"菌活"の新常識「シンバイオティクス」って?ストレスがかかりやすい時期におすすめ!カンタン実践法
近年の猛暑による高温多湿、久々に復活したイベントなどでの暴飲暴食などなど、腸にストレスがかかりやすい時期。この時期こそ菌活を!おすすめの食材をご紹介!
私たちの体重の1〜3%は腸内細菌
私たちの腸内には1000種類以上の細菌が存在します。なんと、自分の体重の1〜3%は腸内細菌の重さ!とも言われているんです。
腸内細菌たちが咲き乱れる”お花畑”=腸内フローラ
これらの多くの細菌は種類や働きが異なり、腸内の壁面にびっしりと生息している様をカラフルなお花畑に例えられ、心身のコンディションや生活習慣病などさまざまな疾患と関係することが明らかになってきています。
「シンバイオティクス」とは?
「シンバイオティクス」とは、
保菌食材(プロバイオティクス)×エサ食材(プレバイオティクス)= 菌が増える!!
菌そのものを含む食材(プロバイオティクス)と、その菌のエサになる食材(プレバイオティクス)をセットで摂取すること。
善玉菌が増え、腸内フローラを効率的にキレイにする、という方法をいいます。
腸内フローラに生息する「善玉菌トリオ」
健康効果が期待できる、ぜひ増やしたい善玉菌のうち、主なものは次の3つです。
①ビフィズス菌:整腸作用、風邪などの感染予防、アレルギーなど免疫機能の向上
<保菌> ・・・ヨーグルト、チーズなど
<エサ>・・・オリゴ糖食材(バナナ、玉ねぎ、豆乳、きなこ、納豆など)
②乳酸菌:整腸作用、血圧安定、脂質代謝アップ
<保菌> ヨーグルト、漬物、味噌、キムチ、チーズ
<エサ>・・・水溶性食物繊維(果物_キノコ・海藻類・オートミールなど)オリゴ糖・レジスタントスターチ(冷やごはん、冷やし焼き芋、生の長芋、あずき)
③酪酸菌:腸内炎症抑制、アレルギーなど免疫機能向上、肥満予防、代謝促進
<保菌>・・直接的なものは少なく、体内の菌を育てて増やす。
<エサ>・・・レジスタントスターチ、水溶性食物繊維、緑黄色野菜(かぼちゃ、小松菜、にんじんなど)
簡単に実践できる!「シンバイオ」なチョイ足しアイデア
朝:バナナきなこヨーグルト
ヨーグルト(菌食材)+(エサ食材)バナナ、きなこ
いつものヨーグルトにエサ食材を足すだけで、ぐっと菌が増える!
昼:冷やし納豆とろろそば+キムチ
納豆(菌&エサ食材)+キムチ(菌食材)+冷やしそば(エサ食材)+長芋(エサ食材)
夏のランチ定番「冷やしそば」はエサ食材の「レジスタントスターチが豊富」ねばねばのとろろにキムチで菌が増える腸活蕎麦!
夜:テイクアウトお寿司+漬物+(玉ねぎ、海藻、キノコなど)味噌汁
漬物(菌食材)+味噌(菌食材)+冷やご飯(エサ食材)+野菜、海藻類、キノコ(えさ食材)
便利なテイクアウト寿司の冷えた酢飯は、菌を増やす「エサ食材」レジスタントスターチの宝庫。お漬物に、海藻やなめこ、玉ねぎなどが入ったインスタントの味噌汁をプラスすれば、菌食材がチャージできます!
いかがでしたか?
せっかく腸活をするなら、効率的な「シンバイオ」の食べ方で、善玉菌をアップ。キレイな腸内フローラを手に入れましょう!
AUTHOR
松田 真紀
1972年、兵庫県生まれ。管理栄養士。日本抗加齢医学会認定指導士。アスリートフードマイスター3級。女子栄養大学卒業。株式会社バードワークス代表取締役。1994年、明治乳業株式会社入社。その後、電通など広告代理店勤務を経て、2014年、スポーツと健康に特化した「食プロデュース」を行なう株式会社バードワークス設立。自ら18才から15年以上20kgの体重増減、摂食障害に。苦しいダイエット生活の末辿り着いた、外食、コンビニ、レンチン、OK!ラクして食事を楽しむダイエットを提案する管理栄養士として300以上の施設団体など多方面で活躍中。著書『居酒屋ダイエット』(三笠書房)。趣味はトライアスロン、100kmウルトラマラソン、フルマラソン、全米ヨガアライアンス200習得中。
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