【更年期】年々つらくなる残暑は食で乗り切る。管理栄養士が勧める「腸の残暑疲れ」を労る漬物3選
残暑が厳しい毎日。心身の疲れもピークに達しています。特に体温調節の難しくなる更年期は、ストレスがかかる時期です。 ”腸脳相関”という言葉通り、夏のストレスは腸を乱し、胃腸の調子を乱すだけでなくお肌やボディにも。ということは、一方で、腸を整えれば、ストレスも緩和され体調も整います!夏の疲労回復&腸活といえば「お漬物」。中でも女性におすすめしたい3選を、管理栄養士であり、発酵食専門店の店主でもあり、さらには実家が漬物屋の筆者がご紹介!
日本の発酵食「漬物」は効率的な腸活=「シンバイオディクス」が叶うハイブリッドフード
高温多湿による「ストレスによるイライラ」「太りやすい」「疲れやすい」など夏特有の代謝の低下、便秘からくる「肌荒れ」は腸内環境によって決まると言っても過言ではありません。
冷たい飲み物を大量に飲み、夏の行楽で暴飲暴食をしてしまった後の大腸は悪玉菌が増殖。この悪玉菌を押さえ込み、善玉菌を増やしてくれるのが漬物に含まれる「乳酸菌」と、そのエサとなる「食物繊維」。
その両方が同時に摂取できる効率的な「シンバイオティクス」が叶うハイブリットな発酵食が「漬物」です。食物繊維は発酵させることで消化吸収がしやすくなるので胃腸が子供や高齢者にもおすすめです。
今回は漬物の中でも、「夏の女性のお悩み解決」にぴったりの漬物を3つをご紹介します。
らっきょう
夏の腸冷え・代謝低下・便秘・ストレス緩和
らっきょうに豊富に含まれるアリシンは、代謝促進に効果的。血管を広げ、血流を促進させるので腸から体を温める働きがあります。ニンニクと並ぶ抗炎症作用があり、体の若返りに効果的。夏にぴったりです。クーラー冷えから不調になっている方におすすめ。また、らっきょう は昔から胃の不快感や吐き気、消化不調などにも用いられてきました。コレステロールや中性脂肪を吸着してダイエットや便秘解消に効果的な「水溶性食物繊維」がたっぷり。カリカリとした食感と甘酸っぱい酢のクエン酸がストレス緩和にも◎
長芋
ホルモン減少抑制・肌や肺の保湿・肝機能デトックス
長芋に含まれる成分「ジオスゲニン」は、加齢と共に減少するホルモンの量を回復させ更年期症状の改善が期待。また、「アルギニン」は若々しい肌を保ってくれる働きもあります。肌に水分を抱え込み、しっとりとした肌に、さらに血行を促進して顔色の改善が期待できます。まだ「肺」を潤す働きもあるので、クーラー風邪などにぜひおすすめしたい食材。「アルギニン」は肝機能の毒素を排出する働きもあるので暴飲暴食が蓄積された夏の終わりにはもってこいかもしれません。
きゅうり
むくみ解消・便通促進・消炎・熱中症対策(枯渇)
きゅうりは約95%が水分。夏の熱中症対策の基本、水分補給にぴったりです。同時に夏のお悩みである「むくみ」予防のカリウムが豊富。さらに便秘解消や夏特有の細菌やウィルなどの体の炎症を抑える「消炎」作用があり、天然の食物の力で体に無理なくクールダウンすることで夏の時期のストレス緩和してくれます。
まだまだ残暑厳しい今年。野菜がたっぷり取れるお漬物で、夏を乗り切りましょう!
AUTHOR
松田 真紀
1972年、兵庫県生まれ。管理栄養士。日本抗加齢医学会認定指導士。アスリートフードマイスター3級。女子栄養大学卒業。株式会社バードワークス代表取締役。1994年、明治乳業株式会社入社。その後、電通など広告代理店勤務を経て、2014年、スポーツと健康に特化した「食プロデュース」を行なう株式会社バードワークス設立。自ら18才から15年以上20kgの体重増減、摂食障害に。苦しいダイエット生活の末辿り着いた、外食、コンビニ、レンチン、OK!ラクして食事を楽しむダイエットを提案する管理栄養士として300以上の施設団体など多方面で活躍中。著書『居酒屋ダイエット』(三笠書房)。趣味はトライアスロン、100kmウルトラマラソン、フルマラソン、全米ヨガアライアンス200習得中。
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