筋トレもマッサージも不要!【体をゆらすだけで肩こり解消】知っておきたい僧帽筋ストレッチ
寒くて体が縮こまっていたり、重いコートやジャケットを着たり…。体の緊張が続くと肩や背中がこってきますよね。放っておくと頭痛にもつながりかねません。今回ご紹介するのは、肩や背中が楽になるための「僧帽筋」ストレッチです。やることはなんと「ゆらすだけ」!?
肩こりにかかわる「僧帽筋」とは
僧帽筋は、背中の表面にあり、首から肩、背中の上部にかけてつながっている筋肉で、上部・中部・下部の3つのパートに分かれています。3つの部位にはそれぞれで異なる働きがあります。
上部…首のつけ根から肩の上部付近。腕を上げたり肩をすくめたりするほか、首を動かす際に使われます。
中部…僧帽筋の中で一番面積が広く、肩の上部から脇辺りまであります。ドアノブを引くような肩甲骨を引き寄せる際に使われ、肩甲骨の安定に関与しています。
下部…脇周辺から背中の真ん中まで位置する部分。落としたものを拾うといった肩甲骨を下げる動作をする際に使われます。
僧帽筋の働きが低下すると
僧帽筋の働きが低下する原因には、長時間のデスクワークによる姿勢の乱れや、パソコンやスマホの使いすぎによる眼精疲労のほか、自律神経の乱れによって引き起こされる神経や筋肉の過緊張、血液循環の不均衡などが挙げられています。
僧帽筋の働きが低下すると、肩こりや首こりの原因となります。また、僧帽筋の緊張は頭痛とも関連性が強く、こりやこわばりが神経を刺激することで痛みを生じ、緊張性頭痛の原因になるとも言われています。
簡単!ゆらすだけ!「僧帽筋」ストレッチ
僧帽筋下部のストレッチ
①椅子に座り両手をウエスト付近でクロスします。お腹をハグした状態のまま上半身を左右に揺らしましょう。
②揺らすスピードは、最初はゆっくり、徐々に速くしていきましょう。20〜30回揺らしてください。
僧帽筋中部のストレッチ
①胸の高さで自分を抱きしめるように両腕を重ね、上半身を左右に揺らしましょう。
②揺らすスピードはゆっくりから始め、徐々に上げていきましょう。20〜30回を目安に続けます。
僧帽筋・上部のストレッチ
①中部のストレッチの時とひじを組み替え、両ひじ同士を抱えたまま腕を頭上に上げ、上半身を左右に揺らしましょう。
②揺らすスピードはゆっくりから始め、徐々に上げていきましょう。20〜30回を目安に続けます。
POINT:肩こりの程度や体の痛み、違和感に応じてスピードや回数を加減しましょう。無理に速くする必要はありません。
動画はこちらからご覧ください
AUTHOR
井上浩子
2002年、留学先NYのバレエスクールの授業でヨガに出会う。厳しいプロ生活で心身を壊したことをきっかけにヨガは欠かせないライフワークに。自身の経験から、「自分に安心できる感覚と自分への愛おしさを取り戻す」をモットーにレッスンを展開。 解剖学に基づく効果的なシークエンス構成と 誰にでもわかりやすいインストラクションに定評がある。日米指導歴14年・バイリンガル講師・RYT500。オンライン&対面レッスン、指導者養成のほか、ヨガ関係の通訳・翻訳も行う。
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