【じっくり緩めてふわふわ形のよい美尻に】左右差を整えて骨盤まわりの巡りをよくする陰ヨガストレッチ
骨盤は、上半身と下半身を繋いでいる身体の要となるパーツ。腸や子宮などの大切な臓器を、何個かの大きな骨が組み合わさって頑丈に守ってくれています。陰ヨガは自重に委ねてじっくりとアプローチしていく優しいヨガ。お尻や股関節や腰、骨盤まわりの詰まりを改善する陰ヨガポーズで血流を改善しましょう。
「生理痛」「お腹の冷え」「下半身の浮腫」「腰痛」悩みを持つ方は多いのではないでしょうか? これらの身体の症状は、長時間のデスクワークや、日常生活の姿勢の悪さや運動不足によって生じた「骨盤のゆがみ」が原因かもしれません。陰ヨガのポーズで左右差をチェックしながらお尻まわりの緊張をゆるめて骨盤まわりの血流を促すことで、バランスの良い状態へと整えていきましょう。
骨盤のゆがみとは?
骨盤は上半身と下半身を繋いでいる身体の要となるパーツ。中にある腸や子宮などの大切な臓器を、筋肉と靭帯で頑丈に安定させる事で外部の衝撃から守ってくれています。腰幅に足を開いて立った状態で腰骨の高さを鏡でチェックしてみてください。左右で高さが違ったり、両手で腰骨を掴むとどちらか一方の骨盤だけが前方向に出ていたりとアンバランスさを感じたら骨盤の歪み、左右のアンバランスさのサイン。
ただ骨盤は「骨」ですので、骨の形自体が変わったり、ゆがむことはありません。骨盤のゆがみのほとんどは、腰やお尻まわりの左右の筋肉のバランスの崩れや、その下にある脚の長さの違いやゆがみから起きていることが多いです。そのため、骨盤についている筋肉を伸ばし、柔らかくすることが、ゆがみ改善のための第一歩といえます。
陰ヨガのバリエーションポーズで左右差を整える
陰ヨガは、1つのポーズを、からだの力みを抜き、筋肉をゆるめた状態で3〜5分静止してじっくりと時間をかけてアプローチするリラックス効果の高い静的なヨガです。ゆったりとした呼吸と、重力に身を委ねる事で、時間の経過と共にじんわりと、短いストレッチや動きの中では緊張をほぐすことが難しい、深い筋膜の層や、関節や腱、靭帯など身体の深部にある組織に働きかけます。今回は陰ヨガバタフライのバリエーションポーズをご紹介。
お尻まわりの筋肉や股関節、腰など骨盤まわり全体にアプローチしていきます。
お尻の筋肉が過緊張になっていると、うまく筋肉がはたらかず、骨盤のゆがみや血流の悪さの一因につながっていきます。頑張らないでなるべく力みを抜いた状態で感覚を感じてみてください。伸ばす、ではなくじんわりと身体が伸びていくのを待ちましょう。
下半身に重心を置いたまま上半身を左右に移動してみると、左右のお尻の筋肉のこわばりに違いがあるのが感じられると思います。感じられなければそのまま左右、感じられた場合は時にこわばりを感じた方をもう一回行ってみてください。筋肉の過緊張を緩めてお尻をふわふわに、バランスのよい骨盤まわりを培っていきましょう。
ポーズのやり方
①両足をまっすぐに伸ばして座り、両膝を立てて膝を横にダイヤモンドのような形になるように倒します。足裏のポジションは、上半身を前に倒した時におでこの下にあるくらいの場所が目安です。
②吐くタイミングで、ゆっくりと上半身を重力に委ねるように前に倒します。背中の筋肉を緩ませて心地よい刺激を感じたら、2分間ポーズを保持します。
③そのまま手や腕を右に歩かせて上半身を右に移動して左のお尻の伸びを感じながら1分間、反対側も同様に行います。※こわばりの左右差を感じた場合はこわばりが強い方をもう1分間行います。
④背骨ひとつひとつ積み上げるようなイメージで丁寧に上半身を起こします。片脚ずつ脚を伸ばしてポーズから抜けた後のからだの反応、余韻を数呼吸じっくりと味わいましょう。
動画を見ながらやってみよう
AUTHOR
高西由貴子
内臓ケアサロンMaitriesセラピスト 陰ヨガを通じて出会った中医学の学びを続けながら、都内を中心にサロンオーナー、ヨガインストラクター、セルフケア講座のセミナー講師と多岐に渡って活動。2020年、より一人一人の心と身体をサポートしたいという想いを元にボディケアサロンMaitriesをオープン。心と身体両面から、女性の美と健康のサポートをしている。
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