食べ過ぎた日はこれ試して!【胃のムカムカや不快感がスッキリ】消化を助ける押し上げのポーズ
楽しいイベントが続く年末年始が過ぎ、胃腸の疲れを感じやすい時期。今回の記事では胃のムカつきやもたれなど、不快感を和らげるヨガの「押し上げのポーズ」をご紹介します。どなたでも取り入れやすいやさしいポーズですので、なんだか胃が重たいという時に、ぜひ取り入れてみてください。
「押し上げのポーズ」とは
「押し上げのポーズ」とは、両手を組んで頭の上に持ち上げ身体を上へぐーんと伸ばし、その後上半身を横に倒す動きのことです。
このポーズは以下の様にさまざまな面から、胃の不快感を改善する手助けをしてくれます。
・上半身が伸びることで胃の圧迫感が和らぐ
生活の中で、背中が丸まった猫背の姿勢になってはいないでしょうか。この姿勢は、胃がぎゅっと押しつぶされ圧迫されているような状態。押し上げのポーズを行い胃周辺を引き延ばすことでスペースが生まれ、スッキリとした感覚を得ることができます。
・胃に刺激が届き動きが活性化する
腹部を引き伸ばす&深い呼吸を行うことで、内臓に刺激が届きその動きが活性化します。
また、胃の周りの筋肉のこわばりは、血流の低下を引き起こすことも。このポーズで腹部をストレッチすると胃への血の巡りが促され、消化の促進が期待できます。
その他にも、このポーズで得られる「自律神経の調整作用」も胃の調子を整える大切なポイント。その理由を見ていきましょう。
消化活動と自律神経の関係
私たちの無意識下で呼吸、排泄、血圧や血流の調整、発汗、排泄など生命維持に必要な働きを担う自律神経。この自律神経は、主に以下の2つに分けられます。
交感神経…日中アクティブに動いている時や、ストレスを感じた時に優位に働く
副交感神経…リラックスしている時や休息中に優位に働く
消化活動を司っているのはこの2つのうち副交感神経の方なのです。忙しい毎日が続いていたり、ゆったりとする時間が取れない、ストレスを感じる事が多い等といった状況が続くと交感神経が優位に働き、消化活動が抑制されてしまいます。
(「強いストレスを受けると胃が痛くなる」「緊張するとお腹を下す」などといった症状も、このことに関係しています)
消化力を高めるにはリラックスすることが大切。ゆったりとした呼吸や心地の良いストレッチは、私たちのたかぶった神経を鎮め、自律神経を整えてくれます。
押し上げのポーズを行う際もぜひ、深呼吸やご自身の気持ちの良い体制を意識しながら行ってみて下さいね。
押し上げのポーズにチャレンジしよう
①マットの上に脚を揃えるか、腰幅程度に開き立ちましょう。
②両手を組んで手のひらを天井に向け、頭の上に持ち上げます。ぐーんと上に伸びあがり、胃を伸ばすイメージで体勢をキープし、3~5回深呼吸を繰り返します。
③身体を右側へ倒し、目線を左上に向けましょう。身体の左側の伸びを感じながら3~5回呼吸を行います。
④ゆっくりと正面に戻り、反対側も同様に行いましょう。
動画で確認したい方はこちら
次の動画では押し上げのポーズの他に、消化促進に効果的な「戦士のポーズ1」「逆転の戦士のポーズ」もご紹介しています。他のものを組み合わせる事で、より胃の調子が整いやすくなります。よろしければぜひ、併せてお試しくださいね。
AUTHOR
chihiro
主に子育て世代の方々に向けて毎日を健やかに過ごすためのヨガやセルフケアをお伝えしている。コロナ禍の2021年に″おうちヨガを習慣にしながらママたちがゆるやかに繋がることのできる場が作れたら″という思いから「育児とヨガのオンラインサークルEn〈エン〉」をスタート。「ジャーナリング講座」「アンガーコントロール講座」など心を整えるための様々な講座も開催中。
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