マタニティヨガ:妊娠期特有のこわばりや痛みを和らげる「セルフ筋膜リリース」

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マタニティヨガ:妊娠期特有のこわばりや痛みを和らげる「セルフ筋膜リリース」

Allie Geer
Allie Geer
2018-04-06

マタニティヨガを教えるヨガ講師、アリー・ギアが、セルフ筋膜リリース(SMR:筋膜をほぐすために自分で行えるプラクティス)を実演してくれた。このプラクティスは、妊娠期特有の筋膜のこわばりや痛みを和らげ、さらに可動域を拡げてくれるだろう。

妊娠期を通じて、私の体には毎朝、新たな挑戦がもたらされていました。朝起きると、体のそこここで、これまで知らなかった部位が硬くなっているのを感じて、眠っている間にひとつの姿勢を長くとり続けると、痛みやこわばりを感じました。妊娠期に分泌されるホルモンによって、骨盤周辺の靱帯の緊張が解けてゆるんだ結果として、関節があちこち不安定になっているのも感じました。いつもやっているヨガプラクティスにセルフ筋膜リリース(SMR)を加えることによって、毎日の痛みや緊張がとても楽になり、より動けるようにもなったのです。

セルフ筋膜リリース(SMR)って何?

セルフ筋膜リリース(SMR)は、筋膜をほぐすことに特化したプラクティスで、ボールの使用を取り入れたもの。体にあるトリガーポイントに狙いを定め、動きの感覚を高め、筋膜や結合組織をリリース、あるいは再構築するものである。  
筋膜は頭からつま先まで体の全身に存在しており、組織の連続した結合。筋膜こそが、体内のあらゆるものを結合し、保護し、空間を埋め、部分相互のやり取りを成り立たせ、連携させている。筋膜はまた傾向として固まってしまったり、きつくねじれてしまったりしやすい。そういった場合、時には体に鋭い痛みを引き起こすこともある。これにはたくさんの悪影響がある。私たちの体組織を最も健康的な状態に保とうと思ったら、いちばん大事なことは「可動性」である。妊娠しているかどうかにかかわらず、SMRは動くことのできる範囲を拡げ、循環を改善し、痛みをやわらげ、リラクセーションをうながす。

マタニティ向けセルフ筋膜リリース

以下に紹介するプラクティスは、医師、または助産師などから運動を許可されていれば、妊娠中のどの段階でも行うことができる。

必要なもの

ブランケットブロックボルスター、テニスボール2つ(あるいは筋膜リリース用ボール)。体を支えるため壁を使うことをお勧めします。プラクティス中は、水分補給を十分に行うように気をつけてください。

1. 腹式呼吸

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(Photo by YJUS)

ボルスターまたはブランケットを用いて支えとし、その上に腰を下ろす。膝が寛骨(骨盤を形成する左右一対の大きな骨)の前方部より下になるように座る。意識を呼吸に向け、腹部が上下するのを観察する。お腹の周辺に感じられる感覚に意識を向ける。赤ちゃんからもたらされる感覚もあるかもしれない。2,3分かけて、感覚を集中させてみる。骨盤が重く感じられ、下に敷いた支持物にしっかりと根を下ろせるようにする。肩と首の周りの力を抜く。
片手を心臓の上に、もう片方の手をお腹の上におく。いっぱいに吸い込み、完全に吐ききる。腹部への意識をさらに深め、3〜4カウントかけて息を吐く間に、おへそを脊椎に向かって引きつけるようにする。背中の上部や肩、首などに力が入ってしまわないように気をつける。体の芯から赤ちゃんを抱きしめるイメージをしてみよう。これを10〜15回繰り返す。

2. 猫/牛のポーズ

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(Photo by YJUS)
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四つん這いの姿勢になる。膝の下にはブランケットを敷く。膝を少しずつ腰の後ろへもっていき、腹部にゆとりを持たせるようにする。猫/牛のポーズを通して3回行う。胴体と腰の全体に動きを加えるため、腕で歩くようにして前方へと手を動かす。体のどこかにきつかったり、硬さを感じたりするところがないか注意する。

3. ブロークントゥポーズ

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四つん這いの姿勢から、つま先をマットのなかに入れ込む。手を後方の膝の方へ歩くように動かし、腰をかかとの真上に下ろす。手を前方へと歩くように動かすことで、効果の強さを変化させる。息が楽にできる場所を見つける。1分間ポーズを保つ。これにより足裏にある足底筋膜をリリースすることができる。

4. 女神のポーズ

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女神のポーズ(ウトカータコーナーサナ)に移る。骨盤底部へと意識を向け、力強く左右の坐骨を近づけるようなイメージでぎゅっと力を入れる、あるいはケーゲル体操の要領で骨盤底筋を収縮させる。5〜10回深呼吸をする。

5. 足のリリース

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テニスボールを使って足の筋膜のリリースを行う。片足ずつ行うこと。転がしているときに深呼吸するのを忘れないようにする。左右それぞれ2,3分間かけて、かかと、土踏まず、母指球(足の親指の付け根の膨らみ)に効き目が出るように、転がしたり、左右に動かしたりする。

6.中背部(背中の中ほど)のリリース

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2つのボールを3センチほど離して壁につけて、肩と肩の間の部位で転がす。足を支えにして動かし、上下、左右に転がるようにする。10〜12センチぐらいの範囲で行う。10〜15回ゆっくりと呼吸をする間、この部位でボールを転がす。

7.上背部(背中の上の方)と肩のリリース

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壁に寄りかかったまま2つのボールを肩の上に当たるようにする(僧帽筋に押し当てる形)。ボールに押し当て、腕を上にあげ、さらに後方の壁の方へ動かす。少しでも感覚が得られるポイントを探し、そこで静止する。5〜10回深呼吸をする。ボールをひとつずつ取り除き、壁からゆっくりと離れ、マットへと戻る。

8. 開脚前屈のポーズ

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たたんで厚みを出したブランケットを骨盤の下に敷き、足を大きく拡げて開脚前屈(ウパヴィシュタコーナーサナ)のポーズをとる。ボルスターの上に手または胸をつけて体を休ませ、お腹に何も負担がかからない状態にする。楽な状態の開放感を感じながら呼吸をする。無理のない姿勢を見つける。3〜4分間この姿勢を保つ。

Translated by Miyuki Hosoya

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