【変形性股関節症】あきらめないで!痛みを緩和、予防にもつながる「股関節のボールストレッチ」
50代になるとホルモンの低下により実は関節も硬化していきます。変形性関節症になりやすいのはそのためです。股関節症を発症する方はとても多くいらっしゃいます。
加齢とともに誰もがなり得る変形性股関節症
何を隠そう、筆者である私自身が変形性股関節症で、初期進行期にあたります。同じ動作をしても、関節症になる人とならない人がいるそうで、股関節症になる原因というのはまだ明確にわかっていません。
医療でできることは「病気になってからの対処」。関節症の治療法は「人工関節に交換する手術」以外に、今のところありません。手術への判断基準は「寝ても覚めても痛くなったら」。手術技術はとても向上していて心配することはありませんが、体への負担が大きいもの。
それまでにできることがあります。あきらめずにストレッチして、人工股関節手術をしなくても大丈夫な状態を保ちましょう!
変形性股関節症で一番、かたくなっていくのが股関節まわりです。何せ痛みがある場合は動かさなくなるので、どんどん筋肉は硬くなっていきます。
今日はその股関節まわりの「臀筋」に注目してボールでストレッチし、その後、陰ヨガの「鹿の足ポーズで」1分、臀筋を伸ばしていきましょう。
【ボールでストレッチのやり方】
1、仰向けになり、テニスボールをお尻の右側の筋肉の真ん中(筋肉のハラの部分)にあてます
2、縦や横に骨盤を動かし、ゴリゴリとマッサージ
3、お尻の外側の端っこ、大腿骨の外側に大転子という部分のお尻がわにボールをあて、骨盤を斜めにして臀筋の付着部をマッサージします
4、左側も同様に行います
【陰ヨガの鹿の足のポーズのやり方】
1、右の脚を折りたたんで、膝が外側、つま先が内側に寝かせます
2、左脚も折りたたんで、膝が内側、つま先が外側に寝かせます
3、骨盤が斜めになっても構いません。真ん中に前屈し、股関節にストレッチの感覚が生じるようにして1分キープ
4、右の腿の上に上半身を倒し、前屈します。さらに右の臀筋をストレッチして1分キープ
5、左側も同様に行います
一度硬くなり始めた筋肉をほぐすには、毎日根気よくストレッチしてあげる必要があります。毎日ストレッチを習慣にして少しずつ少しずつボールを使って行えば、効果的に柔らかくすることができます。
動画と一緒に行ってみましょう。
ここでも無理は禁物です。「少しずつ少しずつ」行ってあげてください。私もこのストレッチで毎日お尻マッサージをしています。
関節が痛くなってきた方は、必ず整形外科で検査、診断をしてもらいましょう。「経過観察」の結果となって、何もお医者さまから指導がなかったら(体重軽減の指導以外)、実はラッキーです。
手術の必要がないということですから、あきらめずに一緒にほぐしていきましょう!
AUTHOR
西川尚美
西川尚美 サンディエゴでヨガに出会う。現在オンラインクラスでブレスワーク、陰ヨガ、瞑想、指導者養成講座を開講している。インサイトヨガのサラパワーズ氏、陰ヨガ創始者ポール・グリリー氏に師事。マインドフルネス陰ヨガ指導者養成講座 開講中。YYTT500、全米アライアンス RYT500認定講師 、介護予防運動指導員 著書「朝ヨガ夜ヨガ」宝島社 DVD「陰ヨガ for beauty & healing」
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