管理栄養士がサーモンを推す理由|鮭が"泳ぐ美容液"と言われる所以とは?栄養価と食べ方
低脂肪高タンパク食材でありながら、若さや免疫力に不可欠のビタミンD、最強の抗酸化栄養素・アスタキサンチン、さらにDHA、EPAも豊富、「泳ぐ美容液」とも言うべき食材、それがサーモン!でも塩鮭もお寿司も、どちらも「ご飯のお供」という印象で、単体で食べる機会があまりないという方も。そんな方におすすめなのが、スモークサーモンなのです。
「いつまでも若々しくありたい」そんな人にオススメしたい食材が「サーモン」!
サーモンの身の赤い色素「アスタキサンチン」は強力な抗酸化作用を持つ成分で、エイジングケアの強い味方で若々しい身体作りに役立ちます。その効果は、にんじんなどに含まれる優れた栄養素「ベータカロテンの10倍」とも言われるほど。不足しがちなビタミンDは、若々しさのバロメータ
長引くコロナ禍、自粛生活による日光不足によって、ビタミンDの生成不足が問題になっています。ビタミンDは免疫力維持に不可欠であると同時に若さのバロメーター。もともと魚介に多く含まれますが、サーモンなど「マス科」の魚がダントツの含有量で、サンマの2倍、サバの4倍です。
世界が注目する日本女性の「ハリのある肌」を作る食生活
日本人女性が若く見える理由の一つに、肌の美しさ(若さ)が挙げられ、その秘訣がサーモンやサバ、イワシなど「オメガ3脂肪酸が豊富な魚を多く食べる食生活」にあるとも言われています。
サーモンは良質のタンパク質が豊富な上に、低脂肪。そしてオメガ3系脂肪酸を含むので、内臓脂肪燃焼効果や腸の善玉菌を増やす腸活効果も期待できます。これは肉類にはない効果。ミス・ユニバースジャパンの公式栄養コンサルタントとして知られるエリカ・アンギャルさんも、「お気に入りのスーパーフード」として積極的にサーモンを紹介しています。近年はその美容効果ゆえ、中国やアジア、欧米でも鮭の消費量は右肩上がり。
でも、鮭といえば、焼き鮭やシャケ弁、鮭おにぎり等……なんとなく「白ごはんのお供」の印象、ありますよね。
もっとオシャレに手軽に鮭を食べるなら「スモークサーモン」がオススメ!
サラダ、サンドウィッチ、パスタ、ピザなどのトッピングにもピッタリ。生ハムの要領で幅広く料理に使えます。
生よりも保存が効き、スライスしてあるので封を開けるだけですぐ使える手軽さも魅力。燻製してあるので魚の臭みが少なく、味がしっかりしているので、濃い味付けをせずヘルシーに食べられます。
効果的に食べるポイントは、レモンやトマトなどのビタミンCを含む食材と一緒に摂ること。アスタキサンチンの吸収率がアップし、酸味がさわやかに。鮭に相性の良いハーブのディルはデトックス効果もあります。
夜の小腹満たしに!?「カッテージチーズを使ったサーモンアボカド握り」
スプーンですくったカッテージチーズをご飯に見立て、アボカドスライスをのせてスモークサーモンを巻くだけ。お好みで、レモンスライス・ブラックペッパー・オイルをかけて。
スモークサーモンはアボカドやチーズと好相性。抗酸化ビタミンA、C、E全てが揃うアボカドと高タンパクで脂肪燃焼効果の高いチーズも低糖質でダイエット中も安心なオススメフード。たとえ深夜に小腹が空いたときにも罪悪感なく食べられる安心の1品です。
AUTHOR
松田 真紀
1972年、兵庫県生まれ。管理栄養士。日本抗加齢医学会認定指導士。アスリートフードマイスター3級。女子栄養大学卒業。株式会社バードワークス代表取締役。1994年、明治乳業株式会社入社。その後、電通など広告代理店勤務を経て、2014年、スポーツと健康に特化した「食プロデュース」を行なう株式会社バードワークス設立。自ら18才から15年以上20kgの体重増減、摂食障害に。苦しいダイエット生活の末辿り着いた、外食、コンビニ、レンチン、OK!ラクして食事を楽しむダイエットを提案する管理栄養士として300以上の施設団体など多方面で活躍中。著書『居酒屋ダイエット』(三笠書房)。趣味はトライアスロン、100kmウルトラマラソン、フルマラソン、全米ヨガアライアンス200習得中。
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