【座りっぱなしの人はやってみて】カチコチのお尻をほぐして足先の冷えも改善する「お尻ストレッチ」
同じ姿勢が続くと肩こりや腰痛を引き起こしやすいものですが、同時に意外とこっているのが「お尻」なのです。あまり意識を向けていない場所かもしれませんが、お尻をほぐすと腰痛や股関節痛が緩和したり足先が温かくなったり嬉しい効果がたくさん!しっかりほぐしてヒップアップも目指しましょう。
自覚症状がない人が多い⁉お尻のこり
お尻は骨盤や血管、多くの筋肉が集まっていて全身を支える大切なパーツです。重要な役割を担っているお尻ですが、肩や背中に比べてこりを自覚しづらい場所でもあります。
・長時間座っていることが多い
・運動不足、歩く機会が減った
・足を組む、片脚重心で立つ癖がある
・猫背や反り腰など、良い姿勢を保てない
・背中が凝っている
・お尻の中心(仙骨)あたりを押すと痛気持ちいい
これらの項目に一つでも当てはまる場合は、お尻がこっているサインです。
お尻をほぐす効果とは?
お尻の中で最も大きな筋肉である「大殿筋」がこると、血管が圧迫されて巡りが悪くなり、脚の冷えやむくみに繋がります。また、お尻の深部に位置する「梨状筋」がこると、下にある坐骨神経が圧迫されて坐骨神経痛が発症したり腰痛が起こったり…
意識的にほぐせば、血流が良くなって足先まで温かくなり、冷えの改善やむくみの解消、腰痛の改善などの効果が期待できます。また、骨盤周辺の筋肉をほぐしておくことで生理痛の緩和や便秘解消にもつながるでしょう。
座ってできる!お尻ストレッチヨガ
お尻のこりをほぐすことで下半身の血流が改善され、老廃物が流れ出して下半身太りの解消も期待できます。また、下半身だけでなく、首や肩、背中などの筋肉もゆるんで全身が軽くなるようなすっきり感を味わえるでしょう。
お尻ほぐし
1.体育座りになり、両膝を揃えて片側に傾ける
2.お尻で円を描くようにほぐす(少しずつ位置をずらしながら全体をほぐす)
3.反対側も同様におこなう
ポイント:イタ気持ちいいくらいの刺激で十分です。刺激を強めたい場合は揃えた足を床から浮かせてみましょう。
お尻の外側をストレッチするポーズ
1.正座からお尻を右にずらして座る。左足を少し後ろに置き、踵をお尻につける。右足は少し前に置き、つま先を左膝に揃える
2.両手を胸の前で組み、息を吸いながら手のひらをかえして上に伸びる
3.右手を床に下ろし、息を吐きながら脇腹を伸ばすように斜め前に前屈する
4.お尻の外側が伸びているのを感じながら5呼吸ほどキープし、脚を入れ替えて反対側も同様におこなう
ポイント① 膝の上に胸の中心が乗るように前屈しましょう。
ポイント② 手を前に伸ばしながらも、お尻が床から浮きすぎないようにお腹を引き込む意識をします。
ポイント③ お尻が浮きすぎてしまう人は、お尻の下にタオルやクッションを入れて安定させましょう。
ポイント④ 肩が緊張しやすい人やおでこが床に付かない人はブロックを使っても良いです。
お尻はもちろん、背中や肩回りもすっきりするヨガストレッチです。一日の終わりのセルフケアのひとつに、是非取り入れてみてくださいね。
AUTHOR
早田凪沙
神奈川・都内ヨガインストラクターとして活動。女性の健康に寄り添うことをテーマに、婦人科系のお悩みや冷えの改善を目的とした『温活ヨガ』をベースにレッスンをお伝えしている。自身が発症した子宮内膜症について、より多くの人に知ってほしいと思い、ウィメンズヘルスライターとしての活動も始めた。
- SHARE:
- X(旧twitter)
- LINE
- noteで書く