【長時間の座り姿勢が腰痛を招く!】寝たままできる腰痛を予防「仙腸関節を整える"ゆる"トレ」
腰痛やお尻の痛みがあったり、動き出しの際にスッと動けないといった感覚がある人は、骨盤にある「仙腸関節」に負担がかかりすぎているのかもしれません。仙腸関節のつまりや緊張をとる方法をご紹介します。
座り姿勢の悪さが腰痛の原因になることも
デスクワークなどで長時間の座り姿勢が多い人、時間の経過とともに自分の「座り姿勢」が変わっていませんか? 最初はスッと背筋を伸ばしているのに、気づくと姿勢が崩れてしまっていることがあります。
●顔が前に出ている
●頬杖をついている
●背中が丸まっている
●脚を組んでいる
●背骨が曲がっている
●上半身が横にずれている
●椅子からずり落ちそうになる
思い当たることがある人の中には、腰やお尻に違和感や痛みを感じている人も多いと思います。ひどい場合は、仰向けになったとき腰がとても痛くて感じてしまう人も。座り姿勢の悪さによって骨盤の後ろにある「仙骨」と「腸骨」の関節である「仙腸関節」にかなりの負担をかけてしまっているのかもしれません。
仙腸関節とは
骨盤は、中心に位置する仙骨(尾てい骨の上の骨)の左右を腸骨が挟む形で構成されています。その仙骨と腸骨のつなぎ目に当たる部分が「仙腸関節」です。仙腸関節は脚と身体をつなぐ重要な関節で、上半身の重さや地面から衝撃を受け止めるために、固い靭帯で幾重にも覆われています。他の関節のように大きく動くわけではありませんが、身体のバネとなり、歩くときや座っているとき、寝返りをうつときなどの動作時に、衝撃を吸収してくれる緩衝剤のような役割もしています。
仙腸関節のつまりをとるゆるトレ
立ち姿勢より座り姿勢の悪さから仙腸関節に負担がかかることが多く、これが腰やお尻の痛さを引き起こす原因とも言われています。大きな怪我になる前に、仙腸関節のつまりや緊張をとってあげましょう。朝や夜、布団の中で寝たままできるのも続けやすいポイントです。
①仰向けになり脚を大きく開く。
②脇を閉じ両ひじを立てて真下に押し、両かかとはぐっと前に押し出す。自然と骨盤が床から離れ下腹部がつられるように持ち上がる。
③息を吐きながら骨盤を床へストンと落とし、一気に脱力する。
仙腸関節をゆるめるゆるトレ
①うつぶせになり仙腸関節に手をあてる。片脚を曲げ脚で円を描くようにゆっくり回す。反対回しも行い、再び脚を後ろへ伸ばして脱力。反対脚も同様に行う。
②両脚を曲げ、両かかとの距離が遠くなるように脚を開いて脱力。足幅はひざが痛くない程度に開く。両手を仙腸関節にあてて温めながら行うのがおすすめ。
AUTHOR
元田裕子
ヨガインストラクター。図書館司書として働いていた頃にヨガと出会う。心身がすっきり解放される感覚に魅了され、指導者資格を取得。現在は、オンラインレッスンのほか、横浜市内のヨガスタジオ、カルチャーセンター、子育て支援施設、神社などでクラスを担当。子どもから大人まで幅広い世代へセルフケアの大切さを伝えている。全米ヨガアライアンス500時間修了/龍村ヨガ指導者養成講座修了/経絡YOGA認定講師。インドのアーユルヴェーダDr.よりアーユルヴェーダ・マルマセラピーを学んでおり、アーユルヴェーダアドバイザー、マルマセラピストとしても活動の幅を広げている。
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