肩こり難民へ【間違ったほぐし方・回し方やってない?】少し変えるだけで嘘のように痛みが消える肩回し

 肩こり難民へ【間違ったほぐし方・回し方やってない?】少し変えるだけで嘘のように痛みが消える肩回し
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寒さに肩をすくませ、長時間のデスクワークやスマホ視聴をしながら日々を過ごして、「もう肩こりとは一生のお友達なんだ」とあきらめていませんか? 今日はそんな方におすすめの「手のひらの向き」を意識した解消方法をお伝えしていきます。

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なぜ肩はこるの?

女性の身体の不調上位に君臨する肩こり問題。肩こりは自覚しているけれど、仕方ない、我慢している、という人も多いのではないでしょうか。

ではそもそも、なぜ肩こりを感じるのでしょうか? それは私たちが二足歩行をしていることから始まっているともいわれています。私たち人間は、全身を支える足裏から一番離れたところに、ボーリングの球と同じくらいの重量(成人の場合4~6kg)の頭があります。重い頭をまず首で支え、その次に肩、背中で支えているのですが、うつむいたり傾けたりすることで、背骨の真上から外れると自然に姿勢が崩れてしまいます。その崩れたバランスを保つために首や肩の筋肉が働き、場合によっては緊張が続くため、血流の流れが悪化。こりや痛みにつながるのです。

また、寒さも肩こりの原因の一つ。身体が冷えを感じると、体温を下げないように血管が収縮し筋肉にも力が入り血流が悪化。寒い季節や冷房の効きすぎた室内で肩こりの症状がひどくなるのは、このような理由によるものです。

イラスト①
illust AC

肩の回し方を間違えると肩こり悪化の原因に

肩こりの解消方法として、温める・ほぐす・動かすというのはイメージしやすいと思います。今回は、肩を回すという動作に注目したいと思います。肩を回すことは一見シンプルな動作に思われがちですが、実は腕の使い方で肩こりへの効果が変わってきます。耳と肩の距離が縮まった状態で力を入れると、逆に強張りが強くなり、肩こりをより悪化させてしまうことがあるのです。

ポイントは、手のひらを内側、親指を後ろに向けること。二の腕が外旋(外側に向くこと)され、肩と耳の間にスペースが生まれます。そのまま、首や肩そして腕まで繋がっている筋肉をイメージして、腕や肩甲骨から肩をほぐしていきましょう。正しいやり方で肩回しができるようになると、顔や首元の血流もアップできますよ。

肩筋肉
illust AC

【手のひらの向きがポイント】みるみす肩がほぐれる肩回し

1、まっすぐ立ち、両手を身体の体側に下ろします。

2、息を吸いながら、両手をまっすぐ持ち上げましょう。この時に、手のひらが内側、親指が後ろを向くようにします。

腕回し①
photo by Naoko Iwasaki

3、息を吐きながら、そのままいけるところまで、腕を後ろに回します。

腕回し②
photo by Naoko Iwasaki

4、限界まできたら、手のひらを下に向け、腕を脚の横まで下ろしましょう。

腕回し③
photo by Naoko Iwasaki

5、呼吸と肩の可動域に合わせて、何度か繰り返しましょう。

より詳しい説明は、こちらの動画からご覧いただけます。

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AUTHOR

岩﨑奈緒子

岩﨑奈緒子

11年間空間プロデュースを行う会社員として過ごし、自律神経失調症を経験。身体と心に目を向ける大切さや、日常の選択は自らと向き合うことで変わることをヨガから学ぶ。睡眠に特化した「ぐっすりヨガ」の開講をきっかけに睡眠の学びを始め、現在はカウンセラーとしても活動。『ヨガ×睡眠で、出会えた方やその回りの方々の日常を平穏に守り、より幸せにすること』を目標としている。 RYT200/マタニティ・産後/チェアヨガ/スリープケアカウンセラー/更年期ナビゲーター。プライベートでは、2児+わんこのママ。



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