【怒りっぽいのは「気」の巡りが悪いから?】イライラ、倦怠感、冷えやほてりを緩和する「薬膳食材」

 【怒りっぽいのは「気」の巡りが悪いから?】イライラ、倦怠感、冷えやほてりを緩和する「薬膳食材」
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最近すごくイライラする。仕事をいなきゃいけないのに、なんだかやる気が出ないなど感じたことはありませんか?中医学では「気の流れ」がスムーズでないと、生理機能の低下や気分の浮き沈みなどの悪影響をもたらすと考えています。症状別に、「気」が不足しているのか・滞っているのかをチェックしてみましょう。タイプ別に、身近で入手可能な薬膳食材も紹介しています。

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性格で片付けちゃダメ。怒りっぽいのは体調不良かも

最近なんだかイライラするし、身体が熱い気がする。頑張らなきゃいけないのに、やる気もでなくて朝起きれない。自分の気持ちとは裏腹に、心も身体もいうことを聞かない時ってありませんか?性格かな・・?

それは、「気」の流れがスムーズじゃなかったり、足りていないからかもしれません。

怒る
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「気」は、例えば「気が晴れる」などの言葉に通じますが、中医学や薬膳では「体や精神を健康に保つのに必要なエネルギー」を指します。「気」は生まれ持ったものと、大気や太陽など自然界からとりいれたり、飲食物から得られるものもあります。その「気」は大きく5つの働きを持っているといわれています。

「気」の5つのはたらき

  1. 動かす(血液循環・代謝など)
  2. 身体を温める(体温を保つ)
  3. 防御する(外邪から外表面を守る)
  4. 変化させる(血・水を作る・排出する)
  5. 適度に固めて保つ(過剰な排泄や出血を抑える・内臓の位置を保つ)

そのため、「気」が不足すると、生理機能の低下、冷え、風邪をひきやすくなる、汗をかけない、胃下垂や不正出血などの症状が現れるといわれています。一方で、うまく巡らず「気」が滞ってしまうと、イライラ、ほてり、腹部のハリなどの症状があらわれます。現代医学でいう、「自律神経」の働きと近いかもしれません。

今の症状を確認し自分に合った薬膳食材で『適切な量の気がスムーズに巡っている状態』を目指しましょう。

1)気虚(ききょ)タイプ|気が不足している

過労、睡眠不足、過度なダイエット(食事制限)などで十分に栄養が取れなかったり、胃腸の機能が低下して必要なエネルギーをつくれないと、「気虚(ききょ)」となります。以下の項目で、2つ以上当てはまったら、気が不足しているので補う事が必要です。

  • 疲れやすい、常に倦怠感がある
  • 寒がり
  • カゼをひきやすい
  • 何をしなくても汗をかく/汗をかきづらい
  • 食後眠たくなる

▼気が不足している気虚(ききょ)さんタイプは "穀物・豆類" で気を補う 

気を補う食材
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気を補ってくれる薬膳食材の特徴は、穀物・芋類・豆類です。胃腸の機能を高めてくれる食材でもあるので、よく噛んで頂きましょう。本当に体力が無い時は、お粥にするのもおすすめです。

体力がある場合は、肉類を柔らかく煮込んだものも気を補います。他、椎茸・ニンジン・山芋・ジャガイモ・里芋・サツマイモ・カボチャ・キャベツなど身近な食材も効果的です。

食欲が無くて朝食を抜いてしまいがちな気虚(ききょ)さんは、リンゴ・クルミをハチミツで合えたものなどを食べれる分だけ頂いて元気をチャージしてください。

2)気滞(きたい)タイプ|気が滞っている

ストレスや不規則な生活(生活リズムの乱れ)などが原因で、気が巡らず滞ってしまい「気滞(きたい)」となります。以下の項目で、2つ以上当てはまったら、気を巡らせる事が必要です。

  • 喉がつかえる、げっぷが出やすい
  • 胸やわき腹が張る/おならが多い
  • イライラして怒りっぽい
  • 暴飲暴食しがち
  • 月経前に胸が張りやすい

▼気が滞っている気滞(きたい)さんタイプ "香りのいい食材" で巡らせる

気を巡らせる食材
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気を巡らせるためには、穀物・動物性の食材を控えて香草や柑橘系などの香りのよい野菜や果物をたくさん頂くのがおすすめです。

野菜では、春菊・セロリ・ニラ・ネギ・小松菜・大根など。小腹が空いたときには、ミカン・グレープフルーツ・キウイなどの香りのよい果物はいかがでしょうか。

生活の中で出来ること

スムーズに気を巡らせるためには、なるべく同じ時間に起きて朝日を浴びる、同じ時間にご飯を食べるなど、規則正しい生活はかかせません。ただ、リモートワークも増え、出社日と自宅での仕事など、毎日のリズムの変化がどうしても大きくなってしまうという方も多いと思います。

そんな時は、「お風呂に入る時間だけは一緒にする」、「入浴後は3分ストレッチする」など、何か一つでもリズムや流れを整えてみるのはいかがでしょうか。

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Text by 世世漢方 yoyokampo

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yoyokampo/世世漢方

yoyokampo/世世漢方

ハードワークの会社員から、漢方スタイリストの道へ。20代後半から感じる、顔の疲れや老け、だるさなど病名のつかない ”何となく” の身体の不調改善のため、ヨガ(RYT200)や漢方・薬膳を本格的に学ぶ。日々の生活のちょっとした工夫で、ヘルシーで美しいカラダになれるヒントを発信中。また2020年、きれいな海を求めて地方移住をし、週休4日の働き方を実現したフリーのリモートワーカーでもある。



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