【医師監修】チョコが食べたい!コーヒーが飲みたい!無性に欲しくなる時の体の変化と対処法

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【医師監修】チョコが食べたい!コーヒーが飲みたい!無性に欲しくなる時の体の変化と対処法

半田葉子
半田葉子
2021-07-06

無性にチョコレートやポテトチップスが食べたくなる、辛い物が大好き、身体がコーヒーを欲している…。そして満足するまで食べた(飲んだ)はずなのに、翌日また身体が欲している。そんな症状はありませんか。実はそれは〇〇不足なのかもしれません。今回は無性にあるものが欲しくなる時の身体の変化とその対処法についてをマクロビオティック歴15年で腸セラピストの ≪素果子|sugashi≫ 店主、半田葉子さんが2回にわたりご紹介します。

無性にチョコレートが食べたくなったことはありませんか。「疲れていて甘いものを身体が欲しているんだろうな」と思いますよね。実は身体が求めているのは「糖分」ではなく「マグネシウム」かもしれません。
「疲れたからコーヒーを飲んでリラックスしよう」とコーヒーを飲んで心がホッと軽くなったことはありませんか。もしかしたらそれは身体が「鉄分」を求めているのかもしれません。では辛い物は?油やジャンクフードは?しょっぱいものは?それぞれ身体が求めている成分とその理由をひとつずつ見ていきましょう。

◆チョコレートが無性に食べたい

チョコ
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マグネシウムが不足している可能性があります

チョコレートを欲しているからと言ってチョコレートだけを食べても実は身体は満たされていないことが多くあります。そんな時は是非マグネシウムも一緒に摂取してみてください。

体内で起こっていること
チョコレート(糖分)を欲している私たちの身体の中では、ATP(アデノシン三リン酸)というエネルギー物質を生み出すための「糖分」を必要としている状態に陥っています。つまりはエネルギー不足=身体が疲れている状態。そのATPはミトコンドリアの回路を回すことで作られますが、それには「マグネシウム」が必要な栄養素のひとつとして挙げられます。よって、糖分だけでなくマグネシウムを摂ることで、チョコレート(糖分)を無性に欲したくなる症状は抑えられるわけです。

その他の症状
マグネシウムが不足している時の症状として片頭痛やめまい、足のつりとして現れる場合があります。特に注意したいのが、生活習慣病(特に糖尿病、メタボリックシンドローム)です。甘いものを食べなければ糖尿病にならないのではなく、マグネシウムが不足している場合でも起こります。他にも心筋梗塞、脳梗塞、うつ病、不整脈、悪阻、尿路結石(特にシュウ酸カルシウム結石)、アトピー性皮膚炎、気管支喘息、花粉症、不眠、便秘、月経全症候群(PMS)などの様々な症状を引き起こします。

気をつけたいこと
マグネシウムはストレスが加わると尿から体外に排泄される割合が高くなることがあるので、ストレスを溜め込まないように意識することも大切です。

摂取方法
マグネシウムは体内で合成できない成分なので、摂取しなければならない必須ミネラルのひとつです。マグネシウムを多く含む食材は、「原食品」です。原食品とは、精製、添加、加工などをする前の、採れたものそのままの食材のことを指します。できるだけ手の加えられていない自然に近い食材を食べましょう。食品としてはナッツ類や豆類、海藻類、精製されていない粗塩(天日塩)に多く含まれています。
また最近ではマグネシウムは経皮吸収が効率良く摂れるという研究結果もでてきています。マグネシウム入りのボディークリームやエプソムソルト入りのお風呂も是非試してみてください。

◆甘いもの全般が無性に食べたい

スイーツ
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タンパク質が不足している可能性があります

先に挙げたチョコレートだけでなく、アイスクリーム、ケーキ、和菓子…、とにかく無性に甘いものが食べたい場合はタンパク質が不足しているのかもしれません。

体内で起こっていること

甘いものを食べると「ホッ」としますよね。これは脳内神経伝達物質である「セロトニン」の原料である「トリプトファン」が糖分を優先的に脳内に取り込むから。セロトニンは別名「幸せホルモン」とも呼ばれ、私たちの身体と心(脳)の安定を作り出してくれる物質です。
※セロトニンについて詳しく知りたい方は、≪心の安定・幸せホルモン「セロトニン」を簡単に増やす2つの習慣【心に効く!美腸レシピ付】≫をご覧ください。
実はタンパク質が不足すると、脳内物質の「セロトニン」の分泌が低下します。するとセロトニンの原料であるトリプトファンの働きも鈍くなります。よって甘いもの(糖分)を摂取すると脳内は一時的に満たされますが、身体はタンパク質の不足により、いつまでも満たされることがありません。

その他の症状
タンパク質が不足している時の症状として、やる気がでなかったり、気持ちが落ち込んだり、心のバランスが崩れがちになります。セロトニン不足により、セロトニンの原料であるトリプトファンの生成に必要な「必須アミノ酸」も不足し、脳内の神経伝達物質の働きが鈍くなるため、やる気を出してくれる「ドーパミン」や幸せホルモン「セロトニン」の分泌が少なくなるためです。

気をつけたいこと
これらからもわかるように、甘いもの身体が欲する理由はとても複雑です。糖分やタンパク質だけでなく最終的には「必須アミノ酸」がキーポイントになってきます。人間の体は約10万種類のタンパク質から構成されています。そしてそのタンパク質を構成するにはアミノ酸が必要となります。アミノ酸の種類はわずか20種類。それらが色々な配列で連結し、体内に必要なタンパク質を作り出しています。アミノ酸には、11種類の非必須アミノ酸と9種類の必須アミノ酸があります。非必須アミノ酸は体内で合成することができますが、必須アミノ酸は体内で合成ができません。そのため、必ず食べ物から摂取する必要があります。

摂取方法
必須アミノ酸は9種類ありますが、バランスよく摂らないと他のアミノ案が無駄になってしまいます。必須アミノ酸がすべて必要量含まれている食品として、鶏卵/牛肉(脂身なし)/豚肉(脂身なし)/鶏肉(皮なし)/いわし/さけ/牛乳/ヨーグルト/ローヤルゼリーなどが挙げられます。
また、お米や小麦などの穀物に足りないアミノ酸は豆類や魚類と一緒に摂るとバランスが良くなります。「バランス良く食べる」と良く言いますが、それぞれ不足している栄養素を補うためにはとても大切なことです。
 

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半田葉子

半田葉子

バウエル腸セラピスト/vegan菓子 [ 素果子|sugashi ] 店主 幼い頃から環境問題に興味を持つ。20代に心身のバランスを崩したことをきっかけに「からだに入れる選択」「免疫力」「心と身体のバランス」「出す力」の大切さに気づき、自然生活に活かせる食や腸を学びはじめる。会社員、自身のカフェでの菜食調理、地方veganカフェの立ち上げやメニュー提供、海外のオーガニック事情調査、腸講師などを経て、「からだ想いのお菓子を」とオンラインストア [ 素果子|sugashi ] を始動。お菓子作りを続ける傍ら、 長年のマクロビオティック生活と自身の経験や知識を活かし、個人の体質改善カウンセリング・腸マッサージの施術を行っている。InstagramID:kurashinotane_

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