【疲れてやる気がでない時の対処法】心身の疲れを優しくリリースする「頑張らないおふろヨガ」

 【疲れてやる気がでない時の対処法】心身の疲れを優しくリリースする「頑張らないおふろヨガ」
AdobeStock
Nao Yoshizawa
Nao Yoshizawa
2021-10-09

ヨガをやりたいけど、疲れてしまって頑張れない。ヨガは、アクティブに行うもの、そんなイメージを持っていませんか? 季節の変わり目やホルモンバランスの乱れなど、疲れの原因はいつも私たちのそばにいます。今回の記事では、そんななんとなく疲れている&やる気が出ない時こそ試してほしい、ちょっと気分が楽になる「簡単おふろヨガ」を紹介します。

広告

疲れてやる気が出ない日…そんな日は「頑張らないヨガ」を

現代社会は流れが早く、疲れやすい社会と言われています。この記事を読んでいるみなさんも仕事や家事のストレス、そして将来への心配など…体も心も忙しい方が多いのではないでしょうか。

そんな慌ただしい生活の中で「何もやりたくない…」と感じるのは自然なこと。つい「なんとかやる気出さなきゃ」と考えてしまいがちですが、頑張らずに心と体をのんびり休める日があってもいいのです。

この記事では、そんな何もやりたくない日に、自分をいたわりながらちょっと気分をあげられる、頑張らない「簡単おふろヨガ」を紹介します。

おふろヨガの効果とは?

今回の記事で紹介する「おふろヨガ」では、たった5分でできる、デトックスや血流改善を促すポーズを紹介していきます。身体に溜め込んだ毒素を排出し、体を温めてじんわりほぐすだけでなく、瞑想やヨガのリラックス効果によって精神的なストレスをゆっくりと手放すことができます。

簡単おふろヨガのやり方

長くお湯に入りすぎてのぼせたり、水分不足にならないように、ご自身の体調と相談しながら、ぜひ試してみてください。

1.お湯を準備する

まずは、シャワー派の方もお湯をためるところから。お風呂の電気をキャンドルに変えてみたりお湯の中にアロマオイルやお気に入りの入浴剤を入れてみても◎!携帯などはもちろん持ち込まず、ゆっくりお湯や自分に向き合える環境を作ります。

キャンドル
AdobeStock

2.瞑想

お湯に浸かったら、手や足などの場所を工夫して心地よいと感じる姿勢になり瞑想の時間をとります。瞑想はしっかり順を追って意識を集中させていくことが大切。まずは自然な呼吸を繰り返して、自分の呼吸のペースや呼吸と一緒に体が動く感覚を感じていきましょう。

瞑想1
Photo by Nao Yoshizawa

だんだんと呼吸と体に意識が向いてきたら、今度はお湯にも意識を向けていきます。お湯の温かさや触り心地、体の動きに合わせてお湯が流れていくのを感じていきます。

気持ちよくなってきたら、少し手をお湯の中で泳がせてあげて手でお湯を感じるのも◎。水面に手をあててあげても、また新しい感覚を味わえます。

瞑想2
Photo by Nao Yoshizawa

 

3.アルダマッツェーンドラーサナ(半分の魚の王のポーズ)

次は『アルダマッツェーンドラーサナ(半分の魚の王のポーズ)』をしてきます。ねじることで内臓機能を刺激して、老廃物の排出を促してくれます。

まず、両足を前に出して、背筋を伸ばして座ります。もし脚を伸ばせない場合は、体育座りのような姿勢でもOK。片足を立てて、反対の脚の外側に脚の裏を置いていきます。この時体育座りをしていた方は、立てていない方の脚をたたんで座っていきます。

土台が完成したら、立てている足と反対側の手を一度頭上にあげて、肘(ひじ)を立てている足の外側に差し込んでいきます。差し込んだら、肘と膝で押し合うようにして体をねじっていきます。

ポーズ1
Photo by Nao Yoshizawa

ポーズをとったらしばらくそのまま呼吸を繰り返して、反対側も同じように行います。

3.ナヴァーサナ(舟のポーズ)

