片付かない人に伝えたい。モノを絞り込むための、たった2つの基準|断捨離提唱者やましたひでこが語る
いつまでも片付かない、モノを捨てられない人に伝えたいこととは?
『暮らしも心も調う 大人の断捨離手帖』(著者/やましたひでこ Gakken・刊)より抜粋してご紹介します。
モノを絞り込む2つの基準
モノは、私たちが主体となって使いこなすときこそ、私たちの生活を豊かにし、幸せにしてくれます。
では、どういった基準で、モノを絞り込めばよいのでしょうか?断捨離には、モノを絞り込む際の2つの基準があります。
① 重要軸は「私」
② 時間軸は「今」
① 重要軸は「私」
モノを軸にし、モノに焦点を当てている限り、モノを手放すことはできません。モノは増え続け、住まいの中で、次第にモノが幅を利かせるようになります。だからこそ、「私」を基準にモノを絞り込む必要があります。
重要軸は「私」。私とモノの関係が、生きて機能しているがどうかです。どういうモノであるか、どういう状態にあるモノあのかではなく、私が使うかどうか、私にとって心地よいかどうか。例えば、もう必要ないけれど、「誰かからもらったモノ」だから捨てられない。実は好きではないけれど、「高価なブランド品」なのでもったいなくて処分できない。これが「私」ではなく、「モノ」に焦点を合わせた結果です。商品として価値があるモノでも、自分にとって価値がなければ、終わった関係であり「いらないモノ」です。断捨離では、自分と関係が結べていないモノをゴミ・ガラクタと考えます。
主役はモノではなく、私たち自身なのです。
② 時間軸は「今」
人は、使えるモノを捨てることに、罪悪感を覚えます。その罪悪感から逃れるために、「もったいない」だけでなく、「いつか」「そのうち」といったワードをプラスして手放すことを回避しようとするのです。
しかし、ほとんどの場合、今使われていないモノが「いつか」使われるようになることはありません。今必要ないモノが「そのうち」必要になることもありません。
モノを絞り込む際の重要な機銃は「今」。時間軸を「今」に合わせるのです。
重要軸は「私」、時間軸は「今」。これが断捨離の鉄則です。男性も女性も基準は同じ。今の私を基準に、モノと自分との関係を再考、再構築します。
著者/やましたひでこ
断捨離提唱者、ミリオンセラー作家、一般財団法人「断捨離(R)」代表。学生時代に出逢ったヨガの行法哲学「断行・捨行・離行」に着想を得た「断捨離」を日常の「片づけ」に落とし込み応用提唱。誰もが実践可能な「自己探訪メソッド」を構築。断捨離は人生を有機的に機能させる「行動哲学」と位置づけ、空間を新陳代謝させながら新たな思考と行動を促すその提案は700万部ミリオンセラー。アジア各国、ヨーロッパ各国において20言語以上に翻訳されている。
AUTHOR
ヨガジャーナルオンライン編集部
ストレスフルな現代人に「ヨガ的な解決」を提案するライフスタイル&ニュースメディア。"心地よい"自己や他者、社会とつながることをヨガの本質と捉え、自分らしさを見つけるための心身メンテナンスなどウェルビーイングを実現するための情報を発信。
- SHARE:
- X(旧twitter)
- LINE
- noteで書く