【生理は「痛い」】もしそう感じていたら見直したい、生理中の過ごし方5つのポイント
生理は、「辛い」「痛い」など悩みをお持ちではないですか? もし、生理について何か症状や悩みがあれば、それは身体のバランスが崩れているサインかもしれません。生理は本来痛くもなく、不快に感じることもなく、女性にとって尊い存在なのです。今回は、アーユルヴェーダの観点から、生理中の正しい5つの過ごし方について、ご紹介していきます。
月経は月に一度のデトックス期間
生理が始まると、生理痛やめまい、だるい、頭痛など様々な不調が現れ、気分が憂鬱になる人もいるのではないでしょうか。
アーユルヴェーダでは、月経とは「月に一度のデトックスシステム」と言われ、「体内に溜まっている毒素を排出している」と考えられています。女性の平均寿命は男性よりも7年長いと言われており、この期間が一生分の出血期間に相当すると考えられているのです。
自分をいたわるために|注意すべき5つの過ごし方
アーユルヴェーダでは、生理中は風の要素(ヴァータ)が高まると言われ、身体へ負担がかかり、疲れやすい期間です。そのため、普段よりもゆったりと過ごすことがポイントです。痛みを感じたら薬で対処している、という人はいませんか?生理が訪れる度に、痛みや憂鬱さなど何か症状を感じている人は、まずはご自身の生理中の過ごし方を見直してみてください。
①十分な休息をとる
仕事や勉強を普段よりセーブし、プライベートの予定も最小限に、ゆとりを持って行動します。頭を使い過ぎたり、考え過ぎたりすると、より疲れやすくなります。頑張り過ぎず、自分の心が穏やかに過ごせるように、予定を調整していきましょう。
②五感の過度な使用を控える
生理中は、五感が敏感になります。香りが強い香水や、辛いものやチョコレート、カフェインなどの刺激的な食べ物、大音量の音楽、長時間のSNSなど、五感へ刺激を与えるものは控えましょう。自分が安らげる環境を整えていくことがポイントです。
③昼寝を控える
生理中は眠たくなる、もしくはゆったり過ごそうと思って昼寝をする人も多いのではないでしょうか。昼寝は、身体の機能を低下させ、血液の循環を悪くしてしまいます。特に昼食後の昼寝は、消化活動に影響を与えてしまうので禁物です。どうしても眠たい場合は、横たわらずに座ったまま5分ほどの軽い休息を取るようにします。
④風の要素(ヴァータ)を乱さない食事をする
生理中は風の要素(ヴァータ)が高まります。温かくて消化にいいものを食べ、冷たいものや揚げもの、乾燥しているものを避けます。
乾いた豆類・加工食品・菓子パン・スナック菓子・ 炭酸飲料・生野菜などは控えましょう。
⑤自分の内側へ意識を向ける
生理中はデトックス、つまり浄化の期間です。自分の身体と心に意識を向けやすくなる期間と言われています。ゆったりとしたヨガや呼吸法、瞑想などを行い、普段忙しく過ごしている私たちだからこそ、生理中は自分自身に意識を向けて、身体や心をありのままに感じる時間を過ごしてみましょう。
ゆっくりしなやかに動きながら、静かに自分に意識を向けることができる”月礼拝”もおすすめです。副交感神経を優位にするためリラックス効果が期待できると言われています。また、股関節をほぐすポーズが多く、骨盤周りを整え、生理中の冷えやむくみ、重だるさを和らげてくれると言われています。
いかがでしたか?月経に関する悩みや症状は人によって様々ですが、日々の過ごし方を意識するだけでも、心地いい月経を過ごしていくことができます。何か症状が出たら薬を飲んで対処するのではなく、ご自身の日々の過ごし方に意識を向けるきっかけとしてみてくださいね。
AUTHOR
永田舞美
ヨガ・アーユルヴェーダ講師 金融営業職に没頭する中で、ヨガとアーユルヴェーダに出会う。10代から悩みが絶えず、自律神経の不調だらけの自分が好きになれずにいた時期が長かった。自分の本質を知り、身体と心の心地よさに 意識を向けて日々生活するようになってから、本来の自分でイキイキと過ごせていることを実感。 この経験から、現代の生活に生きるヨガとアーユルヴェーダを伝え、「本来の自分を取り戻し、心地よく過ごす」ことをテーマに2021年10月に独立。1年間で約200名にアーユルヴェーダを指導。ヨガフェスタ2021への出演や、ヨガモデルとしての実績もある。 ヨガ&アーユルヴェーダ朝活コミュニティの運営、アーユルヴェーダ講座、ライフスタイルカウンセリングの他、全国各地でリトリートイベントを企画主催。
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