次は『ナヴァーサナ(舟のポーズ)』をしていきます。自律神経を整えてくれる腸を刺激し、活性化させる効果があります。またしっかり腹筋を使うことで内臓機能にアプローチし、老廃物の排出を促してくれます。

またお湯の中なので、後ろに倒れないように手でしっかり支えて注意してポーズをとっていきましょう。

まずは、浴槽の真ん中あたりに座ります。座ったら、手のひらをお尻の後ろについてあげて体を支えます。少しずつ重心を後ろにずらして、腹筋を使うことで、できるだけお尻のあたりでバランスをとっていきます。

バランスが取れたら、少しずつ脚を浴槽の床から離していきます。写真のように少しだけあげるだけでOK。

ポーズ2
Photo by Nao Yoshizawa

ポーズを取れたら、しっかり腹筋を使いながらポーズをキープしていきます。マットのうえでやる時と少し違う感覚を感じられると思います。

4.ガルーダーサナ(ワシのポーズ)の腕のポーズ

次に『ガルーダーサナ(ワシのポーズ)』の腕を作っていきます。日ごろ疲れがたまりがちな肩や首回り・腕まわりを優しくほぐしてくれるポーズです。

まず両手の手のひらと肘を合わせて合掌をします。この状態から、手と手をすれ違わせて、今度は甲と甲を合わせていきます。ここまででもOK。もう一ついけそうな方はもう一捻り手と手を絡めて、絡んだ状態で手のひらと手のひらを合わせます

ポーズ4
Photo by Nao Yoshizawa

手のポーズが取れたら、この状態で大きく息を吸って、吸う息と一緒に腕を上に持ち上げていきます。吐く息で今度は腕を下げて…呼吸に合わせてこの動きを繰り返します

ポーズ5
Photo by Nao Yoshizawa

腕をあげる時に一つ背筋を伸ばす感覚、下げる時に背中を丸めてあげるような感覚を意識するとより気持ちよく動くことができます。心地よく上下できたら、今度は反対に手を絡めた状態にして同じことを繰り返します。

 

5.自分を抱きしめる

体全体を優しくほぐせたら、最後は写真のように丸くなって、自分を抱きしめるようにします。

ポーズ6
Photo by Nao Yoshizawa

1日頑張った自分を褒めてあげるようにして、少し腕をさすってあげてもいいと思います。最初の瞑想のときのようにまたお湯の温かさやお湯の流れを体に感じられたら、お風呂ヨガはこれで終わりです。

 

ヨガは日常の中でゆる~くできる

頑張らずにできる「おふろヨガ」、いかがでしたでしょうか。ヨガといっても、長時間やらなければいけないわけでも、しっかりポーズを取らないといけないわけでもありません。疲れている時には、無理をしてクラスに参加しなくてもいいのです。

ゆる~く簡単なヨガを実践して、少しだけ元気が出てきたら、またゆっくりと活動を始めていきましょう。疲れているときは、そんな自分を許してあげることが大切です。

それはヨガの思想の土台である「アヒンサー」の教えにもつながります。アヒンサーというのは「非暴力であること」。自分が疲れている時に無理をしてしまうのは自分への暴力になりかねません。自分自身が癒されて初めて、他者にも優しくできるようになります。

ぜひ「疲れて何もやりたくない…」という時には自分をいたわる「簡単おふろヨガ」を試してみてくださいね。

広告

AUTHOR

Nao Yoshizawa

Nao Yoshizawa

早稲田大学でヨガの基礎となる東洋哲学を学び、卒業後に本格的にヨガをはじめる。現在は一般企業で会社員をしながら、サステナブルライフとヨガのクラス"KITSUNE CABIN"を主宰。好きな言葉は"余白"と"自然"で、忙しい生活の中でも楽しめる「ここちよいヨガ」を提案している。



RELATED関連記事

Galleryこの記事の画像/動画一覧

キャンドル
瞑想1
瞑想2
ポーズ1
ポーズ2
ポーズ4
ポーズ5
ポーズ6