【股関節が硬い人】クルクル回して動かすだけで効果抜群の骨盤調整エクサ

 【股関節が硬い人】クルクル回して動かすだけで効果抜群の骨盤調整エクサ
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伊藤香奈
伊藤香奈
2022-07-15

股関節が硬くてお悩みの方。あぐらや合蹠(がっせき)のポーズで、股関節を一生けん命開こうとがんばっていませんか?実は股関節の柔軟性を上げたいなら股関節を開くより、もっと効果的な方法があるんです!

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股関節が硬いと起こりうるデメリットとは?

股関節が硬いとお悩みの方。日常生活では、床に座りづらかったり、運動の際にも動きづらさを感じたりと、いろいろ不便を感じることも多いかもしれません。実は股関節の硬さは、日常の不便だけではなく様々な不調の原因になっている可能性もあります。

  • からだの不調

股関節が硬いということは、股関節の可動域が狭く、動きが小さいということ。関節の動きが狭いことで筋肉の質も硬くなりやすく、また筋肉自体の動きが小さいということになります。筋肉が動かないことにより血流が促されないため、冷えやむくみの原因になっている可能性もあります。また、股関節が動きづらいことで、その分の動きを足首や膝、腰など周辺の関節がカバーしているため、周辺の関節の痛みや不調につながっていることもあります。

  • ボディラインの乱れ

O脚やX脚などの脚のラインは、股関節の関節の角度や脚の筋肉の使い方、体重のかけ方や歩き方など、股関節の使い方によって形作られます。股関節が硬く可動域に制限があることで、関節に負担がかかる体の使い方や、ボディラインを崩すような体の動かし方になってしまう可能性もあるのです。

  • 運動機能の低下

股関節の動きが小さいことで、関節の柔軟性があれば回避できたかもしれないケガを負うことになったり、スポーツ中にやりづらい動きが出てきたり、ここまでやりたい!というエクササイズができないなど、体を動かすこと自体の機能の低下が起きてしまう可能性があります。「どうせ私にはできない」という精神状態になると、余計に動くことが億劫になり、運動不足→引きこもりになり、メンタルから老化を促進してしまい、いずれは寝たきりになってしまうという恐れもあるのです。

股関節の柔軟性をアップするエクササイズ

つまり、股関節の柔軟性は、単に体を柔らかくするだけでなく、QOL(クオリティ・オブ・ライフ=生活の質や人生の質という意味)にも大きく関わるということがわかってきました。
では、股関節の柔軟性をアップするにはどうしたらよいのでしょうか?
答えは、いろいろな方向に動かすといういこと。股関節は球関節と呼ばれ、本来前後左右に自由に大きく動く関節です。たとえば、ひじ関節は曲げるー伸ばすの一方向の動きしかありませんが、股関節は曲げたり伸ばしたり、開いたり閉じたり、回したりといろいろな方向に動きます。だからこそ、ただ開くだけでは股関節全体の機能を向上させることはできません。球関節の特性を活かして、いろいろな方向に動かすことが重要です。

今回ご紹介するのは、股関節をいろいろな方向にクルクルと動かすエクササイズです。股関節の可動域を広げるほか、腹筋のトレーニング効果も期待できるし、何よりやっていて楽しいですよ!
マットやベッドの上など、膝をついても痛くないものの上で行ってくださいね。

股関節多方向くるくるエクササイズの方法

1.脚を片方に流し、前の脚は体と水平方向、後ろの脚は垂直方向になるように配置する

2.膝立になり腰をそり過ぎず丸めすぎず、まっすぐに立てるようにし、お腹をへこませて上から引っ張られるような意識を持つ

3.目線を起こしたまま(背中を丸めないようにしながら)股関節から深く状態を曲げて床に座り、脚を左右入れ替える

4.逆側でも膝立になる。この時、膝同士が離れないように内ももやお腹の力を使って中央に寄せ、上に引っ張り上げる意識を持つ

5~10往復この動きを繰り返す

動画で確認してみましょう!

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伊藤香奈

伊藤香奈

股関節ヨガインストラクター。会社員歴20年の長年の座り仕事&長時間通勤で、股関節と腰の痛みに悩まされる。解剖学とヨガ・ストレッチ・筋膜リリース・骨格調整などを学び自らの痛みを克服した経験をもとに、オリジナルメソッド「股関節ヨガ」を考案。「立つ・歩く・家事をする・仕事をする」といった日常の動きが楽になるほか、股関節が整うことで、美脚・美尻・むくみ解消・ボディメイクの効果や便秘解消といった女性に嬉しい効果もあると人気が広まっている。



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