50歳からの「股関節の違和感」は放置しないで!股関節の詰まりや引っかかりに◎就寝前の股関節ケア
股関節ストレッチを頑張っているけど股関節の詰まりが取れない…とお悩みの50代の方。もしかしたらストレッチよりも筋肉をほぐしたり休ませたりすることが必要な状態かもしれません。今回はアラフィフの股関節に優しい、おやすみ前のお勧めケアをご紹介します。
股関節の詰まりは○○の初期症状かも?
50代になって股関節に詰まりや引っかかりがある、以前より開脚が開かなくなったと感じて、一生懸命ストレッチをしているという方はいませんか?ストレッチをすることも大事なのですが、気を付けていただきたいことがあります。
それは強すぎる股関節ストレッチをしないということです。これは年齢にかかわらず注意したいことではありますが、特に50代からの股関節の詰まりは変形性股関節症の初期症状である可能性も考えられます。
もし、グイグイと無理な力を加えて股関節ストレッチを繰り返してしまうと、知らず知らずのうちに股関節を傷めつけてしまい、変形を進行させてしまうかもしれません。
ストレッチやヨガなど行う時は、過度な負荷をかけないよう、痛みがない範囲で行うことを心がけてください。気になる症状がある場合は必ず医師の診察を受けましょう。
アラフィフ女性の股関節事情
では、アラフィフ女性はなぜ股関節の詰まりや変形が起こりやすいのでしょうか?理由としては女性特有の骨盤の形状、年齢と共に蓄積された負担、更年期による女性ホルモンの減少などが挙げられます。
様々な原因が重なることで股関節の内側でクッションの役割を担っている関節軟骨や、太腿の骨を包み込んで安定させている関節唇が損傷すると詰まる・引っかかる・痛みなどの症状が発生してしまうのです。
股関節に違和感が生まれやすいNG習慣
年齢や性別だけでなく生活習慣も股関節の状態に大きく関わってきます。ここからは股関節にとって良くないとされているNG習慣3つをご紹介しましょう。
ぺちゃんこ座りや横座りが習慣になっている
床に座る時にぺちゃんこ座りや横座りと言われる座り方が癖になっていませんか?脚を内股(股関節内旋)にばかりしていると、筋肉の働きが偏ったり股関節のはまりに影響が出ることがあります。
デスクワークで体を動かす機会が少ない
座りっぱなしの状態が続くと気になるのはお尻まわりの筋肉の状態です。股関節を動かすために必要なお尻まわりの筋肉が固まってしまい、股関節本来の可動域が狭くなってしまうことも…。
車移動が多い
「移動手段は常に車」という方は、歩くことが多い方に比べると股関節を動かすことが少なくなります。すると股関節まわりの血流が滞り、冷えの原因に。体が冷えると筋肉も固くなり、股関節の動きが悪くなる…という悪いサイクルに陥りやすいです。
おやすみ前にお勧めの股関節ケア
上記のようなNG習慣がある方がこれからも元気な体で過ごせるように、おやすみ前にお勧めの股関節ケアをご紹介します。すべて行えなくても大丈夫です。ご自身の体や心が居心地よいものから取り入れてみてください。
お尻ほぐし
<用意するもの>
タオルボール(タオルに結び目を作ったもの)
<やり方>
1)膝を立てて仰向けになり、タオルボールを右のお尻のすぐ横に置く
2)右膝を右に倒して、お尻の筋肉をタオルボールでほぐす。痛みがなければユラユラ揺れて、さらにほぐしを促す
3)反対側も同様に行う
お尻のやさしいストレッチ
<やり方>
1)膝を立てて仰向けになり、右外くるぶしを左前腿に乗せる
2)1)で痛みがなければ、右手を腿の間に通して左の腿裏または脛を抱え、5呼吸ほどホールド
3)反対側も同様に行う
股関節にやさしい寝姿勢
就寝時の姿勢も股関節に負担が少ない方が良いですよね。ここからは股関節に負担がかかりづらい寝姿勢について解説します。
<用意するもの>
枕、脚を支える毛布やクッション・ブランケットなど
<やり方>
1)横向きに寝る。左右どちらかの股関節に違和感があればそちらが上になるようにする
2)頭の下に枕を置き、上になった脚を支えになるブランケットなど厚みがあるものに乗せる。
支えになるブランケットなどがないと股関節に負担がかかってしまうので注意してください。
AUTHOR
のぐちかなこ
専業主婦からヨガ講師へ。大手ヨガスクールにて全米ヨガアライアンスの講義 (RYT200/RPYT85)及びヨガレッスンを年間1,000時間以上担当。2018年に独立し〈あんどYOGA〉を立ち上げる。現在もヨガインストラクターの養成に携わりながら、特に産前産後に関するヨガや新米ヨガインストラクターサポートに力を注いでいる。オンライン講座も多数開催中。プライベートでは三姉妹の母。あだ名はかーちゃん。
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