股関節の可動域アップで自然と歩くスピードが速くなる?座ってできる【簡単股関節トレーニング】
健康診断の問診で、「あなたの歩く速度は、同世代の同性と比べて早い方ですか?」という質問を見たことはありませんか? 実はその質問の理由は、「早く歩けるかどうか」が、生活習慣病の発症リスクと繋がっているからだそうです。股関節をスムーズに動かせる状態だと、脚を前後に動かしやすくなるため、自然と歩くスピードも速くなります。それ以外にも、股関節の可動がスムーズであることは、さまざまなうれしい効果をもたらしてくれるのです。
近年自宅にいる時間が増え、久しぶりの通勤などで「何もないところでつまずきやすくなった」「以前よりも駅の階段が辛くなった」など、下半身の変化を感じていることはないでしょうか。その原因は運動不足だけでなく、股関節にもあるかもしれません。
股関節の動きが悪くなると、歩く際に使うお尻の筋肉(大殿筋:だいでんきん)や、太ももの裏側のハムストリングスの機能が落ちてしまい、脚の可動域が狭くなります。その結果、歩幅も小さくなります。さらには、股関節と密接している骨盤周りの筋肉も硬くなることから、下半身の血流が悪くなり、骨盤の歪みに繋がることもあるのです。
股関節はどこにある部分?
あらためて「股関節」はどこにあるかご存じでしょうか? 太ももの付け根、鼠径部(そけいぶ)の辺りと想像される人も多いかもしれません。しかし実際の股関節は、それよりもう少し外側にあり、太ももの骨の先端(大腿骨頭:だいたいこっとう)と呼ばれる丸い骨と、骨盤が接合する部分を指します。
股関節は、脚を前後に動かす動き、例えば歩くことや走ること、自転車に乗ることで、日々使われています。さらに脚を横に広げる開脚の動きにも活躍します。この動きは日常ではなかなか取り入れることが難しいので、ぜひヨガの動きで取り入れてみましょう!
座ったままできる股関節ヨガ
・椅子に座る際は、足先のみを床に付けるのではなく(写真左)、足裏がべったり床について安定するよう浅く座りましょう(写真右)。椅子から転倒しないよう、十分に留意しておこなってください。
・脚を上に引き上げる動きには、股関節だけでなく、お腹の深層腹筋群である腸腰筋(ちょうようきん)や、太ももの筋肉である大腿四頭筋(だいたいしとうきん)も使われるため、筋トレ効果も感じられます。
1、一息吐いてから息を吸い、片方の脚を持ち上げます。
2、息を吐きながら、下ろしましょう。これを2回繰り返します。
3、息を吸って脚を引き上げたら、そのまま横に広げていきます。
4、吐きながらそのまままっすぐ足裏を床に下ろしていきましょう。
5、息を吸いながらその場で脚を持ち上げます。
6、吐きながら脚を正面に戻して、足裏を床に下ろしましょう。
7、反対側も同様に繰り返します。
詳しい動画は下記からご覧いただけます
AUTHOR
岩﨑奈緒子
11年間空間プロデュースを行う会社員として過ごし、自律神経失調症を経験。身体と心に目を向ける大切さや、日常の選択は自らと向き合うことで変わることをヨガから学ぶ。睡眠に特化した「ぐっすりヨガ」の開講をきっかけに睡眠の学びを始め、現在はカウンセラーとしても活動。『ヨガ×睡眠で、出会えた方やその回りの方々の日常を平穏に守り、より幸せにすること』を目標としている。 RYT200/マタニティ・産後/チェアヨガ/スリープケアカウンセラー/更年期ナビゲーター。プライベートでは、2児+わんこのママ。
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