【冬の後半、体調不良になっていない?】風邪をひかずに冬を乗り切る!アーユルヴェーダ3つの方法

 【冬の後半、体調不良になっていない?】風邪をひかずに冬を乗り切る!アーユルヴェーダ3つの方法

風邪、だるさ、疲れ…お正月で気がゆるんで体調を崩す人が増える1〜2月。気をつけるべき食生活はなんでしょうか?アーユルヴェーダ著者のアカリ・リッピーが日常で取り入れるべき3つのポイントをご紹介します。

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冬に体調を崩す原因とは?

「年末年始に毎年体調を崩すんですよね」という人は実は多いのではないでしょうか?冬はただでさえウイルスが活動しやすい時期ですが、暴飲暴食で胃腸はお疲れ…、乾燥した空気で喉や鼻をやられて…、不規則な生活で生活リズムが狂って…と、体調を崩す原因は他にもたくさんあります。

東洋医学のアーユルヴェーダでは、季節に応じて過ごし方を変えることで不調を予防する知恵があります。アーユルヴェーダ的に考えると、冬に体調を崩す原因として大きく2つが考えられます。

1つは乾燥した冬の空気。冬の寒さと風が持つ「乾燥性」「冷性」は、ワータ(Vata)という体内のエネルギーを過剰に増やします。その結果、「疲れやすい」「目や喉が乾燥する」「せき」「冷え」などの不調を引き起こします。

2つ目は食べ過ぎや、運動不足、そして冷えからくるカパという体内エネルギーの悪化です。このエネルギーが体内で過剰に増えると、「風邪を引く」「鼻水」「だるさ」「気分の落ち込み」などの不調が起こりやすくなります。寒さはどうしようもないし、食べ過ぎや家でゴロゴロなど、ついやってしまいがちなことですよね!

続いては、1〜2月にかけて特に意識すべき3つの過ごし方についてご紹介します。

アーユルヴェーダ
AdobeStock

1、苦い野菜を食べる

日本では1月7日の「七草の日」に七草粥を食べますね。7種類の「春の七草」を入れた粥を食べて無病息災を願う風習ですが、この習慣はアーユルヴェーダ的にも非常に理にかなった風習です。

1月に入り寒さもますます厳しくなってくる頃、年末年始のご馳走と運動不足で重くなった体は、消化に軽く、デトックス作用がある食べ物を欲しています。青菜などの苦味のある野菜は、アーユルヴェーダでは繊維質が豊富で、血液を浄化する、デトックス効果が高い野菜だと考えられています。また、七草に入っているカブや大根は次項で説明する辛味の野菜でもありますから、こちらもアーユルヴェーダ的に寒さが厳しくなってくるこの時期に食べて欲しい野菜です。七草粥は1月7日だけでなく、冬から春にかけては、頻繁に取り入れていただくと良いメニューです。

かぶと大根
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2、辛味のある薬味を食べる

先ほど、カブや大根の話をしましたが、消化を促進し、体温を高める辛味の野菜も、冬にぴったりの食べ物です。大根おろしや、生姜、ネギやミョウガなど、日本で薬味としてよく使う野菜は風邪を引きやすいこの時期に不調の予防になりますから、いろいろな料理に添えましょう。

ねぎ・・・殺菌作用。体を温める。

大根・・・消化促進。生でも加熱調理でも良い。

生姜・・・体を温める。消化促進。

ニンニク・・・滋養強壮。

ねぎ
写真AC

もちろん、良いと言っても食べ過ぎはいけません。特に辛味のある野菜は食べすぎると、胃腸の刺激になりますから、ほどほどに摂りましょう。

3、冷たいものを断つ

最後に挙げたいのが冷たいものを断つ、ということです。冬の寒い時期ですから自然に冷たいものを避ける生活をしているとは思うのですが、それでもつい口にしてしまう機会があるものなので、あえて取り上げたいと思います。

例を挙げると、日本では飲食店で出される水はほとんどが冷えた水ですし、氷が入っている水であることも多いです。他にもお酒を飲む席では、冷蔵庫でキンキンに冷えたお酒が好まれます。また、冬にアイスクリームを食べる人が多いともよく聞きます。これらは、冬を元気に乗り切り、春もそのまま元気でいたいなら、ちょっと大変でも断ってみましょう。温かいお茶を頼んでみたり、飲み物は冷蔵庫から出して常温にしてから飲んだり、などと工夫次第で冷たいものを避けることは可能です。

アイスクリーム
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なぜ、そんな面倒くさいことをいちいちしなければいけないかというと、体が冷えるのはもちろんのことですが(そして体温が下がると免疫力が低下します)、それ以上に消化力が落ちるのが問題です。冷たい食べ物や飲み物は消化の炎を消してしまいます。すると、食べ物がうまく消化されずに体内に残るので、それが毒素となり体にいろいろな不調をもたらします。

これらの挙げたことを、毎日、完璧に行うことは難しいでしょうが「できる範囲でやってみる」くらいの心がけでも、何もしないよりは不調を防ぐことができます。できることから是非取り入れていただければと思います。

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AUTHOR

アカリ・リッピ―

アカリ・リッピ―

アーユルヴェーダ著者・セラピスト。本場スリランカでアーユルヴェーダ医師のもと修行。帰国後、1万人の体質改善コンサルをしながら講座で実践的なアーユルヴェーダを指導。著書「アーユルヴェーダが教える、せかいいち心地よいこころとからだの磨き方」 (三笠書房)5刷。都内でサロン経営。大手企業の営業マンだった時の経験を活かし、「忙しい人でも無理なくできる」現代的なアーユルヴェーダを発信。



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