股関節を動かしながら柔らかくする!メリットしかない股関節モビリティエクササイズ
股関節の柔軟性を高めるためには、開脚ストレッチのように静止の状態をキープする動きも効果的ですが、動きの中で関節の可動性を高めていくモビリティ(可動)エクササイズも有効です。簡単にできる股関節のモビリティエクササイズをご紹介します!
股関節の柔軟性を高めるためには?
股関節の柔軟性を高めたいときにまず思い浮かぶのは、開脚・前屈の状態をキープするような静的なストレッチです。ただしこのストレッチはいくつかデメリットもあるのです。
たとえば筋肉を伸ばしすぎると「伸張性反射」という現象を起こし、筋肉が収縮を始めてしまうことや、筋肉を一定方向に引き伸ばすことが多いため、股関節の多方向の可動域をアップするのが難しい場合もあるからです。
これらのデメリットを解決しながら股関節の可動性をアップできるのが、股関節の「モビリティエクササイズ」です。これは、股関節を多方向に動かしながら、関節の可動性をアップしていくエクササイズのこと。
股関節のモビリティエクササイズのメリットとは?
股関節のモビリティエクササイズのメリットはこちら。
●股関節が全方向に動くことで、関節の可動域の偏りがなくなる
股関節を開くのは得意だけれど、閉じるのは苦手、といった可動域の偏りがなくなります。
●動きの中で股関節の可動性を高めることができるので、日常生活の中でも股関節を使いやすくなる
股関節を動かしながらほぐすので、歩いているときなど日常生活の中でも股関節の動きを意識しやすくなります。
●床を押す力で股関節がはめ込まれ、安定する
股関節は可動だけでなく安定も必要です。モビリティエクササイズでは膝で床を押す力で、太ももの骨を股関節の受け皿にはめ込み安定させることができます。
このように多くのメリットがあるのがモビリティエクササイズです。
やり方をご紹介しましょう!
股関節のモビリティエクササイズのやり方とポイント
- 膝と股関節を90度にし横すわりになる。両手は脇腹の横にセットしておく
- 膝で床を押してお尻をアップする。この時に太ももの付け根のしわを伸ばすようにする
- お尻を丁寧に床に戻したら、膝を反対側に倒し、逆側の横すわりになる
- 同じように膝で床を押してお尻をアップする。お尻を床に戻したら膝を反対側に倒し最初の横すわりに戻る
- 左右交互に繰り返す
ポイント
●お尻をアップするときに、太ももの付け根を伸ばすようにする
●お尻の下に収縮感を感じられたらOK!
詳しい動きは、こちらの動画をご覧ください
膝を押してお尻を持ち上げる動きが難しい場合には、膝の角度を小さくするとやりやすくなりますよ。慣れてきたら膝も股関節も90度でチャレンジしてみましょう!
ぜひやってみてください!
AUTHOR
齋藤美紀子
航空会社CAなどを経験後、妊娠・出産を経てボディメイクトレーナーとして始動。「忙しい人こそ、健康で美しく」をテーマにした朝5:30〜6:00のオンラインボディメイクレッスン「早起きボディメイク」を主宰。運動したいけれど子育てや仕事で忙しく、スタジオに通う時間が取れない方に、自分の体と向き合う時間、効率的にボディメイクできる場を提供している。早起きボディメイクはライブレッスンと動画見放題で月額3000円。FTPピラティスベーシックプラスインストラクター、rfca(骨格ボディメイク)認定スペシャリスト。
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