【苦手な前屈のカンタン克服法】たった2ポーズでOK!前屈が楽になる「ハムストリングのストレッチ」
「体が固くて前屈が苦手」という人、多いと思います。前屈をスムーズにするためには、太ももの裏のハムストリングを伸ばすことが大切。今回は、タオルと壁を使った、ハムストリングを伸ばす方法2つをご紹介します。
太もも裏の筋肉「ハムストリング」とは?
太ももの裏側にある「大腿二頭筋(だいたいにとうきん)」「半膜様筋(はんまくようきん)」「半腱様筋(はんけんようきん)」の3つの筋肉の総称です。股関節を曲げる、股関節を伸ばす、骨盤を後傾させる働きをします。大腿二頭筋は、股関節を外旋したり曲げたひざを外旋するときに働く筋肉、半膜様筋は、股関節を内旋したり股関節屈曲時に下ももを内旋する働きをする筋肉、半腱様筋は、骨盤を内旋したり股関節屈曲時に下ももを内旋する働きをする筋肉です。
ハムストリングが硬くなる原因とデメリット
慢性的な運動不足や、デスクワークなどで長時間同じ姿勢をしていると、腰を丸めた状態(猫背)になり、ハムストリングが硬くなります。 硬くなると、以下のようなデメリットを招いてしまいます。
・前屈の動きが苦手になる
・骨と関節の動きが悪くなる
・腰痛、猫背、ぽっこりお腹の原因になる
「長座」でハムストリングの硬さをチェックしてみよう!
やり方
①両脚を前に出して、ひざを伸ばして座る「長座」の姿勢をする
②背筋、骨盤はまっすぐ伸ばし、つま先とひざは天井へ向ける
ハムストリングスが硬くなると、長座で骨盤を立てたまま座ることが難しくなってしまいます。座ると体が後ろに倒れそうになり、キープするのがやっとの状態。脚裏全体が突っ張る感じがする、また猫背になってしまう、という人は、ハムストリングや下半身の筋肉が硬くなっている可能性があります。
「長座」ができないのは、ハムストリングの硬さ以外が原因のことも…
長座が苦手な場合、ハムストリングの硬さ以外にも理由があります。ハムストリングの硬さのチェックとあわせて、自分がどのような理由で苦手なのかを知っておきましょう。
・骨盤が後傾してしまう……背中の筋肉が弱く、お尻の筋肉が硬い
・股関節から曲げることができない……上半身と下半身をつなぐインナーマッスル「腸腰筋」が弱い
今回は、ガチガチに硬くなったハムストリングを、じわじわ伸ばす簡単ストレッチを紹介します。座り姿勢が多い人や猫背の自覚がある人は、ぜひ時間を見つけて習慣化してみてください。また、ストレッチ後に、長座を行ってハムストリングの変化を体感してみるのもよいでしょう。
AUTHOR
上村ゆい
精神保健福祉士・社会福祉士の国家資格を持つヨガインストラクター。精神科勤務・飲食店・美容部員・農業など幅広い職種を経験し、2017年からフリーランスのヨガインストラクターとして様々な場所でレッスンをする。2019年から古民家を借りて、ヨガ教室を主宰。2021年からトータルビューティを学べるオンラインサロンを開設。どちらかというと身体が硬めのヨガインストラクター。
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