【ズキンズキンと痛む「更年期のつらい片頭痛」の対処法】安静・冷やす・ツボ押しで痛みを和らげよう
こめかみのあたりがズキンズキンと痛む「片頭痛」。吐き気を伴う場合もあり、大変つらい頭痛です。この片頭痛、実は女性ホルモンとの関係が非常に深く、更年期に悩まされる人が多くなります。今回は片頭痛について、原因、対策、自分でできるケア方法、痛みを和らげるツボについてご紹介します。
更年期には片頭痛が起こりやすくなる
先日このような質問をいただきました。
「片頭痛が酷いです。病院で検査を受けましたが、これといった異常はありませんでした。何か自分でできる対策方法はありませんか」(50代女性)
40代、50代、更年期の女性がよく感じる頭痛には、大きく分けると2種類あります。「片頭痛」と「緊張型頭痛」です。この2種類の頭痛は原因も対処法も異なります。
今回とりあげる片頭痛の特徴は、特に頭の片側が、脈拍に合わせてズキンズキンと痛むこと(両側が痛むと感じる方もいます)。痛みで吐き気を感じることもあり、さらに歩いたり走ったりなど体を動かすことで痛みが強まることもあります。
一方の緊張型頭痛は、頭の全体が締め付けられる、圧迫されているような痛さを感じます。歩いたり走ったりしても悪化はしないのも特徴です(緊張型頭痛については、別の記事で取り上げたいと思います)。
更年期になると特に悩まされることが多くなるのが、片頭痛です。
片頭痛は女性ホルモンと深い関係にあるとされ、別名「ホルモン頭痛」とも呼ばれます。特に女性ホルモンの変動が原因となるとされます。更年期はまさに、女性ホルモンが急激に減少する時期のこと。そのせいで片頭痛を感じる人も増えるのです。
女性ホルモンの変動が大きくなるのは、更年期だけではありません。月経前、そして、出産後も同様に、片頭痛を感じやすくなります。ということは、更年期が過ぎて女性ホルモンの変動がほとんどなくなると、多くの方は片頭痛から解放されるということです。実際「更年期が終わったら片頭痛がなくなった!」という方の声をよく聞きます。
お酒・運動・入浴は片頭痛を悪化させる
この脈拍に合わせてズキンズキンと痛む片頭痛。痛みがあるときに血流をよくすると悪化しやすくなります。そのため、片頭痛が起こっているときに次のような行動をとると痛みを悪化させます。
・お酒を飲む
・運動をする
・入浴して体を温める
・痛みのあるところをマッサージする
また、生活習慣やストレスも片頭痛を起こしやすくします。睡眠不足が続いたり、不安感が強かったりすると、片頭痛を引き起こしやすくなることもわかっています。
AUTHOR
永田京子
NPO法人 ちぇぶら代表理事、更年期トータルケアインストラクター 1,000名を超える女性たちの調査や医師の協力を経て “更年期対策メソッド”を研究・開発・普及。口コミで広まり、企業や医療機関など国内や海外で講演を行い述べ3万人以上が受講。2018年カナダで開催の国際更年期学会で発表。著書「女40代の体にミラクルが起こる!ちぇぶら体操(三笠書房)」、「はじめまして更年期♡(青春出版社)」。
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