血液がサラサラになると起きる6つのメリットとは?生活習慣病の専門医師が解説

 血液がサラサラになると起きる6つのメリットとは?生活習慣病の専門医師が解説
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血液が汚れると肩こり、倦怠感や冷えなどなんとなくの不調から現れ始め、放っておくと糖尿病やがんなどの深刻な病気に進行してしまいます。では逆に、血液がサラサラになるとどんないいことが起こるのでしょうか、驚くほどたくさんのメリットがあります。本記事では、栗原クリニック東京・日本橋院長で医学博士の栗原毅先生の著書『中性脂肪減×高血圧改善×動脈硬化予防 1日1杯血液のおそうじスープ』から、サラサラ血液のメリットをご紹介します。

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血圧が下がる

そもそも血圧が高い状態とはどういうことなのでしょうか。心臓は収縮と拡張を繰り返しながらポンプのように血液を血管に送り出しています。その際の血管にかかる圧力が「血圧」です。血液が粘っこくなると、送り出すのにより強い圧が必要になってきます。逆に血液がサラサラであれば、さほど圧が必要ではなくなり、血液がスーッと流れて自然と血圧が下がっていきます。

痩せやすく太りにくくなる

血液は体内の老廃物を回収して排出する働きを担っています。そのため、血液がドロドロで流れが悪ければ、体から老廃物が出ていってくれません。すると痩せることが難しくなってきてしまいます。また、血液が汚れて流れが悪くなると、太りやすい体質になってしまいます。血液は体の隅々に栄養を届ける役割も担っています。流れが悪くなると体の組織に栄養が行き渡らなくなり、働きが悪くなります。働きが悪くなった臓器はさほどエネルギーを消費しません。エネルギーを消費しなければ余ったエネルギーが悲しいことに、ほぼ全てが脂肪となって内臓の周りや皮膚の下に蓄積されてしまいます。体重を落とすにはまずは血液のおそうじをすることに目を向けてみてはいかがでしょうか。

肌、髪、爪の状態が良くなる

私たちの肌は常に生まれ変わっていて、新しい肌が作られて古い皮膚が剥がれ落ちるターンオーバーを繰り返しています。しかし、血液の流れが悪くなると、肌細胞に栄養や酸素が十分に供給されず、ターンオーバーが正常に行われなくなってしまうのです。ターンオーバーが乱れると、顔色まで悪くなったり、肌がくすんできてしまいます。髪の毛や爪も全く同じ仕組みで、毛細血管や毛母細胞に栄養や酸素が行き渡らないと、抜け毛、白髪、薄毛となったり、爪の質が低下してしまいます。血液のおそうじをして流れをよくすることが、健康的で美しい肌、髪、爪を保つための近道と言えます。

肩こりやむくみがなくなる

血液が汚れて流れが悪くなると、筋肉へ新鮮な酸素が十分に運ばれないので筋肉は酸欠に陥ります。さらに疲労物質もスムーズに排出できなくなるため、疲労物質が溜まり筋肉が固くなります。これが「こり」の原因です。一方、むくみは血液の流れが悪くなってリンパ液の流れも悪くなることで起こります。リンパ液の流れが悪くなると血漿(けっしょう・血液中の栄養分を運び老廃物を排出する成分)が細胞の間に取り残され、これがむくみの原因となります。血液をサラサラにして、根本から解決していきましょう。

冷えや寒がりが解消

手足の先が冷たかったり、自分一人だけ寒くて仕方ない。そんな症状も血液の汚れが原因かもしれません。血液は全身をくまなく循環することで体温を適度に保つ働きをもちます。指先などの体の末端部分の血管はほとんど毛細血管で占められているため、血液が汚いと血流が悪くなり、冷えの症状が出てきます。冷え性を解消するには意外なことに血液がスムーズに流れる必要があったのです。

感染症に負けない免疫力を手に入れる

血液が汚れていると体温が下がることを説明しましたが、体温が下がると免疫力も下がってきます。体温が1度下がるとリンパ球の働きが悪くなり、免疫力は30%ダウンすることが分かっています。免疫力とは「病気にならない力」のことで、病原菌やウイルスなどの異物から体を守る力のことです。免疫を司るのは白血球の一種のリンパ球です。体温が下がってリンパ級の動きが鈍くなると免疫力も下がってしまうのです。

血液のおそうじをすることでこんなにいいことがあるなんて、驚いたのではないでしょうか。なお「血液のおそうじ」は、食生活を改善することで叶えられます。血液をサラサラにして、健康でイキイキとした身体を手に入れましょう。

血液のおそうじスープ
『中性脂肪減×高血圧改善×動脈硬化予防 1日1杯血液のおそうじスープ』栗原毅・著(アスコム)

著者/栗原毅先生
栗原クリニック東京・日本橋院長。医学博士。
1978年、北里大学医学部卒業後、東京女子医科大学消化器病センター内科入局。1987年より東京女子医科大学で消化器内科、特に肝臓病学を専攻し、2005年に教授に就任。2004年、中国中医研究院客員教授、2007年、慶応義塾大学教授に就任。2008年に消化器病、メタボリックシンドロームなどの生活習慣病の予防と治療を目的とした「栗原クリニック東京・日本橋」を開院。

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ヨガジャーナルオンライン編集部

ヨガジャーナルオンライン編集部

ストレスフルな現代人に「ヨガ的な解決」を提案するライフスタイル&ニュースメディア。"心地よい"自己や他者、社会とつながることをヨガの本質と捉え、自分らしさを見つけるための心身メンテナンスなどウェルビーイングを実現するための情報を発信。



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