【お金をかけないお手軽腸活】頑固な便秘に悩む人にオススメ!便通を促す3つの方法
巷で『腸活』という言葉が流行してしばらくたちます。けれどクレンズジュースなど消費的なものが多く流通していることから敷居が高いイメージを持つ方も少なくありません。今回は、誰でもできる腸活をご紹介したいと思います。
腸活とは?
腸活とは、食事や飲み物、またツボ押しや運動などによって腸内環境を整えて、健康な身体を手に入れることを指します。腸活という言葉が世間で知れ渡るようになった背景にあるものの一つが、現代人の多くが一度や二度、また慢性的に悩んでいる便通の問題です。
厚生労働省の平成28年度国民生活基礎調査によると、便秘の自覚症状がある人の割合は人口千人あたり男性が24.5%、女性が45.7%という結果が出ています。つまり女性の2人に1人、男性の4人に1人が便秘ということですね。
腸活では便通に直接的に影響のある腸内環境を整えることで、こうした便秘などの便通問題の改善が期待できるというわけです。
ジュースクレンズだけが腸活ではない
数年前にSNSなど有名人やインフルエンサーたちが、ジュースクレンズなどを取り入れた腸活を実践していたこで、一部では腸活=敷居の高いものとして認識されていることもあります。
ジュースクレンズなどももちろん腸活の手段の一つではありますが、それだけではありません。むしろ、もっと簡単でお金もかからない腸活方法はたくさんあるんです。
それでは早速、誰でも気軽にできる腸活の方法をみていきましょう。
お金のかからない腸活方法
即効性が期待できるツボ押し『合谷』のツボ
わたしが最もよく実践するのが、ツボ押しです。場所も時間も選ばずにできるツボが「合谷(ごうこく)」です。親指と人差し指の付け根のちょうど中間のあたり、手の甲側にあり、骨と骨の間にあるツボです。ツボ押しの刺激により、大腸が活発に動き出して、もし大腸にた便溜まっていた場合は即効性を期待することができます。
ポイントとなるのは押し方。基本的には「心地よい」と感じる程度の強さで、3〜4秒かけてゆっくりと押していきましょう。左右の手の合谷のツボを押すとより効果を期待できるかもしれません。
翌朝の便通を催すために『呼吸法』で快適な睡眠を
呼吸法で副交感神経を優位にすることも、おすすめの腸活。腸のぜん動運動は副交感神経が優位に働いている際に行われると言われています。つまり、リラックスした時間を過ごすことがキーポイントというわけですね。特に快適な睡眠時間を送ることができていると翌朝に便通が期待されます。
ただし、現代人は夜遅くまで仕事したり、スマホなどの強い光を浴びたりしているので、夜になってもなかなか休息モードに切り替わらず、睡眠の質が低下していることがとても多いのが問題。
入眠する最低2時間前にはスマホなどは見ないようにすること、そしてゆったりとした呼吸をする時間を作るようにしましょう。
最も簡単だと思うのが、「腹式呼吸」です。腹式呼吸は自律神経を刺激し、副交感神経をオンにしてくれるので、心身をリラックスさせる効果が期待できます。
■腹式呼吸のやり方
- 背筋を伸ばして肩と胸を軽く開き、鼻からゆっくりと息を吐きます。おへそがへこむまで吐き切るようにしましょう。
- へこませたお腹を緩め、鼻から息を吸っていきます。細く長く空気を入れて肺を満たすように数秒かけて吸いましょう。横隔膜が引き下げられてお腹が膨らんでくることを味わってみてください。
1と2を繰り返します。5回程度、腹式呼吸を繰り返すだけでも睡眠の質が変わります。
腸を正常な位置へ戻す『橋のポーズ』
便秘気味の方で以外と多く見られるのが”落下腸”という症状だそう。これは、大腸が本来あるべき位置からずれて骨盤内に落ち込み便がたまってしまう状態だそう。
これは骨盤の歪みや、普段の姿勢などが、原因は一つではありませんが、予防したり、改善するのにおすすめなのがヨガのアサナの『橋のポーズ』です。物理的に腸をあるべき位置に戻すことができると同時に、骨盤の歪み改善も期待できます。
■橋のポーズ
- 仰向けに寝ます。両ひざを立て足幅は骨盤幅に。かかとは膝下に置きます。
- 腕は体にそって伸ばし、手のひらは下にします。
- 足の裏と手のひらを床に押して、骨盤を上に浮かせます。
- 3のままでポーズを3−5呼吸キープ
落下腸が進んでいる場合は、痛みを伴うこともあります。体の状態に合わせてポーズは練習するようにしましょう。
まずは暮らしの中でできる腸活を取り入れてみては?
腸活のためのアイテムもたくさんあり、もちろん即効性も期待できます。けれど本当に便秘を解消するためには、便秘にならない&なりづらい体づくりをすることが一番の腸活ではないでしょうか。
普段から食べすぎない、消化によいものを摂るようにする、体を冷やさないなどの生活を整えることや、オンオフをしっかり分けてリラックスできる時間を作るようにすることも大切です。
新しいものを取り入れる前に、まずは今できることから始めてみてはいかがでしょうか。便秘に悩んでいる方のお役に立てれば嬉しいです。
AUTHOR
桑子麻衣子
1986年横浜生まれの物書き。2013年よりシンガポール在住。日本、シンガポールで教育業界営業職、人材紹介コンサルタント、ヨガインストラクター、アーユルヴェーダアドバイザーをする傍、自主運営でwebマガジンを立ち上げたのち物書きとして独立。趣味は、森林浴。
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