【背骨の詰まりをじんわりほぐす】緊張からくるガチガチ背中や腰のコリを解消する「陰ヨガストレッチ」

 【背骨の詰まりをじんわりほぐす】緊張からくるガチガチ背中や腰のコリを解消する「陰ヨガストレッチ」
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背中のコリや緊張、感じていませんか?背中の中心にある背骨は内臓や神経といった大切な器官を守り、姿勢を保つために常にはたらいてる筋肉達がたくさん連なっています。背中が緊張して背骨がこわばっている状態がつづくと血の巡りの悪さだけでなく自律神経の乱れを引き起こす一因にも。背骨をケアするうえで重要なポイントはリラックス!じっくりと時間をかけて身体の奥の詰まりを解消する陰ヨガポーズで身体と心の休息タイムを過ごしましょう。

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靭帯や関節などに、時間をかけて働きかけていく「陰ヨガ」

陰ヨガは、別名”委ねるヨガ”筋肉を使ってポーズをキープするのではなく、ひとつのポーズを、筋肉をくつろがせた状態で数分間時間をかけてじっくりと行います。動きのあるヨガや、ストレッチではゆるめきれない身体のより深いところにある筋膜の層、靭帯や関節などに働きかけていくリラックス効果の高い静的なヨガ。陰ヨガで重力に身を委ね、身体の緊張が抜けていくことで、自然に呼吸が深まっていきます。

また、時間をかけながらじんわりと身体の奥にある関節という組織にやさしく刺激を送ることで滑膜が刺激されると、滑液という重要なうるおい成分の生成を促すことが期待できます。忙しい毎日……疲れが溜まった背中や腰のコリや緊張、いつものことだからと知らんぷりして慢性化していませんか?

背中、腰の中心にある背骨は、身体の柱としての役割や身体を動かす機能だけにとどまらず、内臓や神経といった大切な器官を守る働きを持っています。背骨の老化は、早ければ20歳頃からはじまります。その原因は加齢、遺伝や怪我など人によってさまざまですが、現代社会ではストレスによる筋肉の過緊張や、長時間のデスクワークや姿勢不良、運動不足など生活習慣によって背骨の老化が進んでしまうケースが多くあるのが現状です。過緊張状態がつづくと、背中がこわばり、血の巡りの悪さだけでなく、自律神経の乱れや消化不良など内臓の不調を引き起こす一因に。

背骨をケアするうえで重要なポイントは関節の潤い、滑らかさ。そしてリラックス。背骨や関節のはたらきや仕組み、じっくりと時間をかけて身体の奥の詰まりを解消する陰ヨガポーズをご紹介します。

背骨の仕組みとはたらき

背中の中心にある身体の柱にあたる背骨のまわりには、姿勢を保つための筋肉達がたくさんつらなっています。
背骨は身体を支える柱であり、中には脊髄が通っていて、脳からの指令を体の各部分に伝える神経が通り、また肋骨と組み合わさって内臓を包み込んでいます。
背骨は神経や内臓といった大切な器官を外からの衝撃から守りながら、それらのはたらきがスムーズに行われるために重要な役割を担っているのです。背骨はさまざまな動きに対応するために小さなブロックのような骨が積み重なっていて、7つの頸椎、12個の胸椎、5個の腰椎、仙骨、尾骨があり、その一つ一つの骨と骨の間にあるのが関節です。

イラストAC
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関節の仕組みとはたらき

関節は、骨と骨のつなぎ目にあたる組織。関節部分は関節包という袋のようなものでおおわれていて、その内側にある滑膜という膜から、潤滑油の役割をするタンパク質やヒアルロン酸を含む、滑液、うるおい成分が分泌されています。この滑液が、関節の動きを滑らかにしたり関節にかかる圧力を分散したりさせるなど、潤滑剤として働く他、関節軟骨に栄養を届け、老廃物を運搬する働きを担っています。関節が、クッションのような役割を果たしてくれていることで、外部からの衝撃から身体を守り、全身のスムーズな動きを可能にしてくれます。

関節 滑膜
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骨と骨との間のクッションの役割をする軟骨や関節がすり減ってしまうと、骨と骨のスペースが狭くなってしまい炎症による痛みを引き起こす一因に。いつまでも自然な美しい自然を保ち、背骨をケアするためには、関節のうるおいと滑らかさが重要なポイントなのです。

運動することで関節を動かすことはもちろん、硬くなっている背中の筋肉はもちろん関節のこわばりをゆるめ、心身の緊張をときほぐしていくこと。リラックスすることが血の巡りを改善し、自律神経のバランスや内臓を整えることにも繋がっていきます。そこでおすすめなのが身体をじっくりと労わるリラックス効果の高い陰ヨガメソッド。

キャタピラーのバリエーションポーズ

今回のコラムでは姿勢を保つ筋肉が連なる背中や腰、足の後ろ側をターゲットにする、キャタピラーのバリエーションポーズをご紹介します。

はじめて陰ヨガでヨガのポーズを行ってみると、力を抜くということが意外と難しく感じるかもしれませんが焦らなくて大丈夫。それは日々、忙しく気を張って生活しているのですから自然なことです。ポーズを深めようと、力まず、形にこだわらずにシンプルに気持ちいいな〜と感じるポジションを探して行ってみてください。ゆっくり深呼吸。身体が少しずつほぐれてゆるんでいく感覚を。心地よさを是非味わってみてくださいね。

やり方

①両脚をのばして座ります

②足幅はぴったりでもこし幅に開いていただいてもOk。下半身が安定するポジションを探してみてください。

③ゆっくりと上半身を倒して、背中、脚、あしの後ろ側の伸びを心地よく感じられるところで3分間過ごしましょう。

④ポーズから抜けたら1度脚をラクにしてポーズからぬけたあとの余韻を味わいます。

 

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高西由貴子

高西由貴子

内臓ケアサロンMaitriesセラピスト 陰ヨガを通じて出会った中医学の学びを続けながら、都内を中心にサロンオーナー、ヨガインストラクター、セルフケア講座のセミナー講師と多岐に渡って活動。2020年、より一人一人の心と身体をサポートしたいという想いを元にボディケアサロンMaitriesをオープン。心と身体両面から、女性の美と健康のサポートをしている。



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