60歳からは「粗食」「野菜ファースト」をしてはいけない理由|体の変化に合わせた食事のコツとは

 60歳からは「粗食」「野菜ファースト」をしてはいけない理由|体の変化に合わせた食事のコツとは
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たんぱく質は「筋肉」の源!

たんぱく質が足りないとどういう状態になるのでしょうか。たんぱく質は筋肉を作るために必要な栄養素です。これが足らないとなると、筋肉量の減少から筋力の低下を招きます。この状態を「サルコペニア」と言います。

筋力が足りない「サルコペニア」になると、次は歩けない・座りづらいなどの運動器(骨、関節、筋肉)に影響が出てきます。日常生活に影響が出て、一人で自由に移動することがままならない状態「ロコモティブシンドローム(ロコモ)」へ進んでしまう可能性があります。

少しずつ要介護状態へ進んでいっているのが、イメージできると思います。やがて、身体機能の衰えだけでなく認知機能の低下や精神的・心理的な問題など、さまざまな症状がいくつも重なって「フレイル」へと進んでいきます。「フレイル」は英語で「虚弱」を表す言葉だそう。気づかないうちに身体が弱っていくのを防ぐためにも、食事のバランス、特にたんぱく質は大切です。

60歳からは少しの意識で元気な食事ができる

60歳を超えても元気でいるためには、まずは食事を見直すことが大切です。若い頃のままの食生活では生活習慣病の原因になるし、かといって粗食にすると必要な栄養素を十分摂れないことも。60歳からの食事方法のコツを意識し、ずっと元気な体を保ちたいものです。

食事を変えなさい
『ずっと元気でいたければ 60歳から食事を変えなさい』(森由香子 著、青春出版社)

教えてくれたのは…森由香子さん
管理栄養士。日本抗加齢医学会指導士。
東京農業大学農学部栄養学科卒業。大妻女子大学大学院(人間文化研究科 人間生活科学専攻)修士課程修了。2005年より、東京・千代田区のクリニックにて、入院・外来患者の血液検査値の改善にともなう栄養指導、食事記録の栄養分析、ダイエット指導などに従事している。また、フランス料理の三國清三シェフとともに、病院食や院内レストラン「ミクニマンスール」のメニュー開発、料理本の制作などを行う。抗加齢指導士の立場からは、〈食事からのアンチエイジング〉を提唱している。

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Text by Midori Matsumura

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ヨガジャーナルオンライン編集部

ヨガジャーナルオンライン編集部

ストレスフルな現代人に「ヨガ的な解決」を提案するライフスタイル&ニュースメディア。"心地よい"自己や他者、社会とつながることをヨガの本質と捉え、自分らしさを見つけるための心身メンテナンスなどウェルビーイングを実現するための情報を発信。



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