運動しても痩せないのは体が硬いせい?柔軟性を高めて痩せ体質を作るストレッチポーズ2選

 運動しても痩せないのは体が硬いせい?柔軟性を高めて痩せ体質を作るストレッチポーズ2選
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須藤玲子
須藤玲子
2022-10-29

ストレッチは運動前後のウォームアップやクールダウン、疲れや凝りの解消に効果的と言われていますが、他にも嬉しい効果があるのをご存知でしょうか?鍛えにくい部分を刺激したり、筋肉の柔軟性を上げて代謝を高めたり…実は痩せ体質を作るメリットもあるんです!今回は運動してもなかなか痩せない人におすすめのストレッチ効果のあるヨガポーズをご紹介します。

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体が硬いと痩せないのはなぜ?

筋肉の柔軟性が低いと体が硬くなるのですが、柔軟性が低いとなぜ痩せにくくなるのでしょうか?

① 代謝が下がる

筋肉には骨や関節を安定させて動かすという役割があります。つまり、筋肉の柔軟性により関節の可動域が広がり、運動効果が高まります。逆に、柔軟性が下がると体を大きく動かすことができなくなるため、代謝が下がり十分にエネルギーを消費できなくなります。

② 巡りが悪くなり体が冷える

筋肉には血流を促す働きもあるため、硬くなると血行不良に。末端の血流が滞ることで冷えに繋がります。また、リンパの流れが滞ることで余分な水分や老廃物だけでなく、脂肪も溜め込みやすくなります。痩せないだけでなく健康にも良いことなしです。

③ 疲労が溜まり体を動かしにくくなる

筋肉が硬くなると体のあちこちが凝りや痛みが出て、疲れを感じやすくなります。そのままの状態が長引くと全身の疲労が蓄積し、体を動かすことも困難に。日常の動作や運動のパフォーマンスが下がり、ますます太りやすくなるのです。

柔軟性を高めて痩せ体質を作る2つのストレッチヨガポーズ

①体の前面を伸ばすヨガポーズ・ハイランジのやり方

片足を大きく後ろに引いて立つ

1)足を腰幅にして立ち、片方の足を大きく後ろに踏み出してつま先立ちになる。

前足の膝を曲げて踏みハイランジのポーズをキープする

2)前の足を真下に踏み込み、できる範囲で深く膝を曲げる(直角まで曲げなくてもOK)。

3)両腕を天井方向に伸ばし、深い呼吸と共にポーズをキープする。

4)足を入れ替え、反対側も同様に行う。

体前面のストレッチをする際は、胸・お腹・後ろに引いた足の付け根から脚全体を心地よく伸ばしましょう。ポイントは両足で床をしっかり踏み、上体を引き上げて伸びること。ぽっこりお腹にもよい刺激が入りますよ!

② 体の背面を伸ばすヨガポーズ・座位の前屈ポーズのやり方

膝を曲げ背筋を伸ばして座る

1)両膝を軽く曲げて座り、つま先を手の指で掴んでかかとを突き出す。骨盤を立て、腰・背中を伸ばしておく。

背筋を伸ばしたまま体を前に倒し前屈する

2)息を吐きながら足の付け根からゆっくり体を折りたたむように前に倒す。太腿とお腹を近づけながら前屈する。

背中を緩め前屈を深める

3)かかとを突き出し、脚の後ろ側を伸ばす。

クッションを膝裏やお腹の下に入れて楽に行う前屈

4)顎を引き、首、腕の力を抜く。上半身の重みを負荷にして、お尻から脚の後ろ側の伸びを感じながら前屈を深める。

体背面のストレッチの際は、背中・腰・お尻から脚全体の後ろ側を心地よく伸ばしましょう。力みが抜けない場合は、クッションやブランケットを膝の下やお腹と腿の間に入れて体を支えます。腕もだら~んと投げ出し、筋肉を緩めて快適にストレッチしましょう!

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須藤玲子

須藤玲子

2005年にホットヨガと出会い、その後様々なスタイルのヨガを経験。会社員を経てヨガインストラクターになる。現在は、都内を中心にスタジオ・オンラインにて活動中。リラックスからトレーニング系ヨガまで、静と動(陰と陽)のバランスを大切にヨガの指導を行う。ヨガと共にアロマのある暮らしも提案する。



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前足の膝を曲げて踏みハイランジのポーズをキープする
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背中を緩め前屈を深める
クッションを膝裏やお腹の下に入れて楽に行う前屈