めっちゃつらい冬の肩こりに【前ならえするだけ】肩こり・首こりが劇的に軽くなる筋膜リリース

 めっちゃつらい冬の肩こりに【前ならえするだけ】肩こり・首こりが劇的に軽くなる筋膜リリース
AdobeStock

毎年寒い季節になるといつも以上に首や肩に力が入って、肩こりが余計につらくなる…という人、いると思います。そんなつらい肩こりをほぐす、場所や時間をを問わず簡単にできる「お手軽肩こり解消法」をご紹介します。

広告

肩こりをほぐす鍵は「筋膜」にあり

現代人の体トラブルでのひとつである肩こり。「こり」とは体の部位で生まれる違和感や圧迫感だと説明されますが、これらの違和感や圧迫感が生まれる原因はいくつかあります。

【肩こりが起こるおもな要因】

・運動不足や加齢による筋力低下
・ストレスなどによる自律神経の乱れ
・急に運動をした時や、不良姿勢といわれる状態で日常を過ごした時にかかる、特定の筋肉への負荷

「筋膜」とは

肩こりを改善していくためには筋膜の不調を解消していく必要があるといわれています。筋膜とは、全身を包んでいる膜で、全身をボディスーツのように包みこんでいます。表面の筋肉だけでなく、内臓、血管、神経なども包んでいます。筋膜のおかげで私たちは、体を動かしても筋肉や体内の組織同士がこすれて傷つくことがないようになっています。

そんな筋膜ですが、長時間同じ姿勢で過ごしていると、負担のかかる部位が硬くなるという性質があります。筋膜が一部でも硬くなるとその周りにある筋肉や血管、神経などを圧迫することがあり、これが肩こりや首こりの原因のひとつだと考えられています。

筋膜
イラストAC

「筋膜リリース」とは

筋膜リリースとは、筋膜を軟らかくほぐすために行うストレッチやマッサージのこと。筋膜リリースをすることで筋膜のこわばりを緩め、筋膜が包んでいる筋肉の柔軟性を高めます。肩や首は頭の重さの影響を直接受けるので、特に筋膜に負荷がかかりやすい部位です。ここの周辺の筋肉を緩ませることで、筋肉の血流を促し、肩こりのつらさを軽減させることができます。姿勢も整いやすくなるため、肩こりの予防にもつながります。

超簡単!前にならえストレッチ

首と肩の筋膜をリリースするストレッチ方法を紹介します。道具も使わず、どこでもできる動きなので、仕事や家事の合間で首や肩のはりを感じた時にぜひ実践してみてください。

また、筋膜にはそれぞれに繋がり合って張力を感じる特定のラインがあります。今回のストレッチでアプローチするのは深後腕線(ディープバックアームライン)。ストレッチ中は、首の後ろ、肩甲骨、背中から腕の後ろを通り小指の先にかけての伸び感を意識しながら行ってみてください。

深後腕線
illustration by Sayaka Utsunomiya

①立ち姿勢でも座り姿勢でもOK。まっすぐ背筋を伸ばし、両腕を前に伸ばして、手のひらをやや上に向けます。

②背筋を伸ばしたまま、両手を前に押し出します。その際背中が前についていかないように、背中の位置は固定しましょう。

リリース
Photo by Sayaka Utsunomiya

【注意事項】

リリース中は自然に呼吸をしながら姿勢を90秒ほど維持します。筋膜が緩み始めるのが90秒からという特徴があるためです。もし90秒維持するのが難しい時は「45秒×2セット」「30秒×3セット」といったように分割して行っても構いません。肩甲骨を背骨から遠ざけるように動かすため、多少背中が丸くなるのは構いませんが、上半身全体が前のめりになり過ぎないよう注意してください。

ストレッチの詳細は以下の動画からも確認できます

広告

AUTHOR

宇都宮明香

宇都宮明香

五感を潤すヨガ講師。大学時代に出会ったヨガを通じて「心と体の科学反応」の面白さにハマる。様々な分野の学びと実践を続けながら、目の前の方が日常にヨガを取り入れやすくするコツを提案している。現在は福岡を拠点にインストラクター育成講師として活動しながら、仲間と一緒にヨガスタジオ サントーシャを共同主宰中。 プライベートは釣り好きの歴女。愛する夫や娘、友人たちのお陰様で好きなものだらけの生活を満喫している。



RELATED関連記事

Galleryこの記事の画像/動画一覧

筋膜
深後腕線
リリース
めっちゃつらい冬の肩こりに【前ならえするだけ】肩こり・首こりが劇的に軽くなる筋膜リリース