話題の【片鼻呼吸】知っていますか? ザワつく気持ちを整える「マインドフルネス呼吸法」

 話題の【片鼻呼吸】知っていますか? ザワつく気持ちを整える「マインドフルネス呼吸法」
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manami
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2023-01-16

私たちは生まれてから今まで1度も止めることなく呼吸を繰り返しています。ヨガでは、呼吸に意識を向けることを大切にしています。呼吸が心や身体にもたらすうれしい変化はたくさん。新しい年の始まりにふさわしい、気持ちを落ち着かせ浄化を促す呼吸法「ナディ・ショーダナ(片鼻呼吸)」をご紹介します。

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呼吸を意識して心身を心地よく

呼吸
photo by manami nishita

ヨガが他の運動やストレッチと大きく違うのは、呼吸と動作を連動させるということです。ヨガでは、息を吸うとき吐くときどちらの呼吸も基本は鼻で行います。そして息を吸うときよりも吐くときを特に意識します。
呼吸は「こころ」と「からだ」両方へ作用し、心身のバランスを調整する上でもとても効果的で一番身近にあるツールです。呼吸をコントロールする方法『プラーナヤーマ(呼吸法)』を行うと、やる気や集中力が増して意識が拡張したり、からだの気(血液やリンパ)が流れやすくなったり、心身ともにリラックス効果が期待できます。

呼吸が心身に与える効果

・体幹が鍛えられ姿勢がよくなる
・血液・リンパ液の流れがよくなり身体が冷えにくくなる
・自律神経・ホルモン分泌・免疫の働きが整う
・ストレス軽減
・代謝が上がり脂肪が燃えやすくなる
・消化機能・内蔵の働きが正常になる
・便秘解消 etc...

この他にも、呼吸を意識することで心や身体にさまざまなうれしい効果が期待できます。

「ナディ・ショーダナ(片鼻呼吸)」をマスター

ナディ
photo by manami nishita

《特徴》

一方の鼻から息を吸い、いったん息を止めてもう片方の鼻から息を吐く呼吸法です。

鼻にはエネルギーの通り道である「ナディ」があり、片鼻呼吸をすることで身体の左右バランス(陰陽)を整え、『プラーナ(気)』の流れを上昇させると言われています。また、鼻孔と脳は交差して繋がっており、左の鼻で呼吸すると右脳(イメージ脳)が、右の鼻で呼吸すると左脳(理論脳)が活性化され、交互に呼吸を続けることで自律神経のバランスが調整されるとも考えられています。

《期待できる効果》

・自律神経が整う
・リラックス効果
・不眠症の改善
・鼻孔、肺の浄化

《やり方》

①右手の人差し指と中指をイラストのように曲げます。

片鼻
illustration by manami nishita

②薬指で左の鼻を押さえ、右の鼻から息を吸い込みます。

③吸い切ったら親指で右の鼻を閉じ、両方の鼻を閉じたまま1秒間息を止めます。

④薬指を離し、左の鼻からゆっくり息を吐き、吐ききったら再度左の鼻から息を吸います。

⑤左の鼻を薬指で閉じ、 両方の鼻を閉じたまま1秒間息を止めます。

⑥親指を離し、右の鼻から息を吐きます。

このサイクルを繰り返しながら呼吸を続けます。

かたはな
illustration by manami nishita

《ポイント》

息を吸うときよりも吐くときの時間を長くしましょう。目を閉じて呼吸に意識を向けながら、気持ちが落ち着くまで繰り返しましょう。(10セットほどが目安)。朝行うとエネルギーが高まり気持ちの良い1日のスタートに、就寝前に行えばリラックス効果が高まり心地よい眠りへと導いてくれます。

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AUTHOR

manami

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2012年より某大手ホットヨガスタジオにて約10万人に向けレッスンを行う。店長として新店舗立ち上げに多く携わりながら、トップインストラクター、インストラクター育成トレーナーを兼任。店舗運営や人材育成を行うスーパーバイザーとして関西十数店舗を担当し独立。オーストラリア、フランスに渡りサスティナブルな生活を学ぶ。帰国後、京都を拠点に非公開寺院でのお寺ヨガ開催や、ウェルネスホテルでのヨガクラス、オーガニックブランドとのタイアップイベントなど、ヘルシーなライフスタイルの提案を行っている。RYT200・500指導者養成講座トレーナーとして全国各地でリトリート開催、オンラインや対面講座を行う。ライター、イラストレーター、プランナーとしても活動中。 マタニティヨガTTC/ムドラーヨガTTC /骨盤底筋TRヨガTTC /美骨盤ヨガTR /シニア&チェアヨガTR /タイ古式マッサージセラピスト(タイ政府認定)/ナチュラルビューティースタイリスト/サウナスパ健康アドバイザー



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