【便をごっそり排出】便秘薬を飲むその前に…これが効く!お腹がスッキリする便秘解消法5選

 【便をごっそり排出】便秘薬を飲むその前に…これが効く!お腹がスッキリする便秘解消法5選
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半田葉子
半田葉子
2021-07-25
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なぜ便秘になるの

では、なぜ便秘になってしまうのでしょう。
現代におけるライフスタイルは人それぞれ。便秘にもさまざまな理由があります。腹部を締め付ける服装は便秘を促します。便秘薬に頼っていると腸の筋肉が衰えてしまいます。忙しい時や環境が変わった時などに排便のサイクルが変わってしまうのは「交感神経」「副交感神経」といった「自律神経の乱れ」が大きく関係しています。
当てはまるものがないか、ひとつずつ見ていきましょう。

●腸管の筋肉が弱ってしまってはいませんか
小腸と大腸は、幅約2㎝~7㎝、全長約5~7mの管のようになっており、それらをあわせて「腸管」と呼びます。腸管は「蠕動運動(ぜんどううんどう)」というミミズのような動きを繰り返すことで、小腸から大腸、大腸から肛門へと、便の基を押し出しています。腸管の蠕動運動をする筋肉が弱まってしまうと、腸全体の働きや自分で便を押し出す力が弱くなってしまいます。
筋肉が衰えがちなお年寄りや、下剤に頼って便を押し出す筋肉を使わないでいても衰えてしまう原因になります。また、風船や人の皮膚と同じように便秘で腸管にものがパンパンに詰まった状態が長く続けば続くほど、腸管がのびてしまいいざその張りがなくなったとしても本来の腸の蠕動運動が半減してしまう恐れがあります。

腸を圧迫していませんか
ガードルやきつめの下着や着圧タイツ、ウエストが窮屈な洋服を履き続けていませんか。
妊婦さんや生理前に便秘になりがちなのは、腸の周りが圧迫されるから。それと同じようにお腹を締め付けてしまってはいませんか。それらは腸を圧迫するだけでなく、お腹周りの血流や水代謝までも鈍らせます。
※身体の代謝については、体がだるい・疲れ・倦怠感…「湿邪体質」が原因かも?【東洋医学】に学ぶ梅雨時期の過ごし方をご覧ください。
脚や腕の付け根を締め付け続けるとその部位が怠くなるのと同じように、腸を圧迫してしまうことは腸の働きを鈍らせてしまうことに繋がります。自分ではきついと思っていなかった下着を1サイズ大きくしただけで、朝の腸の調子が良くなった方もいらっしゃいました。

早食いさんではありませんか
早食いは食べ物をあまり良く噛まずに飲み込むことが多いため、それらを消化する胃や腸に負担がかかります。胃の消化液で発生したガスは口から、腸内細菌が発生させたガスはおならとしてでます。消化に時間がかかったり、消化の悪いもの(高たんぱく質や食物繊維、添加物など)を多く摂り過ぎてしまうと余計に腸内に負担がかかります。
お腹の中で発生するガスが多くなることは、お腹の張りの原因になります。お腹が張ると蠕動運動が鈍くなります。結果、腸を圧迫してしまったり腸内環境を悪くする原因に繋がります。また、早食いは思っている以上に空気を一緒に飲み込んでいます。おしゃべりしながらご飯を食べる方にも多く見受けられます。腸内環境が整っている人のおならのにおいはあまり気になりませんが、常に臭う方は腸内環境が悪い恐りますので注意が必要です。

夜更かししていませんか
腸は「副交感神経」が優位になっている時に働き始めます。
副交感神経が優位になるのは、身体がリラックスしている時。動物の身体は基本的に、夜の寝ている間は副交感神経が優位になり、起きている間は交感神経が優位になります。本来副交感神経が優位になる時間に夜更かしをするということは、腸が働く時間を抑止してしまっています。また、腸の役割は「消化・吸収」。役割を終えた腸は「回復」へと向かいます。消化・吸収は摂取した食べものによりますが、胃の中で約3~5時間、小腸の中で約5~8時間滞在します。寝る3時間前に夕食を終わらせると良くいいますが、寝ている間に小腸の働きを最大限に活かす、というのも納得ですね。
朝食の有無には研究者の間でもさまざまな意見がありますが、腸の調子が悪い人は軽めにするのもひとつの方法と言えます。

ストレスを抱えてはいませんか
私たちの心身は「交感神経」と「副交感神経」という二つの神経【自律神経】のバランスにより成り立っています。
「交感神経」は主に日中に優位になり、心身が活発になります。「副交感神経」は主に夜中に優位になり、心身に落ち着きを与えます。「自律神経」は呼吸や血圧、消化、排泄、体温調節などの各臓器の働きを調整していますが、心身がストレス(ストレッサー)を受けるとこの自律神経が乱れ、そのストレスが長期にわたると自律神経のバランスが崩れ、パニック障害や躁鬱病へと繋がることがあります。
腸は副交感神経が優位な時に働くため、自律神経が乱れている人や、日中も交感神経が優位になり過ぎてしまっている方は便秘になりがちです。逆にお腹が緩くなりがちな方も自律神経のバランスが乱れがちです。「脳腸相関」という最近の研究で明らかになりつつある脳と腸の関係がありますが、脳で感じていることは腸にも影響を及ぼします。イライラしたりクヨクヨしたりする感情は腸にも大きな影響を与えています。
※脳と腸の関係については、心の安定・幸せホルモン「セロトニン」を簡単に増やす2つの習慣【心に効く!美腸レシピ付】をご覧ください。
 

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半田葉子

半田葉子

バウエル腸セラピスト/vegan菓子 [ 素果子|sugashi ] 店主 幼い頃から環境問題に興味を持つ。20代に心身のバランスを崩したことをきっかけに「からだに入れる選択」「免疫力」「心と身体のバランス」「出す力」の大切さに気づき、自然生活に活かせる食や腸を学びはじめる。会社員、自身のカフェでの菜食調理、地方veganカフェの立ち上げやメニュー提供、海外のオーガニック事情調査、腸講師などを経て、「からだ想いのお菓子を」とオンラインストア [ 素果子|sugashi ] を始動。お菓子作りを続ける傍ら、 長年のマクロビオティック生活と自身の経験や知識を活かし、個人の体質改善カウンセリング・腸マッサージの施術を行っている。InstagramID:kurashinotane_



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