ポイントは「足首と踵」足元をほぐして心地よく前屈ができるようになる方法

前屈のポイントは「足首と踵」をほぐすこと

腰痛の緩和・背中〜首の張り・足のむくみ・内臓器官の健康・自律神経バランスなどに前屈系のアーサナは効果的です。
しかし、無理に前屈をすることで体の痛みを招いてしまうこともあります。
その原因を、ハムストリングや膝裏だと感じているかもしれませんが、前屈をしている際に全身を感じることをしてみましょう。首・背中・腰・お尻・ふくらはぎといった部位に痛みや張りを感じるのではないでしょうか？

前屈を楽にできるようにするポイントは背面の筋肉全体に繋がっている「足首と踵」にあります。
この部位の張りを解放して動きを良くすることで、とても前屈が楽になり、背面側の筋肉を心地よく伸ばすことができるようになります。

足首＝距骨の動き

足首の動きは、距骨の動きに関係しています。距骨は体の軸となり全体重の負荷がかかる場所です。踵骨の位置を調整し足首の動きを良くすることで、その上に立つ全身の筋肉が偏りなく正しく動くようになります。 

踵

踵は、首・背中・腰・お尻・膝・ふくらはぎ・足裏と全身が連動して動く多くの筋肉と組織が集まって付着しているところです。また、踵周りは、尾骨・腰に関係する反射区でもあります。踵をほぐすことで、足首の動きがスムーズになり背面の筋肉が動かしやすくなって、心地よい前屈ができるようになります。

2STEPで楽に前屈ができるようになるセルフケア

踵・足首のセルフケアをして短時間で楽に前屈ができるようになる方法をご紹介します。

STEP1.　距骨〜足首をほぐす

内くるぶしの後ろ側の皮膚を柔らかくつまみ、足首を曲げ伸ばしします。下から上へと足首のラインを、痛くない程度につまんで行いましょう。

STEP2.　踵をほぐす

立膝で足裏を外側から持ち、引き上げます。
足の人差し指が脛の中央に向かうように足首を曲げ、足指はリラックスさせてください。そのまま、太ももへ体重を預けるように上半身を乗せ、前後に揺れ動きます。右・左・中央と足先の方向を変えながら、踵周りを床に当ててほぐしましょう。

ほぐした側をじっくり伸ばす

片方のケアをした後に前屈をしてみると、ケアを行った側が楽に前屈ができるようになっていることが分かります。そのまま、片側をじっくりと伸ばしましょう。
このようにして、足元からほぐして心地よい前屈を行い、徐々に体の硬さを解き、柔軟性をつけていきましょう。