【ちょこちょこ食べさんは要注意】最近虫歯が増えたと感じる人が増加!?お家時間と虫歯の関係

【ちょこちょこ食べさんは要注意】最近虫歯が増えたと感じる人が増加!?お家時間と虫歯の関係
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半田葉子
半田葉子
2021-06-03

外食の機会が減り、リモートワークが増え、好きな時間に好きなものを食べる機会が増えた方も多いのではないでしょうか。時間ができたのでこのタイミングで歯科通いを始めたという声も良く耳にします。今回は口に入れるものと虫歯の関係についてをマクロビオティック歴15年で腸セラピストの ≪素果子|sugashi≫ 店主、半田葉子さんが解説します。

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口腔トラブル、思い当たる節はありませんか。

◆虫歯
虫歯は世界で最も多い病気の一つであるとも言われ、2019年医学雑誌Lancetでは世界人口の34%の人に未治療のう蝕(虫歯)があることが強調されています。日本でも成人・高齢者において未治療のう蝕(虫歯)がある人は3割を超えていると言われています。

虫歯
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◆歯周病
歯肉(歯茎)に炎症が起こる病気を歯肉炎、炎症や組織破壊が生じる歯周炎(歯槽膿漏)が代表的な歯周病であり、歯を失う最もな病気ともいわれています。特に歯槽膿漏はブラッシングや固いものを噛んだときに出血したり、口臭が発生したり、症状が進むと歯のぐらつきや、治療が遅れると自然に歯が抜けてしまうなどの症状もみられます。
歯周病は別名≪サイレントディジーズ(Silent Disease:静かなる病気)≫とも言われ、痛みがなく症状が進行する恐れがあり、最近の研究から心筋梗塞や狭心症といった虚血性心疾患を招く要因になるとも考えられています。

◆口臭
鼻やのどの病気、呼吸器系の病気、消化器系の病気、糖尿病、肝臓疾患などが原因で口臭が起こる場合もありますが、病的口臭の90%以上は口の中に原因があり、歯周病、むし歯(う蝕)、歯垢(歯の周りにつく細菌の固まり)、歯石、舌苔(舌の表面に付くコケ状の細菌の固まり」、唾液の減少、義歯(入れ歯)の清掃不良などが挙げられ、ストレスとも大きく関係しています。
公益社団法人 日本口腔外科学会HPより

◆口内炎
口の中や舌の粘膜に起きる炎症の総称、症候の一つで、細菌感染・ウィルス感染が多く挙げられ、偏食による鉄分やビタミンの不足、ストレスや睡眠不足とも大きく関係しています。
 

「お家時間」が招く口腔トラブル

口のなかには「常在菌」「微生物叢(びせいぶつそう)」「口腔フローラ」…、500-700種類1000億以上もの細菌が生息しているとも言われています。菌といっても腸内の「善玉菌」「悪玉菌」「日和見菌」同様、口腔内もさまざまな菌がバランスを保ち生息しています。「お家時間」が増えたことで、リモートワークが増え外食が減り、好きな時間に好きなものを食べる機会が増えた方も多いのではないでしょうか。その「ちょこちょこ食べ」「ダラダラ食い」が虫歯を招く原因のひとつになっています。

虫歯菌の好む口腔環境

◎糖質が多い
◎口内環境が酸性
◎唾液が少ない

糖質とは

糖質は砂糖だけではありません。果物や炭水化物芋や豆、野菜にも含まれています。その他甘い飲み物やビールや日本酒なのどのアルコール、ポテトチップスや煎餅、ケチャップやみりんなどの調味料など、さまざまな食品に含まれています。よって長時間ダラダラと食事をしている方は常に口内に糖質が残っている状態といっても過言ではありません。
虫歯の主な原因菌にミュータンス菌があります。このミュータンス菌は、糖質(主に砂糖)をエサにしネバネバした水に溶けにくい粘着性の強い「グルカン」という物質を作り出します。このグルカンが歯の表面に付着、細菌同士がくっつき合い大きな塊に成長していきます。その塊がプラーク(歯垢)です。

口腔環境が酸性になる原因

柑橘
photoAC

糖質をエサにするミュータンス菌(虫歯菌)は、砂糖を分解(代謝)し「酸」を作ります。そしてその酸は歯の表面のカルシウムを溶かし虫歯を作ります。口腔内に砂糖が残っていると口腔環境が酸性に傾くのはもちろんですが、砂糖以外にもレモンやオレンジなどの柑橘系やpH値の小さな食品も多くあります。
またスポーツドリンクやコーラ、炭酸水やワインもpH値の小さな食品です。

唾液の効果

唾液にはさまざまな効果があります。
①pH 緩衝作用
食事で酸性に傾いた口内の酸性度を中和してくれるはたらきがあります。
②再石灰化作用
歯のエナメル質のカルシムやリンが溶け出した状態を「脱灰」といいます。脱灰は「再石灰化」により修復が見込める場合があります。
再石灰化の際に必要となるカルシウムイオン・リン酸イオンを補給し、再石灰化を促してくれます。
③自浄作用
食べかすやプラーク(歯垢)を洗い流すはたらきがあります。
④抗菌作用
リゾチームやペルオキシターゼといった虫歯菌に対して抗菌作用をもたらす作用があります。

「ちょこちょこ食べ」「ダラダラ食い」の危険性

ここまでの虫歯になる原因を見てくと、「ちょこちょこ食べ」「ダラダラ食い」がいかに虫歯になりやすいかがわかってきましたね。
長時間かけて少しずつ少しずつ、口の中に常に糖分があり酸性に傾いてしまっていることがわかるかと思います。他にもスポーツドリンクやコーラ、炭酸水やお酒を長時間かけて飲むことも、口の中が常に酸性に傾き、歯のカルシウムを溶かしてしまう原因となります。
「毎日きちんと歯を磨いているのになぜか虫歯になってしまう人」は日常の食事に問題がある可能性が大いにあります。

食べたら磨く

「口内に糖を残さない、酸性に傾かせ続けない」ためには、歯を磨くことがとても大切です。
磨けない環境の場合はうがいをするだけでも違いますので、できるだけ食べ物が口の中に残らないように気を付けましょう。

寝る前のケアが一番大切

歯磨き
photoAC

寝ている時は唾液の分泌量が減少するため、虫歯になりやすい口腔環境になります。歯磨きを怠り食べ物が口に残ったままになってしまうと6~8時間そのままになってしまいます。
口の中の酸性をアルカリ性にする簡単な方法は重曹水。500mlのペットボトルに入った水に、食用の重曹小さじスプーン1杯(約3g)を溶かし口の中をゆすぐ方法もおすすめです。

フロスや歯間ブラシ、ジェットウォッシャーや自家製マウスウォッシュ、歯の表面のメラニンを傷付けないような歯ブラシなどを使い分け、寝る前に口の中を綺麗にするよう注意しましょう。

今は日中マスクをする機会が増え、以前よりも口の中に雑菌がたまりやすくなっています。
今一度ご自身の口腔ケアを見直し、いつまでも健やかな歯でいられるように心がけましょう。

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