「#わたしたちの緊急避妊薬プロジェクト」が全ての若者に届けたいもの|鶴田七瀬さんインタビュー前編

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「#わたしたちの緊急避妊薬プロジェクト」が全ての若者に届けたいもの|鶴田七瀬さんインタビュー前編

予期せぬ妊娠をした際のリスクを減らすことができる緊急避妊薬。諸外国では処方箋なしで入手できたり無償で提供されている一方、日本では高額かつ医師の処方なしには入手できないなど、その普及度合いには大きな差があります。今回、一般社団法人ソウレッジ代表の鶴田七瀬さんは、「#わたしたちの緊急避妊薬プロジェクト」を立ち上げ、若者に緊急避妊薬を無償提供することや性知識を届けることを目的としたクラウドファンディングを始めました。何が「無償化」を阻んでいるのか、詳しくお話を伺いました。

緊急避妊薬(アフターピル)とは、「避妊に失敗した」または「避妊をしなかった」際に服用できる避妊薬です。服用する時間が早ければ早いほど効果は高まり、性行為から3日以内の服用で約85%以上の確率で妊娠を防ぐことができます。

現在、日本の緊急避妊薬は保険適用外で、一錠8000円から15000円の費用がかかります。これは、若年層にとっては大金です。また、薬局などでは購入できず病院で受診する必要があるため、病院にアクセスが難しい地域に住んでいる子や、親にバレることを懸念して病院に行けない子は、入手が困難な状況です。

一般社団法人ソウレッジ代表の鶴田七瀬さんは、若年妊婦の62%が中絶を選択している現状に目を向け、「望まない妊娠を防ぐ」ために、「若者に緊急避妊薬を無償提供する」ことと「継続した性知識を届けること」を目的としたクラウドファンディングを実施しています。

今回は、鶴田さんに、クラウドファンディングにかける想いについてお伺いしました。

若者が緊急避妊薬にアクセスするハードルを下げる

ーー緊急避妊薬を若年層に無償提供するためのクラウドファンディングを開始された理由をお伺いできますか?

鶴田さん:そもそもは緊急避妊薬だけではなく、女性の権利を守るためのさまざまな薬が高価格で販売されていること対して、常々問題意識を感じていたんです。

緊急避妊薬が一万円というのは、大学生や社会人にとっても高いと感じる人が多いですよね。ましてや、未成年にとっては簡単に手を出せる金額ではありません。

若者に性に関する正しい知識を伝えることは大切なことで、ソウレッジでも伝えるための取り組みは行ってきたのですが、知識を実践できる環境を整えることも重要だな、と感じるように。

「緊急避妊薬について知っていても、いざ入手しようとした際に、お金や病院へのアクセスの問題で入手できなかった」という環境を、まずは変えていく必要があると思いました。

現状は、田舎に住んでいる学生の場合、現実的にアクセス可能な病院がないケースもあります。緊急避妊薬は保険適応外ですが、そのことも知らない子もいるので、「保険を使うことで親にバレたらどうしよう」という不安な気持ちがハードルになる場合もあります。

緊急避妊薬
ソウレッジのクラウドファンディングページより

本プロジェクトでは、オンライン診療のサービスと提携し、病院に出向かなくても緊急避妊薬を届けられる仕組みを採用しています。オンライン診療を通して無償でピルを届けた後は、不安な性行為を繰り返さなくて済むよう、継続して正しい性の知識を届けていくつもりです。 

最終的なゴールは、緊急避妊薬の無償化

ーー中高生が望まない妊娠を避けるためのサポートをするプロジェクトなんですね。

鶴田さん:そうですね。ただ、クラウドファンディングでお金を集めて必要な若者に薬や知識を届ける、というのは通過点だと考えています。

最終的な目標は、避妊薬の無償化を国の制度にすることです。

ーー欧米諸国では、若年層の避妊具・避妊薬は無償という国もありますね。

鶴田さん:そうですね。日本は、低容量ピルも含めですが、薬局で販売するまでにも至っていません。

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原宿なつき

原宿なつき

関西出身の文化系ライター。「wezzy」にてブックレビュー連載中。

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