【あなたの知らない足裏の世界】たった一回で立つ感覚が変わる！メリットだらけの足裏ほぐし

足裏の筋肉が硬いとどうなる？

足の裏には、いくつかの筋肉がまとまっています。足裏に体重がかかった時、これらの筋肉が伸び縮みすることでうまく衝撃を緩和したり、力を出して足で蹴りだしたり、柔軟に動くことが可能になります。ではその足裏の筋肉が硬いと何が起こるのでしょうか？

①バランスが悪くなる
立っている時や歩いている時、脳は足裏から得られる感覚等を通して、バランスを崩さないよう筋肉に指令を出しています。つまり足裏がバランスをとる「土台」となります。
しかし足裏の筋肉が硬いと、本来は土台となる足裏の３点（親指の付け根、小指の付け根、踵）で支えているアーチが崩れ、土台が不安定になってしまいます。
土台が不安定になれば、当然上に乗っている身体も不安定になり、全身のバランスが悪くなってしまうのです。

②腰痛の原因になる
足裏の筋肉の硬さと腰痛は関係なさそうに思えますが、足の裏の筋肉は膝の後ろや背中の筋肉、更には首の後ろの筋肉まで同じ筋膜でつながっているそうです。
太腿の裏にあるハムストリングスという筋肉が硬いと腰痛につながりますが、足裏の筋肉も、硬くなると同じ筋膜でつながっているハムストリングスまで硬くなってしまいます。

足裏のアーチが崩れることで起こるトラブル

この足裏の3点アーチはとても大事です。アーチがなくなることで、どんなトラブルが起きてしまうのか見ていきましょう。

●浮き指
常に足の指が浮いている状態のことです。体の重心が踵側に映ってしまっているため、不安定になってしまいます。踵側に重心が移動することで、反り腰やストレートネックになり、肩こりや腰痛の原因となります。

●開張足
5本の指のつけ根の横のアーチの形が崩れて、足の指が横に広がってしまう状態のことです。立ちっぱなしや靭帯が弱いなどで横のアーチが崩れてしまう方が多く、魚の目やタコができやすくなります。

●偏平足
土踏まずのアーチがつぶれてしまっている状態のことです。扁平足になると、衝撃を吸収できないため、疲れやすくなってしまいます。

●外反母趾(がいはんぼし）
親指が変形して小指の方へ曲がり、親指の付け根の関節が「く」の字のように内側に飛び出してくる状態のことです。開張足から、親指が曲がった状態になります。ハイヒールなど靴の影響を受けるため、圧倒的に女性に多いのが特徴です。痛みが出たり赤く腫れることがあり、悪化すると激しい痛みが出て手術が必要になるケースもあります。

足裏の感覚が変わると良いポイント

足裏の筋肉が柔らかくなり、３点アーチがしっかり整っていると、これまでとは足裏の感覚が違うことに気がつくはずです。さらに以下のようなメリットも生まれます。

〇運動時のパフォーマンスアップ
足部には全身で生み出した力を地面に伝える役割があります。とくに足裏の筋肉で地面・靴底をしっかりつかむことでジャンプ・ダッシュ・ランニング・着地時のパフォーマンスが上がります。

〇転倒予防
足裏の筋肉をケアしておくと転倒予防にもなります。足裏でしっかりと地面を捉えられることで、バランス感覚も良くなり、転倒予防につながります。

感覚を変える足裏ほぐし

では早速、たった一回で足裏の感覚を変えるエクササイズを行っていきましょう！
まずは立った感覚を確認してみてください！

ボールバージョン
①足裏全体をボールで体重をかけながら転がします。痛いところがあれば念入りに！

②腰が痛い方は踵側を、胃が痛い方は土踏まず側を念入りに行うといいでしょう。
③片足をやったら一度立ってみて左右の足裏の感覚の違いをチェックしてみてください！
④反対も同様に行いましょう！

ローラーバージョン
①片足を乗せてコロコロするか、両足乗って前後に揺らしていきます（両足の場合はどこかに捕まってくださいね！）

②両足で乗ったら足踏みするのもOKです！

動画で確認する  

足裏をほぐすだけで、腰痛の予防や転倒予防など、良い点がたくさんあります！本当に簡単なことですが、続けることで、体は変わっていきます。是非やってみてくださいね！