【ちょこちょこ食べさんは要注意】最近虫歯が増えたと感じる人が増加!?お家時間と虫歯の関係

 【ちょこちょこ食べさんは要注意】最近虫歯が増えたと感じる人が増加!?お家時間と虫歯の関係
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半田葉子
半田葉子
2021-06-03
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「お家時間」が招く口腔トラブル

口のなかには「常在菌」「微生物叢(びせいぶつそう)」「口腔フローラ」…、500-700種類1000億以上もの細菌が生息しているとも言われています。菌といっても腸内の「善玉菌」「悪玉菌」「日和見菌」同様、口腔内もさまざまな菌がバランスを保ち生息しています。「お家時間」が増えたことで、リモートワークが増え外食が減り、好きな時間に好きなものを食べる機会が増えた方も多いのではないでしょうか。その「ちょこちょこ食べ」「ダラダラ食い」が虫歯を招く原因のひとつになっています。

虫歯菌の好む口腔環境

◎糖質が多い
◎口内環境が酸性
◎唾液が少ない

糖質とは

糖質は砂糖だけではありません。果物や炭水化物芋や豆、野菜にも含まれています。その他甘い飲み物やビールや日本酒なのどのアルコール、ポテトチップスや煎餅、ケチャップやみりんなどの調味料など、さまざまな食品に含まれています。よって長時間ダラダラと食事をしている方は常に口内に糖質が残っている状態といっても過言ではありません。
虫歯の主な原因菌にミュータンス菌があります。このミュータンス菌は、糖質(主に砂糖)をエサにしネバネバした水に溶けにくい粘着性の強い「グルカン」という物質を作り出します。このグルカンが歯の表面に付着、細菌同士がくっつき合い大きな塊に成長していきます。その塊がプラーク(歯垢)です。

口腔環境が酸性になる原因

柑橘
photoAC

糖質をエサにするミュータンス菌(虫歯菌)は、砂糖を分解(代謝)し「酸」を作ります。そしてその酸は歯の表面のカルシウムを溶かし虫歯を作ります。口腔内に砂糖が残っていると口腔環境が酸性に傾くのはもちろんですが、砂糖以外にもレモンやオレンジなどの柑橘系やpH値の小さな食品も多くあります。
またスポーツドリンクやコーラ、炭酸水やワインもpH値の小さな食品です。

唾液の効果

唾液にはさまざまな効果があります。
①pH 緩衝作用
食事で酸性に傾いた口内の酸性度を中和してくれるはたらきがあります。
②再石灰化作用
歯のエナメル質のカルシムやリンが溶け出した状態を「脱灰」といいます。脱灰は「再石灰化」により修復が見込める場合があります。
再石灰化の際に必要となるカルシウムイオン・リン酸イオンを補給し、再石灰化を促してくれます。
③自浄作用
食べかすやプラーク(歯垢)を洗い流すはたらきがあります。
④抗菌作用
リゾチームやペルオキシターゼといった虫歯菌に対して抗菌作用をもたらす作用があります。

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半田葉子

半田葉子

バウエル腸セラピスト/vegan菓子 [ 素果子|sugashi ] 店主 幼い頃から環境問題に興味を持つ。20代に心身のバランスを崩したことをきっかけに「からだに入れる選択」「免疫力」「心と身体のバランス」「出す力」の大切さに気づき、自然生活に活かせる食や腸を学びはじめる。会社員、自身のカフェでの菜食調理、地方veganカフェの立ち上げやメニュー提供、海外のオーガニック事情調査、腸講師などを経て、「からだ想いのお菓子を」とオンラインストア [ 素果子|sugashi ] を始動。お菓子作りを続ける傍ら、 長年のマクロビオティック生活と自身の経験や知識を活かし、個人の体質改善カウンセリング・腸マッサージの施術を行っている。InstagramID:kurashinotane_



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