【50代向け】腕を揺らすだけで疲労回復!脱力トレーニング「体を“ゆらす”気功体操スワイショウ」
9月に入っても厳しい残暑が続いていますが、毎日エアコンをつけて寝ていませんか? 喉を痛めたりカラダが冷えたり、知らず知らずのうちに自律神経失調症になっているかもしれません。秋に夏のしわ寄せがこなように、簡単な気功体操で今からしっかりケアをしておきましょう。
「動気功」で朝の目覚めを快適に
朝の目覚めがスッキリしない、自律神経失調で元気に起きられないアナタにはこの横方向の動気功、スワイショウ(両手ふり体操)をオススメします!
動気功とは、関節に無理ない簡単な動きを繰り返し行うことで、気の巡りをよくし、元気を育めるワーク。
「気」とは生命エネルギー、「功」とは働く、という意味で、「気を働かせる」ことによって自己免疫力や自然治癒力を高める中国の健康法です。
ここでは健康的に自分で体を動かして気をコントロールする動気功ワークをご紹介します。元気になるには、なんといっても「丹田力」!
武道でも、東洋医学でも、ヨガでも「ハラのチカラ」は重要です。丹田とは道教の用語で、エネルギーの中心となる場所を指します。 丹田には、上丹田、中丹田、そして、臍下の下丹田があります。
日本では下丹田が「臍下丹田」(せいかたんでん)と言われ最重要視されています。
カラダを捻りながら、丹田のツボの「関元」、「気海」をタッピングしたり、背中の「命門」をタッピングしたり、肺経のツボ「中府」「雲門」をタッピングしたりしてみましょう。
タッピングポイントの場所と方法
⚫︎「気海」 文字通り、気の海。全身の気が集まるツボ。刺激することでエネルギー代謝が高まり、腰痛、生理痛、下半身冷え、虚弱に効果
⚫︎「関元」 元気の関所。胃腸の働きに効果。 生理痛や生理不順などの女性特有の症状を緩和、腰痛の改善、疲労回復、排尿障害の改善、免疫力のアップ
⚫︎「命門」 The Gate of Life,。生命が入ってくる門を意味し、背面のツボとしては最重要ポイントです。体質を強化
⚫︎「中府」 肺経の起点。咳、喘息、胸痛、顔の浮腫み、嘔吐、肩、背中の痛み
⚫︎「雲門」 たちのぼる湯気がもやもや籠るところ。肺経のツボ。このツボから全経絡に滋養がめぐるといわれる。喘息、咳、喉枯れ、気管支喘息、肩、背中の痛み、胸のモヤモヤ感に効く
⚫︎「帯脈」 腰だけではなく肩回りの筋肉も交わっているため、ここのツボを使うことにより腰痛はもちろん肩こり、坐骨神経痛、頭痛、五十肩に効果
⚫︎「霊台」 第六胸椎。「心臓(霊)の台座」。呼吸器の不調に効果。咳、喘息、背中の強張り
⚫︎「大椎」 首の背骨、「頚椎」7番にあるツボ。首凝りや肩凝り、発熱、頭痛、感冒、咳嗽、喘息、うつ、皮膚発疹等に良く効きます。花粉症、アレルギーなど免疫や自律神経系に関わるツボです
〈やり方〉
1. マットに足を楽に開いて立つ
2.手をダランとたらしたところからカラダを振るようにぐるんと後ろを向き、腕は振り子の回転のようにカラダに巻き付ける
3.反対側にもぐるんとカラダを振り、腕もぐるんと巻き付ける。それを繰り返す。
①タッピングポイント 丹田と命門
②タッピングポイント 雲門と霊台
③タッピングポイント 大椎と帯脈
4、最後に収功、丹田に手を置く。
気持ちの良い範囲で、1〜10分行ってみます。最後は瞑想的に行ってみましょう。
無理のない動きですが、頭がクラクラしたり、スッキリとしてこない場合は、必ず休息しましょう。やっていくうちに気分が良くなっていくはずですが、良くならないのは休息が必要なサインです。体の声に耳を傾けて、休みましょう。
動画を見ながらやってみよう
AUTHOR
西川尚美
西川尚美 サンディエゴでヨガに出会う。現在オンラインクラスでブレスワーク、陰ヨガ、瞑想、指導者養成講座を開講している。インサイトヨガのサラパワーズ氏、陰ヨガ創始者ポール・グリリー氏に師事。マインドフルネス陰ヨガ指導者養成講座 開講中。YYTT500、全米アライアンス RYT500認定講師 、介護予防運動指導員 著書「朝ヨガ夜ヨガ」宝島社 DVD「陰ヨガ for beauty & healing」
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