【生理中のツラさ・腰の重たさを緩和】下半身の血流を改善、簡単に出来る「ヒップサークル」
寒くなってくると、生理痛も普段は気にならない方まで、気になることはありませんか? 痛いから動かない、じっとしている、でももちろん問題はありませんが、生理中でも身体を動かすことで、嬉しい効果も期待できるのです。
生理痛ってどうして起こるの?
そもそも生理とは、そのひとつ前の生理が終わってから始まっています。生理後から分泌される女性ホルモン(エストロゲン)の影響で子宮内膜が次第に厚くなり、排卵後には別の女性ホルモン(プロゲステロン)の影響で用意した子宮内膜をふかふかに保ってくれていました。その後、不要になった子宮内膜が剥がれるのですが、このとき、プロスタグランジン(痛みのもと)という物質が分泌され、子宮の収縮を促します。この分泌量が多くなると収縮が強くなり、痛みが強くなります。※別の病気が隠れていることもあります。症状が長く続く場合は、婦人科を受診しましょう。
生理中に避けた方がよい動きはあるの?
こちらは個人差もありますが一般的には、下半身が心臓より高くなる逆転のポーズは、身体の外に排出している血流の流れを阻害する可能性があるため、控えた方が良いとされています。また、生理は上記でも書いた通り、ひとつ前の生理が終わったタイミングから次の生理が始まっている為、そのひと月過ごした『身体の通知表』と呼ばれることも。無理をして疲れている場合や身体が冷えている場合は、自然と痛みが強くなることや、休みが必要なサインを出している場合があります。ですが、動けそうなときには、適度に腰回りや骨盤周りを動かしていきましょう。冷えや血流を改善し、自分の身体の内側から温めていくことも大切です。身体がどう変化し、無理のない心地良さを感じているか、と自分の内側に目を向けてあげ、必要な選択をしていきましょう。
取り入れたいヨガのポーズ
ヒップサークル
これは手と膝で身体を支えながら、お尻で大きな円を描いていきます。下半身全体、そして股関節の動きや血流を促していくポーズです。マタニティヨガでは、陣痛と陣痛の間など、骨盤が開いてくる際に、腰の辺りがズーンと重く痛みが増えてきているときなどに、取り入れをおすすめしているポーズでもあります。
1、四つん這いの姿勢になります。手のひらを大きく開き、手首の真上に方、膝は骨盤幅に開き、後ろ脚の指を立てます。
2、身体を前にずらし、まず右手の手首の上を身体が通るようにします。
3、その次に右かかとを狙って身体を後ろにスライドしていきます。
4、そのまま、同じように左かかとにスライドします。
5、最後に左手首の上に胸の正面が戻ってくるようにしましょう。
6、余裕があったら、反対回しも行ってください。
詳しい動画は、こちらからご覧いただけます。
医師監修/柴田和恵先生
大学卒業後、一般外科を経て産婦人科医として診療にあたる。プライベートでは1児の母。ヨガが趣味でマタニティヨガの資格を持つ。日本産科婦人科学会専門医。
AUTHOR
岩﨑奈緒子
11年間空間プロデュースを行う会社員として過ごし、自律神経失調症を経験。身体と心に目を向ける大切さや、日常の選択は自らと向き合うことで変わることをヨガから学ぶ。睡眠に特化した「ぐっすりヨガ」の開講をきっかけに睡眠の学びを始め、現在はカウンセラーとしても活動。『ヨガ×睡眠で、出会えた方やその回りの方々の日常を平穏に守り、より幸せにすること』を目標としている。 RYT200/マタニティ・産後/チェアヨガ/スリープケアカウンセラー/更年期ナビゲーター。プライベートでは、2児+わんこのママ。
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