実は奥が深い!「椅子のポーズ」効果を得るためのチェックポイント

 実は奥が深い!「椅子のポーズ」効果を得るためのチェックポイント
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ポーズの効果を得るために注意したいポイント

膝を揃える

ポーズをとっていたらいつの間にか両膝が離れてすき間ができていたことはありませんか?太ももの内側やお尻の外側の筋肉を意識して体重が足の外側にばかりかからないよう内側にも移しましょう。膝の間に紙を挟んでいる様子をイメージしたり、実際に挟んでみるのがおすすめです。ヨガブロック(またはそれに代わるもの)を使うのも効果的。お尻と太ももをしっかりと使いましょう。

椅子のポーズ(ブロック)
Photo by Yoga Journal US

腰の反りすぎに注意

お尻を後ろに下げて両腕を上げるときに骨盤が前傾して腰が反れてしまうことも。特に日頃反り腰の傾向がある人は腰に手を添えて反りすぎていないかをチェックしてみましょう。恥骨をおへその方にひき上げるようにして骨盤の向きを整えます。

反り腰
 骨盤の前傾状態 / Illust by illust AC

肩と耳のスペースを保つ

下半身の頑張りでつい上半身にも力が入ってしまい、肩が耳に近づいて肩回りや背中全体が緊張するケースもよくあります。肩は耳から遠ざけて首の両側にゆとりを感じられるように位置を整えることを心がけます。

体重をかかとに乗せる

ポーズを取っているとつま先に体重がのりがちです。この状態では体が前かがみになってバランスが取りにくかったり、その不安定さをカバーしようと反り腰になったり、膝に余計な力がかかってしまいます。体重をかかとに移してお尻をしっかり下げて安定感を得られるようにしましょう。一度つま先を床から浮かせて足指を広げてからそっと床に戻すと体重がかかとに乗りやすくなるので試してみてください。

●腕を上げることでポーズが不安定になる場合は代わりに両手を胸の前で合掌して下半身の安定を優先させましょう。

椅子のポーズアレンジ
Photo by Yoga Journal US

膝を深く曲げることだけを意識したり、ポーズのホールド時間をただ長くして頑張っても、やっているわりに期待するほどの効果を得られなかったり、場合によっては腰や膝に余計な負担をかけてしまうこともあります。ポイントをおさえてポーズを取って最初はできる長さでほんの少しホールドする、お休みする、また数秒間ホールドするを繰り返し、慣れてきたらホールド時間を少しずつ伸ばすようにしていきましょう。

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AUTHOR

吉田加代子さん

吉田加代子

オーストラリア・ブリスベン在住、東京都出身。日本とオーストラリアでの会社員生活を経て、2012年よりオーストラリアでヨガ講師としての活動を開始。ハタヨガやリストラティブヨガクラスの他、音響楽器シンギング・リン®を使ったサウンドセラピーも提供。ヨガや音の効果を活かして、クライアントの心身の健康をサポートしている。



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