なぜトイレットペーパーだったのか|性教育を広めるZ世代・鶴田七瀬さんが思う「日本の性教育の課題」
性の知識を楽しく伝える「性教育トイレットペーパー」など、性教育関連のプロダクトを展開している一般社団法人ソウレッジ。立ち上げたのは、20代の起業家・鶴田七瀬さんです。「性教育は自分の人生を納得して歩んでいくために必要な知識」と語る七瀬さん。性教育について関心を持ったきっかけから、Z世代が思う日本の性教育の問題点など、お話をお伺いしました。
自分の経験も性教育に興味を持つきっかけに
――まずは、鶴田さんが性教育に興味を持ったきっかけから教えてください。
一番、影響が大きかったのは親友から性被害を打ち明けられたことです。それをきっかけに#MeTooなどに関心を持ち、性教育について探求するようになりました。……というエピソードを、これまでのインタビューではよくお話させていただいていましたが、最近は、性教育は自分の人生を納得して歩んでいくのに必要な知識だなと深く感じるようになり、自分の過去の経験もひとつのきっかけだったのかなと思うようになりました。
――興味の発端を改めて紐解くと、自分の経験が大きく影響していたということでしょうか。
そうですね。私自身、自分の人生のなかで、納得できない選択をしてしまったことが、いろんな場面でありました。それは、性の知識があれば防げることだったのかもしれない。知識があって、頼れる人がいれば納得できる選択をできたかもしれない。それは性被害についても同じだなと思ったんです。
例えば、性被害に遭わないようにするためにも知識が必要ですが、性被害に遭ったときに警察に行くべきなのか、そこでは何を聞かれるのか。緊急避妊薬を飲んだ方がいいのか。知識があれば防げる怖さもあるんですよね。自分の人生で、トラウマになるようなことを無くすことができる。性教育によって予防できる可能性があるんです。
性被害の先にある「知識がないことによって納得いく選択ができない」ことに対する危機感。相談できる人がいないことで、知識が得られない。性教育に関心を持って活動をするなかで、その問題の深刻さ、危機感がより強くなっています。
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ヨガジャーナルオンライン編集部
ストレスフルな現代人に「ヨガ的な解決」を提案するライフスタイル&ニュースメディア。"心地よい"自己や他者、社会とつながることをヨガの本質と捉え、自分らしさを見つけるための心身メンテナンスなどウェルビーイングを実現するための情報を発信。
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