玄米が苦手な人におすすめの【分づき米】とは?食べるメリットと簡単に美味しく炊く秘訣


玄米の注意点
残留農薬について
玄米の残留農薬についてはさまざまな説があります。玄米の残留農薬を調べた結果、「基準値を超えるものはなく、安全性が確認できた」「精米すると80%以上残留農薬は除去されること、また水洗いや調理により減少する」という研究結果もある半面、「玄米を白米に精米した時にでる[もみ]から農薬が多く検出された」という記事も目にします。もし玄米に農薬が残留していたとしたら…、白米の残留農薬量を1と仮定すれば、玄米の残留農薬量は20倍くらいになるとも言われています。参照:愛知県衛生研究所 /残留農薬研究所/奈良県農業技術センター研究報告書
どうしても残留農薬が気になるという方は、炊く前のお米を6~8時間程浸水させる(一晩寝かせる)ことがおすすめです。その際、浸水させたお水は捨てるようにしましょう。※気温が高い時期は水が腐ってしまいますので、冷蔵庫で浸水させましょう。
分づき米の炊き方
ここでは3分づき米のお米の炊き方をご紹介します。3分づきは見た目は玄米の様ですが、炊き時間も白米に近く食感も軽いため、これからの時期におすすめの精米度です。今回は土鍋と琺瑯(ほうろう)鍋の二種類を同じ条件で炊いたものをご紹介します。
【 分づき米の美味しい炊き方 】
◆材料(4~5人分)
米500g
水600g
塩ひとつまみ
◆炊き方
①お米を洗う

※「拝み洗い」といい、両手でお米をすくい、拝むように両手を軽くこすり合わせて洗います。
②洗い終わったらざるで水分を切り、鍋やボウルに移し替えて水600gを加えます。
③6~8時間浸水させる。※6月くらいからは冷蔵庫で浸水させることをおすすめします。
④土鍋または琺瑯鍋に移し替え、塩ひとつまみを加え、強火で沸騰するまで炊く。
※塩を入れることで玄米に含まれるカリウムの苦味を塩(ナトリウム)が中和し、ぬかなどの臭みをやわらげ、水の吸収率が高まりふっくらとした柔らかい仕上がりになります。

⑤沸騰したら極弱火にし、15分火にかける。
※鍋に穴が開いているとそこから蒸気が逃げてしまうため、箸やアルミホイルなどで穴をふさぐ。

⑥15分経ったら火を止め、そのまま15分蒸らす。
⑦蒸らしが終わったら、しゃもじを十字に入れ天地返しをして混ぜてできあがり。
美味しいご飯のサイン
玄米が上手に炊けると、写真のようにごはん表面の小さな穴、「かに穴」ができます。これはお釜やお鍋の中がしっかりと対流され、お米に満遍なく火が通りふっくら炊き上がっているサインです。
圧力鍋は水分量の微調整がとても大切ですが、土鍋や琺瑯鍋、普通の鍋の場合は多少誤差があっても出来上がりに大きな差はありません。600gではちょっと固いかな、柔らかいかな、と感じた方は、550g~650gで調整し、自分好みの固さをみつけてくださいね。
たった15分火にかけるだけで出来上がってしまう「分づき米」。自然に近い「土」で作った鍋や「火」を使って炊いたお米のおいしさはやはり格別です。
食べる機会の多い「お米」だからこそ、栄養はもちろんのこと「炊き方」にもちょっとこだわって、美味しいご飯を是非作ってみてくださいね。
AUTHOR

- SHARE:
- X(旧twitter)
- LINE
- noteで書く