【知らないと損】ヨガと筋トレの「スクワット」の違いとは?効率的に下半身を鍛えるヒント
下半身トレーニングとして「スクワット」をされる方も多いのではないでしょうか。ヨガと筋トレは、似ているようで違う運動です。今回は、ヨガと筋トレのスクワットの違いをお伝えします。効率よく下半身を鍛えていきましょう!
スクワットとは
スクワットは、下半身の大きな筋肉を効率よく鍛えることができます。
鍛えられる部位
スタンダードなスクワットでは…
・お尻(大臀筋)
・太ももの前側(大腿四頭筋)
・太ももの裏(ハムストリング)
・ふくらはぎ(腓腹筋・ヒラメ筋)
・背中(脊柱起立筋)
が主に鍛えられます。少し負荷のかかるスクワットでは
・太ももの内側(内転筋)
・股関節の奥(腸腰筋)
・お尻の上部(中臀筋)
も鍛えることができます。
スクワットで得られる効果
・脂肪を燃焼しやすい
・バランスよく鍛えられる
・脚が引き締まる
・太もも痩せ
・ヒップアップ
正しいスクワットをすることで、ダイエット効果も期待できそうです。また、下半身の柔軟性や安定性にもつながります。
筋トレのスクワットとヨガ的スクワットの違い
実は、筋トレのスクワットとヨガ的スクワットには、大きな違いがあります。それは「呼吸の仕方」です。ヨガのアーサナ(ポーズ)では、息を吐きながらひざを曲げていくことが多いかと思います。しかし、筋トレのスクワットでは呼吸が逆になります。ひざを曲げ、腰を落とすときに息を吸っていきます。何故、呼吸の仕方に違いが出てくるのでしょうか。
ヨガは、酸素を身体にとりこみながらの「有酸素運動」に分類されます。筋トレは、酸素を使わずに糖分をエネルギーに変えていく「無酸素運動」に分類されます。そもそも身体の使い方が違うのです。筋トレでは、筋肉が緩んでいるときに息を吸い、筋肉を収縮させるときに息を吐きます。なので、ヨガの呼吸とは逆になります。
筋トレのスクワットをするのか、ヨガアーサナのスクワットをするのかで呼吸を変えて行くことをオススメします。では、ヨガと筋トレのスクワットをご紹介します。
ヨガ「女神のポーズ」
①腰幅より広めに両脚を開く
②両足のつま先を斜め方向へ向け、両手を上げる
③息を吸って、息を吐きながら両ひざと両ひじを90度まで下げていく
④背中を真っ直ぐ伸ばしたまま、数呼吸する
ポイント
・息を吐きながら、腰をおとしていく
・ひざはつま先と同じ方向へ曲げていく
・ひざが内側に入らないようにする
・ひざがつま先よりも前に出ないようにする
・背中を真っ直ぐする
キツい方は、ひざを曲げる角度を緩めても大丈夫です。
筋トレ「スクワット」
①腰幅より広めに両脚を開き、つま先を45〜90度外へ向ける
②息を吸いながら、ひざをつま先方向へ向けながら90度まで腰をおとして行く
(可能であれば、ももが床と平行になる位置までお尻をおとす)
③息を吐きながら、ゆっくりと両ひざを伸ばしていく
④呼吸にあわせて、3〜5セットする
ポイント
・ひざを曲げるときは、息を吸う
・ひざが内側に入らないように、両手で内ももを押して外へ開く
・つま先よりひざが前に出ないようにする
・頭から骨盤までを一直線に意識する
・お尻が出たり、上体が前に倒れたりしない
キツい方は、ひざを浅めに曲げたり、つま先の角度を緩めても大丈夫です。いかがでしたか? ヨガと筋トレは呼吸の違いがあるので、自分がどちらを行うかを決めていくと効率よく鍛えられるかと思います。無理なく下半身の筋力をアップしていきましょう!
動画を確認したい方は、コチラ
AUTHOR
上村ゆい
精神保健福祉士・社会福祉士の国家資格を持つヨガインストラクター。精神科勤務・飲食店・美容部員・農業など幅広い職種を経験し、2017年からフリーランスのヨガインストラクターとして様々な場所でレッスンをする。2019年から古民家を借りて、ヨガ教室を主宰。2021年からトータルビューティを学べるオンラインサロンを開設。どちらかというと身体が硬めのヨガインストラクター。
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