POSE & BODY
理学療法士が解説【長時間同じ姿勢でいるリスクとは】姿勢の固定化を解放&リセットする「セルフ牽引」
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まとめ
「リセットエクササイズ」いかがでしたか?今回は「リセットエクササイズ」のうち、「セルフ牽引」を紹介しました。
首や腰などの脊椎の牽引療法の目的として、
①椎間関節周囲軟部組織の伸張
②椎間板、椎間関節の軽度の変形、変位の矯正
③椎間関節の離開
④椎間孔の拡大化
⑤椎間板内圧の陰圧化と、椎体前後靭帯の伸張による膨隆髄核の復位化
⑥攣縮筋の弛緩
⑦マッサージ効果による循環改善・促進
などがあげられています。こう書くとちょっと難しく感じるかもしれませんが、今回の要点は次の通りです。
どれだけ正しい姿勢でも、同じ姿勢を長時間続けることは身体に負担をかけます。そこで、こちらで紹介した重力に逆らう方向に引っ張る「セルフ牽引」を行って、身体にかかる負担をこまめにリセットすることを心掛けるようにしましょう。
参考:
奈良勲「標準理学療法学 専門分野 物理療法学」医学書院,2008
荒木茂「マッスルインバランス改善の為の機能的運動療法ガイドブック」運動と医学の出版社,2020
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AUTHOR
堀川ゆき
理学療法士。ヨガ・ピラティス講師。抗加齢指導士。2006年に渡米し全米ヨガアライアンス200を取得。その後ヨガの枠をこえた健康や予防医療に関心を持ち、理学療法士資格を取得。スポーツ整形外科クリニックでの勤務を経て、現在大学病院にて慢性疼痛に対するリハビリに従事する。ポールスターピラティスマットコース修了。慶應義塾大学大学院医学部博士課程退学。公認心理師と保育士の資格も持つ二児の母。
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