【「股関節が硬い…」が招く意外な不調とは?】布団の上で簡単!30秒でほぐれる「股関節ストレッチ」
股関節の硬さはデメリットだらけです。肩こりや腰痛の改善や姿勢改善のためにも、股関節の可動域を広げていきましょう。布団の上で簡単にできる、股関節ストレッチもお伝えします。
股関節の動きと硬くなる要因
股関節は両脚の付け根に位置し、骨盤と大腿骨(だいたいこつ)が組み合わさった部分です。体重を支える上で重要な部分で、6方向に動かすことができます。
「屈折・伸展」は、ひざを上げたり下げたりすることで行われる動きです。
「内転・外転」は、脚を開いたり閉じたりすることで行われる動きです。
「外旋・内旋」は、脚を内や外にねじることで行われる動きです。
・座っている時間が長い
・歩き方が悪い
・姿勢が悪い
など日常生活の習慣に、股関節が硬くなる要因があります。また股関節が硬いということは、関節の可動域が狭くなるということです。関節の可動域が狭くなることで、関節周りの筋肉も動きにくくなってしまいます。
股関節が硬いとどんな不調を招く?
血行不良
下半身の冷えやむくみ。肩こり、腰痛、ひざ痛、生理不順などにもつながる。
歩幅の低下
関節の可動域が狭くなることで、筋肉が動きにくくなる。歩くためには、股関節を伸ばすための「大臀筋」の動きやすさが必要。
代謝の低下
関節周りの筋肉量が減っていくことで、代謝も落ちていく。太りやすくなる。
疲れやすい
姿勢が崩れて猫背、O脚、X脚、骨盤のゆがみにつながる。
このように、股関節が硬くなると、下半身だけじゃなく全身の不調につながっていきます。股関節の可動域を日ごろからセルフチェックし、どの方向へ動かしにくいのかを知ることも大切です。そして、意識的にストレッチをして股関節が硬くならないようにケアをしていきましょう。
簡単!股関節ストレッチ2選
布団の上で簡単にできる股関節ストレッチをご紹介します。
カエルのストレッチ
①脚をカエルのように開く。太ももとふくらはぎが90度。
②両ひじを床につけ、背中をまっすぐ伸ばす。
③息を吸いながら、上体を前に動かす。
④息を吐きながら、ゆっくりとお尻を後ろにひいていく。
⑤繰り返していく。
前後に揺らすような感じで行いましょう。少しずつ股関節の可動域を広げていければ、大丈夫です。
無理をしてしまうと怪我の原因になってしまいます。
三日月のポーズのアレンジ
②ヨガブロックに手を置き、左脚を後ろに伸ばしていく。
鼠蹊部の伸びを感じながら、ひざと足の甲は床におろす。
③肩の力を抜き、背中をグーっと伸ばしていく。
④呼吸をして、キープしていく。
前ももと鼠蹊部の伸びを味わいましょう。鼠蹊リンパ節を流すことで、下半身のむくみもスッキリします。
ヨガを始めた頃、股関節の硬さが悩みでした。股関節をつかうヨガのポーズのどれもが苦痛に感じるほどでしたが、少しずつ少しずつ、長い年月をかけて股関節の可動域を広げていき、当初よりはだいぶ股関節が動くようになりました。股関節が硬いとデメリットだらけです。実際に、下半身の冷えや肩こりなどの不調がありました。股関節の可動域を広げるコツは、「焦らず」「ゆっくり」「少しずつ」です。股関節が硬かったからこそ言えます。遅いということはないので、今からでも股関節ストレッチをしていきましょう。
動画で確認したい方はこちら
AUTHOR
上村ゆい
精神保健福祉士・社会福祉士の国家資格を持つヨガインストラクター。精神科勤務・飲食店・美容部員・農業など幅広い職種を経験し、2017年からフリーランスのヨガインストラクターとして様々な場所でレッスンをする。2019年から古民家を借りて、ヨガ教室を主宰。2021年からトータルビューティを学べるオンラインサロンを開設。どちらかというと身体が硬めのヨガインストラクター。
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