【かかとをつけてしゃがめない人】股関節の柔軟性、骨盤底筋群強化に効果!お尻をつけた花輪のポーズ
スクワットに似たヨガの花輪のポーズは「かかとをつけてしゃがめないから…」と敬遠されがちですが、座ったままでできる形を試したことはありますか?ちょっとしたコツをつかんで、通常の花輪のポーズと同じように、股関節や骨盤底筋群への効果を少しずつ感じてみましょう。
「花輪のポーズ」は体にどんな効果が?
股関節の柔軟性を少しずつアップ
花輪のポーズでは股関節を外側に開く動きが含まれます。これは開脚をするときと同じ動きですが、開脚のように大きく開かないので、負担をかけ過ぎずに少しずつ股関節の硬さをやわらげることができます。可動域が増えることで、血行が良くなるため冷えを防ぎ、周辺の筋肉がほぐれることで基礎代謝もアップ、体内のエネルギーが消費されやすくなっていきます
骨盤底筋群の強化
しゃがむ姿勢は、骨盤内にある内臓(直腸、膀胱、子宮)を下からハンモックのように支えている骨盤底筋群も鍛えることができます。女性の場合、妊娠や出産、加齢で弱くなりやすい筋肉で、骨盤周辺の血流悪化と体の冷え、また尿漏れが起こりやすくなりますが、これらを改善する効果が期待できます。
内もものストレッチ&強化
膝を外側に向けるので、内ももが少しずつストレッチされ、開脚をするときに感じることの多い内ももがピキーンとなる感覚が徐々にやわらいでいきます。開いた膝が閉じないようにキープするので、筋力も使うことになります。
姿勢改善
姿勢の悪さは骨盤のゆがみからくる場合があります。骨盤底筋群が鍛えられ、股関節の硬さが解消することで骨盤が本来あるべき位置におさまります。また、胸を引き上げて背中が丸まらないようにキープするので、姿勢の改善にもつながります。
もしかかとをつけてしゃがむことが出来ないときは、お尻を床におろした体勢でポーズをとるのがおすすめです。
お尻をおろした花輪のポーズ
やり方
① 膝を立てて座り、足を腰幅より大きく開いて、膝とつま先を45度くらい外側に向ける
② 両手を胸の前で合わせ、肘で膝を内側から押して、膝が内側に入らないようにする
③ 背すじを伸ばして両肩を耳から遠ざけ、目線を正面に向けたまま、ゆっくりと5回前後呼吸をする
NG例
背中が丸くなると目線が下を向きがちです。肘でしっかりと内側から膝を押して、胸を引き上げるようにしましょう。
終わった後は
花輪のポーズをした後は、膝を揃えて座ったり、チャイルドポーズで開いた股関節を閉じる動きをしてバランスを取りましょう。
AUTHOR
吉田加代子
オーストラリア・ブリスベン在住、東京都出身。日本とオーストラリアでの会社員生活を経て、2012年よりオーストラリアでヨガ講師としての活動を開始。ハタヨガやリストラティブヨガクラスの他、音響楽器シンギング・リン®を使ったサウンドセラピーも提供。ヨガや音の効果を活かして、クライアントの心身の健康をサポートしている。
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