全身ストレッチする時間がないあなたに【背骨だけでOK】寝る前1分「背骨リセットストレッチ」

 全身ストレッチする時間がないあなたに【背骨だけでOK】寝る前1分「背骨リセットストレッチ」
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Masako Janeway
Masako Janeway
2022-12-25

日々のさまざまなタスクに追われ、全身を丁寧にストレッチする時間がないという人は結構いるのではないでしょうか。そんな時優先すべきは「背骨のストレッチ」。 背骨ストレッチが有効な理由と、寝る前たったの1分、ベッドの上できる背骨ストレッチをご紹介します。

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背骨が特別である理由

脊髄を保護している

背骨が他の骨と大きく違うのは、全身の神経の中でも要である脊髄を保護しているということ。脊髄は親指ほどの太い神経の束で、主に脳から全身へ全身から脳へと情報を伝えいます。脳から筋肉への指令が神経に伝達することで手足が動いたり、熱いものを触った時に「熱い」と感じるのは、すべて神経伝達によるものです。つまり脊髄を良い状態で保つためには背骨が良い状態であることが欠かせません。その他にも、背骨は他の骨同様に身体を支え、身体を動かす役割も担っています。

背骨イメージ
イラストAC

背骨が良い状態とはどういう状態?

背骨イメージイラスト
イラストAC

上のイラストは背骨の一つ一つの骨である椎骨と椎骨の間でクッションの役割をする椎間板、そして背骨の中を通る神経の束である脊髄を表しています。背骨がしなやかに曲がるのは、椎骨一つ一つが動いているから。そのしなやかさがあることで椎間板は水分量をしっかりキープでき、椎骨間のクッションとしての重要な役割を果たせるのですそのようなことから、背骨が良い状態」と「しなやかさ」は深く関係していると言えます。

「背骨のしなやかさ」がなくなるとどうなる?

背骨の硬い女性イメージ写真
photo AC

神経を守れなくなる

椎間板の水分量が減りクッションの役割を果たせなくなるため、椎骨一つ一つの間のスペースが狭くなり、脊髄が圧迫されたり、椎骨の間にある細い神経根を圧迫したりする可能性が高まります。その結果、軽いものから日常生活に支障がでるような辛い症状まで現れることがあり、ひどいと腰痛や手足の痺れなどの不調も引き起こしてしまいます。

身体の重さを分散できない

体重の約 10%という重い頭を支えるには、背骨のしなやかさが不可欠。背骨の一つ一つの骨である椎骨がしっかり可動することで頭の重さを分散でき、一部分に過剰に負担がかかることを避けられます。また、腰痛のなかでも腰椎の一番下に不調を感じている人は、背骨のしなやかさがなくなり上半身の重さが分散できていないことが原因かもしれません。

身体が動きにくくなる

背骨の動きの中でも日常生活でよく使う動きは ねじる 動きと前屈です。背骨がうまくねじれないと骨盤の動きが小さくなり、歩幅が狭くなったり、歩く速度が落ちたりと効率の悪い歩き方になってしまいます。また、前屈の動作が制限されると、ベッドから起き上がる時や、ズボンや靴を履く時の動作がとても難しくなってしまいますこのように身体活動と背骨のしなやかさはとても深く関わっています。

気分スッキリ「背骨リセットストレッチ」

①仰向けになり、両膝をお腹の上に持ち上げて、両腕は天井方向へ伸ばします。

仰向けになり、両膝をお腹の上に持ち上げて、両腕は天井方向へ伸ばします。
photo by Masako Janeway

②鼻から息を吸いながら軽く背骨を反らせ、両腕を頭の上へ伸ばし、両膝を股関節の真上に動かします。

鼻から息を吸いながら軽く背骨を反らせ、両腕を頭の方向へ伸ばし、両膝を股関節の真上へ。
photo by Masako Janeway

③口から息を吐きながら腰を少し丸め、両膝を胸に近づけます。②と③を5回繰り返します。

口から息を吐きながら腰を少し丸めるようにして両膝を胸に近づけます。
photo by Masako Janeway

④ うつ伏せになり、両膝を合わせ左に倒し一度上半身を起こしてから、両手を合わせその上におでこ置き、身体をリラックスさせます。ゆったりと深呼吸を5回行ってください。脚を反対側に倒して同様に行います。

両膝を左に倒し一度上半身を起こしてから、両手をおでこの下に置いてカラダを床へリラックスさせます。ゆったりと深呼吸を5回行います。
photo by Masako Janeway

 

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AUTHOR

Masako Janeway

Masako Janeway

ハワイ島在住のヨガ講師 / パーソナルトレーナー / 空手家。2017年に東京からハワイ島へ移住し、ハワイの文化を学びながら人と地球にやさしい暮らしを実践中。大自然溢れるハワイ島からオンラインを通じてヨガ、瞑想、ボディコンディショニングなどのセッションを世界中の方へ提供中。フィットネスとヨガ通算指導歴は30年以上。



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仰向けになり、両膝をお腹の上に持ち上げて、両腕は天井方向へ伸ばします。
鼻から息を吸いながら軽く背骨を反らせ、両腕を頭の方向へ伸ばし、両膝を股関節の真上へ。
口から息を吐きながら腰を少し丸めるようにして両膝を胸に近づけます。
両膝を左に倒し一度上半身を起こしてから、両手をおでこの下に置いてカラダを床へリラックスさせます。ゆったりと深呼吸を5回行います。