玄米が苦手な人におすすめの【分づき米】とは?食べるメリットと簡単に美味しく炊く秘訣
6月に入り、冷たい飲み物や冷ややっこなどさっぱりとしたものを欲する季節となりました。「玄米をあまり欲さなくなってきた」という方も多いのではないでしょうか。今回は「暑い時期でも玄米を美味しく食べる」ヒントとして、マクロビオティック歴15年で腸セラピストの ≪素果子|sugashi≫ 店主、半田葉子さんが玄米や分づき米について、美味しく炊くコツ、玄米の注意点などをご紹介。玄米にチャレンジしたい方、断念してしまっていた方も必見です。
「準完全食」玄米
玄米は「準完全食」とも言われ、栄養が豊富な食品としてよく取り上げられていますね。ほぼカロリーが同じ白米(精白米)と比べ、玄米や胚芽ごはんは、カリウムが2.6倍、ビタミンB1が5倍、ビタミンEが5倍、食物繊維が3倍~5倍、そしてマグネシウムも豊富と言われています。また、浸水させると芽が生えてくる(発芽玄米)「生きた食品」としても積極的に摂りたい食品のひとつです。※ウィキペディア(Wikipedia)/ 21胚芽精米推進協議会 より
圧力鍋が一番おいしい、でも大変…
最近では炊飯器の「玄米モード」も進化し、ふっくらと美味しい玄米が炊けるようになりました。ただ、圧力鍋で炊く玄米はふっくらモチモチと弾力もあり絶品ですよね。圧力鍋で炊いてしまうと炊飯器には戻れない方も多いのではないでしょうか。しかし圧力鍋を持っていない、重くて毎日使うのは大変、火加減・水加減が難しい、などの声も多くあります。
玄米が苦手な人におすすめの「分づき米」
そこで今回ご紹介するのが「分づき米」。栄養価も高く食べやすい、炊飯器はもちろん、土鍋や普段私たちが使用しているお鍋でも30分であっという間に美味しく炊くことができます。
栄養のある分づき米を食べよう
玄米の外側の「ぬか層」を除去したお米で、「3分づき・5分づき・7分づき」など精米具合によって、玄米に近いお米や白米に近いお米が楽しめます。
玄米→1分づき→3分づき→5分づき→7分づき→白米の順に精米され、玄米をお好みの分づきにすることができます。
玄米…もみ殻を取り除いただけのお米。お水に浸けると発芽をする「生きているお米」です。
1分づき米…玄米の「ぬか層」が薄くむけた状態で、表面に傷がつくことにより浸水時間が早まり炊飯時間が玄米よりも短く済みます。栄養素は玄米とあまり変わらず、お米本来の栄養を摂ることができます。
3分づき米…玄米から「ぬか層」と「胚芽」を約30%除去したものされ、胚芽が残った状態のお米。玄米よりは柔らかく、炊飯にも鍋を選びません。
5分づき米…「ぬか層」が約50%除去され、「胚芽」はほぼ残っている状態のお米。食感も栄養も玄米と白米のちょうど中間です。
7分づき米…「ぬか層」が約70%除去され、「胚芽」が一部残っている状態のお米。お米に白さがあり、食感や味は白米とほとんど変わりませんが、栄養は白米よりもあります。
白米…玄米を完全に精米し、「表皮」や「ぬか層」、「胚芽」がすべて取り除かれた状態のお米。でんぷん質の胚乳のみの状態のお米。
玄米がお好みの方・玄米を食べ慣れている方は3分づき、白米がお好みの方・白米を食べ慣れている方は7分づきから栄養の残るお米を選んで食べてみるのもおすすめです。
AUTHOR
半田葉子
バウエル腸セラピスト/vegan菓子 [ 素果子|sugashi ] 店主 幼い頃から環境問題に興味を持つ。20代に心身のバランスを崩したことをきっかけに「からだに入れる選択」「免疫力」「心と身体のバランス」「出す力」の大切さに気づき、自然生活に活かせる食や腸を学びはじめる。会社員、自身のカフェでの菜食調理、地方veganカフェの立ち上げやメニュー提供、海外のオーガニック事情調査、腸講師などを経て、「からだ想いのお菓子を」とオンラインストア [ 素果子|sugashi ] を始動。お菓子作りを続ける傍ら、 長年のマクロビオティック生活と自身の経験や知識を活かし、個人の体質改善カウンセリング・腸マッサージの施術を行っている。InstagramID:kurashinotane_
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