【口呼吸にメリットなし!?】あらためて確認したい「鼻呼吸」の正しい方法と身体への影響

 【口呼吸にメリットなし!?】あらためて確認したい「鼻呼吸」の正しい方法と身体への影響
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乾燥対策のシーズンがやってきました。乾燥対策の一つとしてぜひ知ってもらいたいのが、「鼻呼吸と口呼吸の違い」について。呼吸をどこから身体に取り入れるかで、身体に及ぼす影響が大きく異なります。あらためて鼻呼吸のメリットと口呼吸のデメリットを確認しましょう。

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口呼吸と鼻呼吸の違いは?

ヨガのクラスなどで、先生から「できるだけ鼻から息を吸いましょう」と言われたことがあるのではないでしょうか? それにはこんな理由があります。

鼻から吸うメリット

・鼻腔から空気を取り入れると、鼻の中の毛や粘膜がフィルターになり空気中の微細なゴミや細菌を取り除かれるため、気管や肺の保護になる。

・空気が鼻腔を通り身体の中に入るまでに、快適な温度と湿度に調整される。

・舌が上あごのスポットに収まりやすく歯並びもきれいになりやすい。

口から吸うデメリット

・鼻呼吸のようなフィルター機能や温度、湿度調節ができないため、体内にダイレクトに空気を取り入れることになるり、喉を傷める原因にもなる。

・楽に酸素を取り込める一方で必要以上に二酸化炭素を排出してしまい過換気状態となる。

・舌や口回りの筋力低下に繋がり、歯並びにも影響が出てくる。

鼻腔などの顔の断面図
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鼻は呼吸器、口は消化器

そもそも口呼吸を行うことができる哺乳類は人間だけ。赤ちゃんは母乳やミルクなどを口から補給するため鼻呼吸をしています。それが大きくなるにつれてアレルギー症状などで鼻がつまったりして、口呼吸が習慣となってしまう人がいます。鼻は呼吸をする器官で、口は食事をする消化器官。呼吸をどこから取り入れるかで身体の免疫にも関わり体内の環境さえも変えてしまいます。できるだけ鼻呼吸を習慣化して免疫力も高めていきましょう。

呼吸
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正しい鼻呼吸の仕方

吸うときは身体の下の方から呼吸で満たすイメージを、吐くときは呼吸と一緒に要らない荷物を手放すイメージで優しく吐いていきましょう。

1、ひと息吐いてまずは腹式呼吸。鼻から吸って、お腹に呼吸を入れて、再び鼻から吐きます。身体が腹式呼吸に慣れるまで繰り返します。

2、慣れてきたら鼻から空気を吸い込んで、そのまま肋骨の前と後ろを広げるように空気を入れ、またゆっくりと鼻から吐いていきます。慣れるまで繰り返しましょう。

3、息を吸ってお腹や肋骨まで満たせたら、鎖骨を広げるイメージで胸にも呼吸を入れていきます。吸い込んだ時間と同じ時間をかけてゆっくり吐きましょう。

通常の呼吸は鼻から吸って鼻から吐くのがおすすめですが、深呼吸やリラックスしたい場合は鼻から吸って口から優しく吐いてみましょう。

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AUTHOR

岩﨑奈緒子

岩﨑奈緒子

11年間空間プロデュースを行う会社員として過ごし、自律神経失調症を経験。身体と心に目を向ける大切さや、日常の選択は自らと向き合うことで変わることをヨガから学ぶ。睡眠に特化した「ぐっすりヨガ」の開講をきっかけに睡眠の学びを始め、現在はカウンセラーとしても活動。『ヨガ×睡眠で、出会えた方やその回りの方々の日常を平穏に守り、より幸せにすること』を目標としている。 RYT200/マタニティ・産後/チェアヨガ/スリープケアカウンセラー/更年期ナビゲーター。プライベートでは、2児+わんこのママ。



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