いつ食べるのが正解?ヨガするための賢い間食タイミング
ヘルシーな食生活を送っている人が陥りがちなのが、日中のエネルギー不足だ。空腹になりすぎるとプラクティスを乗り切れないが、お腹が空きすぎてプラクティスの前に食べすぎてしまうのも逆効果。栄養バランスのとれた間食を摂ることによって、プラクティスを安全に行おう。
ランチタイムのヨガは、すばらしいアイデアのように思える。けれども、朝早く軽い朝食をとっただけでは、プラクティスの最後までエネルギーが続かないことが分かったり、パワフルなヴィンヤサクラスをやり遂げるには、もっとエネルギーが必要だという体の声が聞こえてきたりすると、気持ちがいらだち、ヨガに集中できなくなる。あるいは逆に、午後のクラスの前に遅めのランチをとり、気の向くままにたっぷり食べた結果、体がだるいだけでなく、太陽礼拝、ねじり、逆転のポーズなどが(実際、ほとんどのポーズだ!) 心地よくできない、という経験をしたことがあるかもしれない。
ヨガは適度な空腹時に行うのが理想
「ヨガは、どんなタイプのプラクティスでも、完全に呼吸し、体全体のエネルギーにアクセスできるようなときに、最もよい効果が得られるものです」と、ロサンゼルス在住の公認栄養士で、ヨガ練習生でもあるアシュリー・コフは言う。「つまりヨガは、食事の直後など、急激な消化活動が行われていないときにするのが理想です。かといって、エネルギーが不足しているもよくありません」
一番よい方法は、少量の食事を頻繁にとることだ。つまり、間食をとってもいいわけだ。ただし、長時間活力を持続させるようなエネルギーをとりたいのなら、ポテトチップスや甘いものは避け、栄養のあるものを選ぶようにしよう。
間食のカギは、 栄養士曰く、1回の分量の中で、炭水化物、タンパク質、良質な脂質をそれぞれ組み合わせてとることだ。それはだいたい、炭水化物約15g (クラッカーひとつかみか、果物ひとつ)、タンパク質7g(ヨーグルト約半カップか、さやをとった枝豆3分の1カップ)、良質な脂質5g (アボカド数切れか、ピーナッツバター小さじ5)までに相当する。炭水化物は、果物、野菜、穀物にかかわらず、素早く消化され、すぐに使えるエネルギーとなる。一方、タンパク質や脂質は、栄養が吸収される速度を緩め、90分のクラスの間ずっとエネルギーを持続させる。
バランスの良い栄養素を取ることでケガの予防にもなる
エクササイズをする前に、炭水化物、タンパク質、健康的な脂質をバランスよく組み合わせてとることは、ケガの予防にもなることが証明されている。「体のシステムの中に炭水化物が全くない状態のとき、体はその栄養分を筋肉から補おうとします。そのため、筋肉を伸ばしているときに傷つけたり、肉離れを起こしたりしやすくなるのです」とコフは言う。
マサチューセッツ州のウォータータウンにあるナマステ・ニュートリシャンを立ち上げ、アヌサラヨガをベースにヨガを教える栄養士、ダイアナ・カラム・デュガンは、プラクティスの2時間ほど前に、250〜300kcalの食事をとるように勧めている。リンゴ1個とヨーグルトかアーモンドひとつかみ、もしくは、クラッカー1人分にフムスか豆のディップ をつけて食べるとその分量になる。
「クラスの時間には体にエネルギーが補給されていますが、それでお腹がいっぱいだ、ということにはなりません」と彼女は話す。
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