5月病を防ぐには【4月のケア】がカギ!今からやっておきたい心と身体のケア|臨床心理士が解説
リラックスモードを育てる3つの習慣とは?
この記事では、【背側迷走神経(リラックスモード)】を育てるためのボディワークをいくつか紹介します。どれも家で、あるいは職場などでスキマ時間にできるものばかりです。短時間でも継続的に行うことによって、一人の時間にきちんと寛ぐ、リラックスするということが少しずつできるようになっていきます。
腎臓のあたりをタッチする
腰の上あたりの左右に一つずつあるのが腎臓です。その腎臓の位置に両方の手のひらを優しくあてて、手のひらの温かみを感じてみましょう。腎臓タッチは、アドレナリンの分泌を緩やかにする効果があると言われています。座った姿勢で行っても良いですが、オススメなのは仰向けの姿勢で行うこと。そのまま寝てしまっても良いですし、ヨガのレッスンの時はシャバーサナの際に行ってみるのも良いでしょう。慣れてくると、腎臓の鼓動が感じられるくらい自分の身体の内側を感じることができるようになっていきます。
お腹に手をあてる
リラックスモードを高めるためのキーとなるのは、大腸や小腸があるお腹の部分だと言われています。お腹の自分が気持ち良いと感じる部分に両手を置き、自分が心地よいと感じられる姿勢で行います。ヨガの時は呼吸法とともに行うとなお良いでしょう。ストレスが溜まっているとお腹のあたりは硬くなりやすいので、手のひらでお腹を温めながら柔らかくしていくイメージを持ちます。慣れてくると、腸が動く感じを手のひらで感じられるようになってきます。それがリラックスできているというサインです。
頭と首の境のあたりをタッチする
頭と首の境のあたりに【脳幹】という中枢神経の器官があります。ここもリラックスモードを育てるために欠かせない場所。仰向けやもたれかかることができる時は、クッションや枕などを当てるのも良いのですが、時間や場所が限られる時は、両手をあてて、そこにもたれかかるのがおすすめです。ヨガの際はウォーミングアップとして行っても心地よいですし、寝る前の5分間に行うことをルーティンにすると、高ぶった神経が休まり、入眠しやすくなりますよ。
4月こそセルフケアを念入りに
新年度の始まりは新しい環境に慣れることに必死で、いつも以上に心や身体の声を聞けなくなりがち。その疲れが5月にやってきて燃え尽きないためにも、今のうちからこまめに休むこと、セルフケアをすることを意識しながら過ごしていけると良いですね。
AUTHOR
南 舞
公認心理師 / 臨床心理士 / ヨガ講師 中学生の時に心理カウンセラーを志す。大学、大学院でカウンセリングを学び、2018年には国家資格「公認心理師」を取得。現在は学校や企業にてカウンセラーとして活動中。ヨガとの出会いは学生時代。カラダが自由になっていく感覚への心地よさ、周りと比べず自分と向き合っていくヨガの姿勢に、カウンセリングの考え方と近いものを感じヨガの道へ。専門である臨床心理学(心理カウンセリング )・ヨガ・ウェルネスの3つの軸から、ウェルビーイング(幸福感)高めたり、もともと心の中に備わっているリソース(強み・できていること)を引き出していくお手伝いをしていきたいと日々活動中。
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